2018年03月22日 [色々なこと]
ノンアルコールな世界。
お疲れ様です。院長です。
3月22日木曜日でございます。
ここのところ、鬱陶しい毎日ですが、明日あたりから晴れて、春の日差しが戻ってくるようで…
暖かくなってきたら、桜も一気に咲きだすでしょうね。
これからしばらくは、そこかしこでお花見が楽しめます。
ほんと、良い季節です。
てことで、今日はそんなお花見につきもののお酒にまつわるお話でもしてみようかと思いますのことよ。
生物は、日々進化していきます。
我々ヒトも、未だ進化の途上にあるといっても過言ではないでしょう。
変化していく環境に適応するべく世代を経ながら少しずつ変わっていくわけです。
そして、進化の影響は様々なところに現れます。
その中に、アルコール耐性に関しても進化の兆しが見えるという事なんですね。
これまでのところ、アルコールの処理が困難になるような遺伝的適応が起きているのは一部の人たちだけでしたが、将来的には徐々にその比率が増え、お酒に弱くなる人が急増する可能性があるという研究結果が出たそうです。
これは「1000人ゲノムプロジェクト」の公開データを分析して明らかとなったものです。
今すでにお酒にすごく弱いという人は、今日の環境に適応するべく、アルコールへの耐性が低下した可能性があるってことなんです。
アメリカ・ペンシルベニア大学医学大学院のベンジャミン・ボイト准教授らが行った研究は、過去数万年の間にヒトゲノムのどの部分が適応(進化)したのかを探るためのものでした。
これを調べるために、4大陸26集団という、さまざまな祖先を持つ2500名以上のゲノムの配列決定を行った「1000人ゲノムプロジェクト」の公開データが用いられました。
まぁ、壮大なプロジェクトですねぇ。
確かに、膨大なデータを調べていけば、共通項として、変化(進化)していってる部分が見つけられるかもしれませんよね。
で、ゲノムを解析した結果、適応の兆候が見られるいくつかの遺伝的位置が発見されました。
その1つが、アルコール脱水素酵素遺伝子クラスターだったわけです。
アルコールを摂取すると、人体はそれをアセトアルデヒドという毒物に分解します。
顔が赤くなる、気持ち悪い、心拍数の上昇といった現象は、アセトアルデヒドが蓄積した結果の現象なわけです。
しかしそれは通常ならそう長く人体内にとどまりません。
代謝によってアセテートという毒性の低い物質に変わり、すぐ分解されて体外に排出されていくからです。
ところが東アジア系や西アフリカ系の祖先を持つ人たちの中には、アルコールに弱くなる遺伝的変異を持つ人たちが存在します。
この遺伝的変異は、アセトアルデヒドをアセテートに変換する遺伝子の働きを弱めてしまい、結果的にアセトアルデヒドが蓄積しやすく、お酒を飲みすぎるとすぐに気分が悪くなってしまうということなんです。
この適応が、飲み過ぎを防ぐために生じたものかどうかは不明ですが、今回の研究は、遠い昔に祖先が経験した圧力が、「いくつもの点でゲノムの構成」に影響していることを示しています。
つまり、こうした適応は、「今日見られる特性や病気の感染しやすさの多様性に影響」を与えたと考えられるわけです。
この適応進化が、ヒトに対して良い事として、遺伝的に受け継がれようとしているのならば、やはり「アルコール」は人体に悪影響を及ぼすものなんでしょう。
アルコールに耐性のない人が増えるという事は、アルコール自体を排除しようとした人類の進化と言えるかもしれませんしね。
まぁ、もし全人類がアルコールを飲まない(飲めない)としたら、事件事故は減るよね。絶対…。
それだけでも、人類にとっては種の保全としてもプラスなんでしょうし、意味ある適応(進化)といえるでしょうしね。
近い将来、地球上からアルコール飲料がなくなるかもしれませんねぇ…。
まぁ、アルコールなど「飲めない人」からすると必要のないものですからね。
何万年後かは分かりませんが…。
どうせ、わたしは生きてないんで、どっちゃでもいいです(笑)
あと、研究ではこれと別の発見もありました。
それがグリコホリン遺伝子クラスターと呼ばれるものです。
これはマラリアに代表される病原菌への対処に関連するとものとされています。
この適応はマラリアへの抵抗力を身につけるための反応であるとも考えられますが、かつて存在した別の病原菌への反応だったものが、たまたまマラリアとの戦いに便利だった可能性もあるんですが、なんにせよ病原菌に対抗すべく適応したといえるでしょう。
そういえば今年は高熱の出ないのに実は感染していたという「隠れインフルエンザ」が大勢いたそうで、それが感染拡大につながっている可能性もあるということなんですが…
これにしても、ひょっとしてヒトがインフルに対して適応し、熱が出なく進化したんじゃないのとか…。
インフルっつっても、歴史を紐解くと紀元前412年からあったとかいう資料もありますし、そうなると今から2500年前ってことで、これだけの時間があれば進化も出来そうだしねぇ…。
とか、単純にインフルの方が進化して、熱を出さずにジワジワ感染者を増やすってタイプに進化しやがったのかもしれませんが(笑)
熱が出なけりゃ、結構みんな普通に活動しちゃうんで、そりゃ感染しまくりますよね〜。
これはヒトがインフルに勝って進化し、熱が出なくなったのか、それともさらなる流行を目論んだインフルが進化したのか…
どっちの適応かは分かりませんが、意味なく変化することはないでしょうし、なんらかの意味があるのでしょう。
少なくとも、悪く進化することはないわけで、変化したという事は良くなったという事なんですから、そういう観点で考えると、やはりアルコールってのは身体に悪いんでしょうなぁ(笑)
ま、どうせ進化も間に合わないんで、今日も飲みますけどね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月22日木曜日でございます。
