2018年02月20日 [動物のこと]
亀ハーレム
お疲れ様です。院長です。
2月20日の火曜日でございます。
もう1週間ほどで2月も終りですなぁ…。
早いですわ。早すぎる。
まだ軽く正月ボケが抜けてないし(笑)
ってのは適応力がなさ過ぎるのかもしれませんが、まぁ、もうすぐ春ですわ。
春と言えば色々な事のスタートシーズンです。
新学期、新学年、新入生に、新入社員とかとか。
新しいことってのはそれだけ新鮮ですけど、それ以上にストレスもかかるもの。
頑張ろうとして知らず知らずのうちに無理しちゃったりするんですよねぇ…。
ってことで、頑張って無理しちゃったからかどうかは分かりませんが、今日のネタはウミガメの産卵についてのお話…
産卵時期としては、5月頃から7月頃なんで、春というにはちょっと初夏ってますが、産卵といえば、スタートにふさわしいネタでしょう。
今日の主役は、ウミガメ科最大種で甲羅の大きさは、1メートルを超えるというアオウミガメでございます。
このアオウミガメ、オーストラリアにあるサンゴ礁、グレート・バリア・リーフが最大の繁殖地なんだそうです。
グレート・バリア・リーフにアオウミガメ…
もはや、絶景なんでしょうね。
行ったことないし、行く予定もないけど(笑)
で、ここに生息するアオウミガメに異変が起きてるわけなんですよ。
何とその異変と言うのが、新しく生まれたアオウミガメの性別を調べたところ、なんと99%がメスだったんだそうです。
もうほぼメス。
これはちょっとした事件ですよね。
なにせ、オスが1%なんですから…
これには気象変動、温暖化による海水温の上昇が影響しているということなんで、理由を紐解いていきましょう。
と言っても、理由は意外と簡単で、アオウミガメの性別は、哺乳類のように性染色体では決まらないんですね。
では、何が性別を決めてるかと言うと、実は産卵期の、卵周囲の温度なんだそうです。
え。
知らんかった。
で、専門家によると、グレート・バリア・リーフのアオウミガメの赤ちゃんのほとんどがメスになってしまい、数十年もすれば、個体数を維持できるだけのオスがいなくなってしまうだろうと警鐘を鳴らしているそうなんです。
この産卵には「ピボット温度」と呼ぶ温度があって、この温度の場合、オスとメス両方のカメが孵化するんだそうです。
アオウミガメの場合、29.3℃がそれにあたり、これをほんの少し下回るとオスしか生まれなくなると。
そして反対にそれより暖かければメスしか生まれてこなくなるわけです。
で、温暖化の影響ね。
29.3℃より暖かくなっちゃってるもんだから、メスばっか生まれてくると…
これまでの研究でも、アオウミガメや温度に依存する爬虫類などが、温暖化の影響を受ける可能性があるとは指摘されてきましたが…
この様に顕著に数字に出ちゃうと、これはもうたいへんな事なんやなぁとしか言いようがありません。
今回の、グレート・バリア・リーフの調査からは若いアオウミガメの99パーセント以上、大人でも87パーセントまでがメスであることが分かったそうです。
つまり、若いオス1匹に対して、116匹のメスがいると…
これは、さすがにメスが多すぎやな(笑)
ハーレムを通り越して、もうオス略奪事件がおきそうやもんね。
ですが、そこは哺乳類などと違い、彼らは「卵」を産卵します。
つまり、すぐさま破滅が訪れるわけではないそうです。
オスは精子をまき散らすのが仕事で頻繁に交配しますから、広範囲に産卵が可能であるため、メスとオスの比率が半々である必要はそもそもないんですね。
ま、そりゃそうだな。
今回の調査では、砂の温度を推定するために、1960〜1990年代の繁殖地の歴史的な海水温と気温のデータが用いられました。
そして1990年代になると、砂の推定温度は、ピボット温度を一貫して上回るようになったそうです。
つまり、もうすでに30年近く前から、この現象は起こってたわけですね。
そして30年かけて、ついにメス99パーセントって比率にまでなってしまったわけですね。
それが証拠に、今回調査した場所より、南に1600キロ程いった場所にも、また別の産卵地帯があるそうなんですが、こちらは涼しく、性別の比率はオス1匹あたりメス2匹でそれほどの歪みはないそうです。
アオウミガメは6、70年生きると推測されているますから、オスが少数でも残っていれば、今後数十年は繁栄し続けるだろうとのことですが…
それでもいずれオスは死んでしまうため、そうなればすぐさま繁殖力は低下すると予測されるわけですね。
ですが、対策はないわけではありません。
ビーチに覆いを被せたり、散水したりして、砂の温度を人力で下げるわけですね。
こうでもして、少しでもオスの比率を増やしていかないと、数十年後にはアオウミガメ絶滅なんてことになっちゃうわけです。
それもある意味人間の都合ですからねぇ…
なんとかなるなら、何とかしましょう。
豊かな自然を雄大に泳ぐウミガメ…
見たことないけど、未来に残していかなければいけないものって事は分かります。
ま、わたしに出来ることもないんですけどね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月20日の火曜日でございます。
