2017年04月25日 [からだのこと]
って考えたら血液型ってもっと種類必要でしょ(笑)
お疲れ様です。院長です。
4月25日火曜日でございます。
さぁ、4月ももうすぐ終わりですねぇ…
5月って意外となんだか、これと言って何もなくないですか?(笑)
4月は桜やし、とか6月は梅雨やしとか…
なので5月は形容しがたいんですが、わたし的には後半から、何となく湿度が上がり、雨が増えって感じでねぇ…
あ、5月はあれやな。前半にGWがありますな。
今年は…
あんまりやな(笑)
29日からのGWなんですが、29(土)30(日)とお休み頂いて、1(月)2(火)と普通に診療して3(水)4(木)5(金)とお休みいただきます。
今年は比較的少な目というか、続かない連休ですが、わたし的にはこれくらいで十分です。
てことで、もうすぐ来るGWに向け、今日のネタいってみよ。
昨日のブログで、遺伝子操作のお話をしましたが、今日も本来のテーマである医療系のネタで「免疫」のお話をしましょう。
そもそも「免疫」って言葉、もちろんみなさん知ってらっしゃるとは思うんですが、いざ説明してって言われると、何となく風邪に罹りにくくなったり、元気になったりとかのイメージですよね。
まぁその通りで、基本的に「疫病から免れる」って意味合いなので、伝染病なんかのワクチンをうってその免疫を身体にいれることによって、その病気に罹りにくくしたりすることに繋がるわけですな。
基本的に、ヒトは自己と非自己という形で免疫系を構成しています。
つまり、自分自信が「自己」とみなさないものについては、「非自己」であるわけですから、拒絶反応として免疫系(白血球のマクロファージ・リンパ球・顆粒球などのような免疫細胞や、サイトカイン・抗体のような免疫物質)が反応します。
そして、「非自己」に対して攻撃します。ですから、風邪なんかの場合、明らかな「非自己」である風邪のウィルスが体内に侵入してきて、それを免疫系が排除すると…
この排除力が強いと当然、風邪に罹りにくいわけですし、丈夫な体だと言えるでしょう。
つまり、丈夫=免疫力が高いって事なんですよね。
で、ついでに説明しておくと、この免疫系、たまに誤作動を起こす事があり、「自己」を「非自己」と勘違いし、攻撃してしまう事があります。
いろんな疾患があるんですが、こういった状態を総称して「自己免疫疾患」と呼びます。
また詳しくは、そのうちサンデーイルネスにでも取り上げます。
あ、後、この免疫力が過敏になっちゃった状態が「アレルギー」と呼ばれる状態でもあります。
例えば風邪ウィルスなら、そのものを退治できますが、これが「花粉」や「ホコリ」ならそもそも身体に害などそれほどありません。
にも係らず、それを「退治」しようと免疫系が頑張っちゃい、過剰に反応してしまうわけですわ。
って脱線しましたが、今日のお話はこの免疫系の最先端のお話です。
まず、他人(身内も含めて自己以外ね)から臓器の移植を受ける場合、免疫拒絶反応が起きます。
これは、先ほどの話でいうところの「非自己」が体内に侵入しちゃうからですね。
ですから、免疫抑制剤というものを使うわけです。
他人の皮膚や血液の細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を必要な細胞に変え、患者に移植する場合なんかも同じことをするわけです。
で、今日のお話的には、あんまり専門的過ぎて、そのまま書いても伝わらないと思うので…
ざっくり簡単に言うと、一般的に血液型と呼ばれる分け方以外に、細かく血液型を分けてる「型」が複数あるんですよね。
で、この「型」をうまく適合させることが出来れば拒絶反応が起こりにくいわけです。
単純に、A型どおしだからってんでは、拒絶反応が出ちゃうわけね。
で、今日のお話は、この特性を生かして、iPS細胞を生み出した山中伸弥京都大教授らは、日本人に最も多いHLA型ホモの人から細胞を採取し、iPS細胞を作って備蓄しておけば、必要な細胞に変えてすぐに移植できる患者が増えると考え、それを実現しちゃったわけなんですよ。
ということは、適合されやすく何にでも変化させられるスーパーips細胞的なものが作られるってことですね。
まぁちょっと難しいですが、また凄い事がおこってるんですよ。
この研究で、75種類のHLA型ホモのiPS細胞を作っておくことによって、日本人全体の8割に適合させることができるといいますからどれだけ凄いか分かるでしょ?