ここのところ、鬱陶しい毎日ですが、明日あたりから晴れて、春の日差しが戻ってくるようで…
暖かくなってきたら、桜も一気に咲きだすでしょうね。
これからしばらくは、そこかしこでお花見が楽しめます。
ほんと、良い季節です。
てことで、今日はそんなお花見につきもののお酒にまつわるお話でもしてみようかと思いますのことよ。
生物は、日々進化していきます。
我々ヒトも、未だ進化の途上にあるといっても過言ではないでしょう。
変化していく環境に適応するべく世代を経ながら少しずつ変わっていくわけです。
そして、進化の影響は様々なところに現れます。
その中に、アルコール耐性に関しても進化の兆しが見えるという事なんですね。
これまでのところ、アルコールの処理が困難になるような遺伝的適応が起きているのは一部の人たちだけでしたが、将来的には徐々にその比率が増え、お酒に弱くなる人が急増する可能性があるという研究結果が出たそうです。
これは「1000人ゲノムプロジェクト」の公開データを分析して明らかとなったものです。
今すでにお酒にすごく弱いという人は、今日の環境に適応するべく、アルコールへの耐性が低下した可能性があるってことなんです。
アメリカ・ペンシルベニア大学医学大学院のベンジャミン・ボイト准教授らが行った研究は、過去数万年の間にヒトゲノムのどの部分が適応(進化)したのかを探るためのものでした。
これを調べるために、4大陸26集団という、さまざまな祖先を持つ2500名以上のゲノムの配列決定を行った「1000人ゲノムプロジェクト」の公開データが用いられました。
まぁ、壮大なプロジェクトですねぇ。
確かに、膨大なデータを調べていけば、共通項として、変化(進化)していってる部分が見つけられるかもしれませんよね。
で、ゲノムを解析した結果、適応の兆候が見られるいくつかの遺伝的位置が発見されました。
その1つが、アルコール脱水素酵素遺伝子クラスターだったわけです。
アルコールを摂取すると、人体はそれをアセトアルデヒドという毒物に分解します。
顔が赤くなる、気持ち悪い、心拍数の上昇といった現象は、アセトアルデヒドが蓄積した結果の現象なわけです。
しかしそれは通常ならそう長く人体内にとどまりません。
代謝によってアセテートという毒性の低い物質に変わり、すぐ分解されて体外に排出されていくからです。
ところが東アジア系や西アフリカ系の祖先を持つ人たちの中には、アルコールに弱くなる遺伝的変異を持つ人たちが存在します。
この遺伝的変異は、アセトアルデヒドをアセテートに変換する遺伝子の働きを弱めてしまい、結果的にアセトアルデヒドが蓄積しやすく、お酒を飲みすぎるとすぐに気分が悪くなってしまうということなんです。
この適応が、飲み過ぎを防ぐために生じたものかどうかは不明ですが、今回の研究は、遠い昔に祖先が経験した圧力が、「いくつもの点でゲノムの構成」に影響していることを示しています。
つまり、こうした適応は、「今日見られる特性や病気の感染しやすさの多様性に影響」を与えたと考えられるわけです。
この適応進化が、ヒトに対して良い事として、遺伝的に受け継がれようとしているのならば、やはり「アルコール」は人体に悪影響を及ぼすものなんでしょう。
アルコールに耐性のない人が増えるという事は、アルコール自体を排除しようとした人類の進化と言えるかもしれませんしね。
まぁ、もし全人類がアルコールを飲まない(飲めない)としたら、事件事故は減るよね。絶対…。
それだけでも、人類にとっては種の保全としてもプラスなんでしょうし、意味ある適応(進化)といえるでしょうしね。
近い将来、地球上からアルコール飲料がなくなるかもしれませんねぇ…。
まぁ、アルコールなど「飲めない人」からすると必要のないものですからね。
何万年後かは分かりませんが…。
どうせ、わたしは生きてないんで、どっちゃでもいいです(笑)
あと、研究ではこれと別の発見もありました。
それがグリコホリン遺伝子クラスターと呼ばれるものです。
これはマラリアに代表される病原菌への対処に関連するとものとされています。
この適応はマラリアへの抵抗力を身につけるための反応であるとも考えられますが、かつて存在した別の病原菌への反応だったものが、たまたまマラリアとの戦いに便利だった可能性もあるんですが、なんにせよ病原菌に対抗すべく適応したといえるでしょう。
そういえば今年は高熱の出ないのに実は感染していたという「隠れインフルエンザ」が大勢いたそうで、それが感染拡大につながっている可能性もあるということなんですが…
これにしても、ひょっとしてヒトがインフルに対して適応し、熱が出なく進化したんじゃないのとか…。
インフルっつっても、歴史を紐解くと紀元前412年からあったとかいう資料もありますし、そうなると今から2500年前ってことで、これだけの時間があれば進化も出来そうだしねぇ…。
とか、単純にインフルの方が進化して、熱を出さずにジワジワ感染者を増やすってタイプに進化しやがったのかもしれませんが(笑)
熱が出なけりゃ、結構みんな普通に活動しちゃうんで、そりゃ感染しまくりますよね〜。
これはヒトがインフルに勝って進化し、熱が出なくなったのか、それともさらなる流行を目論んだインフルが進化したのか…
どっちの適応かは分かりませんが、意味なく変化することはないでしょうし、なんらかの意味があるのでしょう。
少なくとも、悪く進化することはないわけで、変化したという事は良くなったという事なんですから、そういう観点で考えると、やはりアルコールってのは身体に悪いんでしょうなぁ(笑)
ま、どうせ進化も間に合わないんで、今日も飲みますけどね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院