2017年09月15日 [からだのこと]
「多様性=バリエーション」うん。しっくりくるな。
お疲れ様です。院長です。
9月15日の金曜日でございます。
9月も半分終わりという事で、秋感を毎日感じつつもまだ暑いタイミングは暑いですねぇ…。
これ位の季節は、空調にも気を遣うんですよね。
寒いと感じるか暑いと感じるか…。
この感じ方も千差万別で、なかなか難しいものがありますね。
まぁ、うちの院の場合、わたくし院長の体感温度による部分が大きいので、若干低い設定かもしれません。
この体感温度って遺伝するって話があるんですよね。
ですから、よく夫婦間の温度差って感じで旦那は暑がり、嫁は寒がるってのを耳にしますが親子間ってのはあまりないんだとか…。
ま、ただの慣れかもしれませんが、そんなこともあるかなぁと…。
ってことから、今日はそんな「遺伝」のためになるお話…。
みなさんはこの遺伝について「優性遺伝」てのと「劣性遺伝」て言葉は聞いたことあるかと思います。
あと、「隔世遺伝」なんて言葉もありますし、聞きなれないかもしれませんが「伴性遺伝」なんてのもあります。
ちょっと説明するには難しすぎるんで、それぞれの意味を知りたい方はご自分でお調べになっていただければ…
3行目くらいで挫折すると思います。難しすぎて…(笑)
ってな言葉たちなんですが、今日はこの「優性遺伝」と「劣性遺伝」を使わなくするという日本遺伝学会の改訂案についてのお話となります。
まずこの優性、劣性という言葉から、何を連想しちゃうかというと、そうですよね。「優劣」って位ですから優れてるのと劣ってるのとってことになっちゃいます。
ですが、この遺伝用語に限って言えば、優性は優れた形質を受け継ぐという意味ではなく、次世代でより表現されやすいという意味なんですね。
劣性についても「劣った性質」という意味ではなく、表現型として表れにくいって事を意味する言葉なんですよ。
つまりざっくり簡単に言っちゃえば、比較的遺伝しやすい「優性」と遺伝しにくい「劣性」みたいな感覚で捉えて貰えばいいと思います。
で、この言葉自体を使わなくするって発表があったわけですが、理由はやはり優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすいからと…。
まぁ、確かに誤解しますよね。
あなたは「劣性遺伝病」とか診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になってしまったりするみたいですし…。
では、なんでそもそもこの「優劣」って言葉をつかったのかっていうと、どうもメンデルの遺伝学の訳語として使われてきたようなんです。
つまりだれかが「翻訳」して、この言葉をあてはめたってことですね。
というわけで、必ずしもこの言葉でなければ意味をなさないわけでもないですし、日本遺伝学会、日本人類遺伝学会ともに協議して新たな呼称を発表しました。
それが「優性」は「顕性(けんせい)」に、「劣性」は「潜性(せんせい)」と言い換えるということです。
他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に言い換えるということです。
バリエーションが変異…
こう書かれると訳し方になんか問題があるような…(笑)
と思い、調べたところバリエーションは確かに「変化」とか「変異」という意味があるようなんで間違ってもないんだねぇ…
で、今回は「多様性」に言い換えると…。
なるほどね。
遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにこの語句が選ばれたようで、例えば色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」となるって事らしいです。
今後、学会側は改訂した用語の普及に努め、教科書の用語等も変更するよう文部科学省に要望書を提出する予定だそうです。
こんな要望書を提出された側は、大変な作業なんやけどね(笑)
だって教科書全部作り直しですぜ?
教科書ったって、あんたこの学問、一般的ではないですが、医療関係の資格勉強してる人なら、医者はもちろん、我々柔整師も、鍼灸師、看護師や理学療法士、作業療法士、薬学関係と数え上げたらとんでもない膨大な数になるはず。
で、要望書って程度ですから、これがすぐ来年から改変されるかどうかってとこが問題で…。
されないんだよね(笑)
ま、物理的に無理って部分も多少はあるかもしれませんが、教科書が追いついてなくて、実は違う情報を勉強しちゃうって事が、この業界では多々あるんですよ。
例えば、今回の事例について、こういった言葉を今後使いましょうって決まったとしても…
次の国家試験では、当然古い語句で問題は出されます。
そして、翌年も教科書が改変されない限り、その教科書に沿った問題が出されるってルールがありますから、間違った言葉で出題されます。
で、教える側の先生たちは、こういう時「本当は、今はこういう言葉は使わないんですが、教科書ではまだこうなってますから、国家試験ではこちらの言葉が使われます。ですが、みなさんが資格を取り、臨床現場に出た時は、その言葉は使っちゃいけません」なんて、おかしなことになるんだよね。
ま、時代とともに、こういった用語も変化するのは当然の事ですからそれは仕方ないのかもしれませんがねぇ…。
それは良いとして、この新しくできた用語たち、用語集にまとめられていて、「遺伝単」っていう本らしいんですけど、これがなんと税抜き2800円で販売されるそうです。
これ、売るのはどうなん?(笑)
ま、これも時代の流れとして仕方ない事なんやろかねぇ…