今まで移植するしか方法がない疾患の方でも、適合ドナーが見つからずってことは多々ありました。
これからこの技術をさらに進化させていくと、どんな移植にも耐えられる細胞が作られるのが、夢ではないわけですよ。
医学の進歩は凄まじいですよね〜
ほんの数百年前、江戸時代には血液型さえ満足に理解されていなく、結構な確率で失敗していたようですから、そこからどれだけ前進したか…
この技術の最終形は、移植用の臓器そのものを人工的に作っちゃうことだと思うんですが、ips細胞とこの免疫システムがあれば可能な光は見えてますもんね…
人類の叡智には感服いたしますが、いつもなんか違う気がして仕方ないのよね(笑)
寿命をここまで無理に伸ばすのは、命を絶つのと同じような気がしてねぇ…
いや、真逆やけど、いわゆるヒトは神様が作ったってんなら、神様以外が命を操作したらアカンやろ的な…
ま、わたしの生きてるうちには何も変わらんでしょうけどね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月25日火曜日でございます。
さぁ、4月ももうすぐ終わりですねぇ…
5月って意外となんだか、これと言って何もなくないですか?(笑)
4月は桜やし、とか6月は梅雨やしとか…
なので5月は形容しがたいんですが、わたし的には後半から、何となく湿度が上がり、雨が増えって感じでねぇ…
あ、5月はあれやな。前半にGWがありますな。
今年は…
あんまりやな(笑)
29日からのGWなんですが、29(土)30(日)とお休み頂いて、1(月)2(火)と普通に診療して3(水)4(木)5(金)とお休みいただきます。
今年は比較的少な目というか、続かない連休ですが、わたし的にはこれくらいで十分です。
てことで、もうすぐ来るGWに向け、今日のネタいってみよ。
昨日のブログで、遺伝子操作のお話をしましたが、今日も本来のテーマである医療系のネタで「免疫」のお話をしましょう。
そもそも「免疫」って言葉、もちろんみなさん知ってらっしゃるとは思うんですが、いざ説明してって言われると、何となく風邪に罹りにくくなったり、元気になったりとかのイメージですよね。
まぁその通りで、基本的に「疫病から免れる」って意味合いなので、伝染病なんかのワクチンをうってその免疫を身体にいれることによって、その病気に罹りにくくしたりすることに繋がるわけですな。
基本的に、ヒトは自己と非自己という形で免疫系を構成しています。
つまり、自分自信が「自己」とみなさないものについては、「非自己」であるわけですから、拒絶反応として免疫系(白血球のマクロファージ・リンパ球・顆粒球などのような免疫細胞や、サイトカイン・抗体のような免疫物質)が反応します。
そして、「非自己」に対して攻撃します。ですから、風邪なんかの場合、明らかな「非自己」である風邪のウィルスが体内に侵入してきて、それを免疫系が排除すると…
この排除力が強いと当然、風邪に罹りにくいわけですし、丈夫な体だと言えるでしょう。
つまり、丈夫=免疫力が高いって事なんですよね。
で、ついでに説明しておくと、この免疫系、たまに誤作動を起こす事があり、「自己」を「非自己」と勘違いし、攻撃してしまう事があります。
いろんな疾患があるんですが、こういった状態を総称して「自己免疫疾患」と呼びます。
また詳しくは、そのうちサンデーイルネスにでも取り上げます。
あ、後、この免疫力が過敏になっちゃった状態が「アレルギー」と呼ばれる状態でもあります。
例えば風邪ウィルスなら、そのものを退治できますが、これが「花粉」や「ホコリ」ならそもそも身体に害などそれほどありません。
にも係らず、それを「退治」しようと免疫系が頑張っちゃい、過剰に反応してしまうわけですわ。
って脱線しましたが、今日のお話はこの免疫系の最先端のお話です。
まず、他人(身内も含めて自己以外ね)から臓器の移植を受ける場合、免疫拒絶反応が起きます。
これは、先ほどの話でいうところの「非自己」が体内に侵入しちゃうからですね。
ですから、免疫抑制剤というものを使うわけです。
他人の皮膚や血液の細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を必要な細胞に変え、患者に移植する場合なんかも同じことをするわけです。
で、今日のお話的には、あんまり専門的過ぎて、そのまま書いても伝わらないと思うので…
ざっくり簡単に言うと、一般的に血液型と呼ばれる分け方以外に、細かく血液型を分けてる「型」が複数あるんですよね。
で、この「型」をうまく適合させることが出来れば拒絶反応が起こりにくいわけです。
単純に、A型どおしだからってんでは、拒絶反応が出ちゃうわけね。
で、今日のお話は、この特性を生かして、iPS細胞を生み出した山中伸弥京都大教授らは、日本人に最も多いHLA型ホモの人から細胞を採取し、iPS細胞を作って備蓄しておけば、必要な細胞に変えてすぐに移植できる患者が増えると考え、それを実現しちゃったわけなんですよ。
ということは、適合されやすく何にでも変化させられるスーパーips細胞的なものが作られるってことですね。
まぁちょっと難しいですが、また凄い事がおこってるんですよ。
この研究で、75種類のHLA型ホモのiPS細胞を作っておくことによって、日本人全体の8割に適合させることができるといいますからどれだけ凄いか分かるでしょ?
今まで移植するしか方法がない疾患の方でも、適合ドナーが見つからずってことは多々ありました。
これからこの技術をさらに進化させていくと、どんな移植にも耐えられる細胞が作られるのが、夢ではないわけですよ。
医学の進歩は凄まじいですよね〜
ほんの数百年前、江戸時代には血液型さえ満足に理解されていなく、結構な確率で失敗していたようですから、そこからどれだけ前進したか…
この技術の最終形は、移植用の臓器そのものを人工的に作っちゃうことだと思うんですが、ips細胞とこの免疫システムがあれば可能な光は見えてますもんね…
人類の叡智には感服いたしますが、いつもなんか違う気がして仕方ないのよね(笑)
寿命をここまで無理に伸ばすのは、命を絶つのと同じような気がしてねぇ…
いや、真逆やけど、いわゆるヒトは神様が作ったってんなら、神様以外が命を操作したらアカンやろ的な…
ま、わたしの生きてるうちには何も変わらんでしょうけどね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院