もう1週間ほどで2月も終りですなぁ…。
早いですわ。早すぎる。
まだ軽く正月ボケが抜けてないし(笑)
ってのは適応力がなさ過ぎるのかもしれませんが、まぁ、もうすぐ春ですわ。
春と言えば色々な事のスタートシーズンです。
新学期、新学年、新入生に、新入社員とかとか。
新しいことってのはそれだけ新鮮ですけど、それ以上にストレスもかかるもの。
頑張ろうとして知らず知らずのうちに無理しちゃったりするんですよねぇ…。
ってことで、頑張って無理しちゃったからかどうかは分かりませんが、今日のネタはウミガメの産卵についてのお話…
産卵時期としては、5月頃から7月頃なんで、春というにはちょっと初夏ってますが、産卵といえば、スタートにふさわしいネタでしょう。
今日の主役は、ウミガメ科最大種で甲羅の大きさは、1メートルを超えるというアオウミガメでございます。
このアオウミガメ、オーストラリアにあるサンゴ礁、グレート・バリア・リーフが最大の繁殖地なんだそうです。
グレート・バリア・リーフにアオウミガメ…
もはや、絶景なんでしょうね。
行ったことないし、行く予定もないけど(笑)
で、ここに生息するアオウミガメに異変が起きてるわけなんですよ。
何とその異変と言うのが、新しく生まれたアオウミガメの性別を調べたところ、なんと99%がメスだったんだそうです。
もうほぼメス。
これはちょっとした事件ですよね。
なにせ、オスが1%なんですから…
これには気象変動、温暖化による海水温の上昇が影響しているということなんで、理由を紐解いていきましょう。
と言っても、理由は意外と簡単で、アオウミガメの性別は、哺乳類のように性染色体では決まらないんですね。
では、何が性別を決めてるかと言うと、実は産卵期の、卵周囲の温度なんだそうです。
え。
知らんかった。
で、専門家によると、グレート・バリア・リーフのアオウミガメの赤ちゃんのほとんどがメスになってしまい、数十年もすれば、個体数を維持できるだけのオスがいなくなってしまうだろうと警鐘を鳴らしているそうなんです。
この産卵には「ピボット温度」と呼ぶ温度があって、この温度の場合、オスとメス両方のカメが孵化するんだそうです。
アオウミガメの場合、29.3℃がそれにあたり、これをほんの少し下回るとオスしか生まれなくなると。
そして反対にそれより暖かければメスしか生まれてこなくなるわけです。
で、温暖化の影響ね。
29.3℃より暖かくなっちゃってるもんだから、メスばっか生まれてくると…
これまでの研究でも、アオウミガメや温度に依存する爬虫類などが、温暖化の影響を受ける可能性があるとは指摘されてきましたが…
この様に顕著に数字に出ちゃうと、これはもうたいへんな事なんやなぁとしか言いようがありません。
今回の、グレート・バリア・リーフの調査からは若いアオウミガメの99パーセント以上、大人でも87パーセントまでがメスであることが分かったそうです。
つまり、若いオス1匹に対して、116匹のメスがいると…
これは、さすがにメスが多すぎやな(笑)
ハーレムを通り越して、もうオス略奪事件がおきそうやもんね。
ですが、そこは哺乳類などと違い、彼らは「卵」を産卵します。
つまり、すぐさま破滅が訪れるわけではないそうです。
オスは精子をまき散らすのが仕事で頻繁に交配しますから、広範囲に産卵が可能であるため、メスとオスの比率が半々である必要はそもそもないんですね。
ま、そりゃそうだな。
今回の調査では、砂の温度を推定するために、1960〜1990年代の繁殖地の歴史的な海水温と気温のデータが用いられました。
そして1990年代になると、砂の推定温度は、ピボット温度を一貫して上回るようになったそうです。
つまり、もうすでに30年近く前から、この現象は起こってたわけですね。
そして30年かけて、ついにメス99パーセントって比率にまでなってしまったわけですね。
それが証拠に、今回調査した場所より、南に1600キロ程いった場所にも、また別の産卵地帯があるそうなんですが、こちらは涼しく、性別の比率はオス1匹あたりメス2匹でそれほどの歪みはないそうです。
アオウミガメは6、70年生きると推測されているますから、オスが少数でも残っていれば、今後数十年は繁栄し続けるだろうとのことですが…
それでもいずれオスは死んでしまうため、そうなればすぐさま繁殖力は低下すると予測されるわけですね。
ですが、対策はないわけではありません。
ビーチに覆いを被せたり、散水したりして、砂の温度を人力で下げるわけですね。
こうでもして、少しでもオスの比率を増やしていかないと、数十年後にはアオウミガメ絶滅なんてことになっちゃうわけです。
それもある意味人間の都合ですからねぇ…
なんとかなるなら、何とかしましょう。
豊かな自然を雄大に泳ぐウミガメ…
見たことないけど、未来に残していかなければいけないものって事は分かります。
ま、わたしに出来ることもないんですけどね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院