何か違和感しかないんですが(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月15日の金曜日でございます。
9月も半分終わりという事で、秋感を毎日感じつつもまだ暑いタイミングは暑いですねぇ…。
これ位の季節は、空調にも気を遣うんですよね。
寒いと感じるか暑いと感じるか…。
この感じ方も千差万別で、なかなか難しいものがありますね。
まぁ、うちの院の場合、わたくし院長の体感温度による部分が大きいので、若干低い設定かもしれません。
この体感温度って遺伝するって話があるんですよね。
ですから、よく夫婦間の温度差って感じで旦那は暑がり、嫁は寒がるってのを耳にしますが親子間ってのはあまりないんだとか…。
ま、ただの慣れかもしれませんが、そんなこともあるかなぁと…。
ってことから、今日はそんな「遺伝」のためになるお話…。
みなさんはこの遺伝について「優性遺伝」てのと「劣性遺伝」て言葉は聞いたことあるかと思います。
あと、「隔世遺伝」なんて言葉もありますし、聞きなれないかもしれませんが「伴性遺伝」なんてのもあります。
ちょっと説明するには難しすぎるんで、それぞれの意味を知りたい方はご自分でお調べになっていただければ…
3行目くらいで挫折すると思います。難しすぎて…(笑)
ってな言葉たちなんですが、今日はこの「優性遺伝」と「劣性遺伝」を使わなくするという日本遺伝学会の改訂案についてのお話となります。
まずこの優性、劣性という言葉から、何を連想しちゃうかというと、そうですよね。「優劣」って位ですから優れてるのと劣ってるのとってことになっちゃいます。
ですが、この遺伝用語に限って言えば、優性は優れた形質を受け継ぐという意味ではなく、次世代でより表現されやすいという意味なんですね。
劣性についても「劣った性質」という意味ではなく、表現型として表れにくいって事を意味する言葉なんですよ。
つまりざっくり簡単に言っちゃえば、比較的遺伝しやすい「優性」と遺伝しにくい「劣性」みたいな感覚で捉えて貰えばいいと思います。
で、この言葉自体を使わなくするって発表があったわけですが、理由はやはり優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすいからと…。
まぁ、確かに誤解しますよね。
あなたは「劣性遺伝病」とか診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になってしまったりするみたいですし…。
では、なんでそもそもこの「優劣」って言葉をつかったのかっていうと、どうもメンデルの遺伝学の訳語として使われてきたようなんです。
つまりだれかが「翻訳」して、この言葉をあてはめたってことですね。
というわけで、必ずしもこの言葉でなければ意味をなさないわけでもないですし、日本遺伝学会、日本人類遺伝学会ともに協議して新たな呼称を発表しました。
それが「優性」は「顕性(けんせい)」に、「劣性」は「潜性(せんせい)」と言い換えるということです。
他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に言い換えるということです。
バリエーションが変異…
こう書かれると訳し方になんか問題があるような…(笑)
と思い、調べたところバリエーションは確かに「変化」とか「変異」という意味があるようなんで間違ってもないんだねぇ…
で、今回は「多様性」に言い換えると…。
なるほどね。
遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにこの語句が選ばれたようで、例えば色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」となるって事らしいです。
今後、学会側は改訂した用語の普及に努め、教科書の用語等も変更するよう文部科学省に要望書を提出する予定だそうです。
こんな要望書を提出された側は、大変な作業なんやけどね(笑)
だって教科書全部作り直しですぜ?
教科書ったって、あんたこの学問、一般的ではないですが、医療関係の資格勉強してる人なら、医者はもちろん、我々柔整師も、鍼灸師、看護師や理学療法士、作業療法士、薬学関係と数え上げたらとんでもない膨大な数になるはず。
で、要望書って程度ですから、これがすぐ来年から改変されるかどうかってとこが問題で…。
されないんだよね(笑)
ま、物理的に無理って部分も多少はあるかもしれませんが、教科書が追いついてなくて、実は違う情報を勉強しちゃうって事が、この業界では多々あるんですよ。
例えば、今回の事例について、こういった言葉を今後使いましょうって決まったとしても…
次の国家試験では、当然古い語句で問題は出されます。
そして、翌年も教科書が改変されない限り、その教科書に沿った問題が出されるってルールがありますから、間違った言葉で出題されます。
で、教える側の先生たちは、こういう時「本当は、今はこういう言葉は使わないんですが、教科書ではまだこうなってますから、国家試験ではこちらの言葉が使われます。ですが、みなさんが資格を取り、臨床現場に出た時は、その言葉は使っちゃいけません」なんて、おかしなことになるんだよね。
ま、時代とともに、こういった用語も変化するのは当然の事ですからそれは仕方ないのかもしれませんがねぇ…。
それは良いとして、この新しくできた用語たち、用語集にまとめられていて、「遺伝単」っていう本らしいんですけど、これがなんと税抜き2800円で販売されるそうです。
これ、売るのはどうなん?(笑)
ま、これも時代の流れとして仕方ない事なんやろかねぇ…
何か違和感しかないんですが(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院