2024年07月25日 [動物のこと]
最高の三葉虫
お疲れ様です。院長です。
7月25日の木曜日でございます。
7月も残り1週間を切りました。
いよいよ8月が近づいてきましたね〜。
では今日も元気にネタいきましょう〜。
なんでも、最も保存状態の良い三葉虫の化石が発見され、体の構造が明らかになったんだそうです。
モロッコの火山灰の中から、ほぼ生きたままの姿を残した、これまでで最も保存状態が良いとされる三葉虫の化石が発見されました。
火砕流に一瞬にして埋められたことで、普通なら残らないはずの柔らかい組織までが現代まで保存されていたため、研究者の間では「ポンペイの三葉虫」と呼ばれているそうです。
そこからは、高度に発達した"とげつきのスプーン"のような付属器や全身に長く伸びた消化器官など、これまで知られていなかった三葉虫の特徴が明らかになっています。
それは絶滅種・現生種を含め、節足動物の口の進化を伝える手がかりでもあるということです。
三葉虫は、二度の大量絶滅を生き延び、5億2100万年〜2億5200万年前もの長い間、古代の海で繁栄していた海洋節足動物です。
化石の世界では非常にポピュラーで、2万2000種以上が知られており、大昔の生物だというのに、その多様性・暮らし方・進化についてかなりのことがわかっています。
それもこれも、三葉虫の外骨格が「方解石」という化石化しやすい結晶でできていたおかげで、三葉虫の目もまたその結晶でできているそうなんです。
その一方、触角や脚のような、もっと柔らかい部分の化石は滅多に見つかりません。
運良く見つかったとしても、保存状態が悪く、はっきりしないことが多かったんですね。
そこで、モロッコの三葉虫、非常に保存状態の良い化石ということで注目されるわけです。
そこには触角や歩脚はおろか、口の構造や消化器系全体までもが立体的に残されていたといいますから、化石以上ですな。
その三葉虫の化石はカンブリア紀(約5億900万年前)のもので、”古生物のポンペイ”とでもいうべきものです。
79年に噴火したポンペイのヴェスヴィオ火山から発生した火砕流は、街を住民ごと一瞬にして生き埋めにし、その悲劇の様子をまるで立体的な写真のように記録したそうです。
今回の化石にもこれと同じようなことが起きたようなんです。
その当時発生した爆発的な噴火もまた、高速の火山灰雲を発生させ、海の広範囲をあっという間におおいつくしたと考えられます。
こうして海岸近くの浅瀬に生息していた三葉虫は瞬時に生き埋めにされ、現代にまで残されることになったわけです。
それは本当に一瞬の出来事で、三葉虫の化石の中には、腕足動物という小さな無脊椎動物がくっついているものがあったそうです。
この保存状態の良い化石によって、これまで知られていなかった三葉虫の特徴が明らかになっていってます。
例えば、三葉虫は高度に発達した摂食装置を持っていたようで、とりわけ触角の後ろにある頭部の付属器官は”とげつきのスプーン”を思わせ、食べ物をすくって口に入れるのに使われていたそうです。
さらに、とげつきスプーンには、味覚センサーや触覚センサーと思われる触角のような構造もあるようです。
また化石の中には、消化器官全体がわかるものもあったそうで、口から始まる開口部は食道につながり、J字の胃へといたると、そこから長い腸が全身へと伸びているそうです。
さらに「上唇」という構造も見つかったそうで、これは口についた肉厚の唇のようなもので、食べ物を含む口腔の一部となるそうです。
このように、火山灰に埋もれた三葉虫の化石は、節足動物の口がどのように進化してきたのか今に伝えています。
もしかしたら火山灰の堆積物の中には、生きたままの姿で閉じ込められた古生物がまだまだ眠っているのかもしれませんね。
ロマンがありますな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月25日の木曜日でございます。
7月も残り1週間を切りました。
いよいよ8月が近づいてきましたね〜。
では今日も元気にネタいきましょう〜。
なんでも、最も保存状態の良い三葉虫の化石が発見され、体の構造が明らかになったんだそうです。
モロッコの火山灰の中から、ほぼ生きたままの姿を残した、これまでで最も保存状態が良いとされる三葉虫の化石が発見されました。
火砕流に一瞬にして埋められたことで、普通なら残らないはずの柔らかい組織までが現代まで保存されていたため、研究者の間では「ポンペイの三葉虫」と呼ばれているそうです。
そこからは、高度に発達した"とげつきのスプーン"のような付属器や全身に長く伸びた消化器官など、これまで知られていなかった三葉虫の特徴が明らかになっています。
それは絶滅種・現生種を含め、節足動物の口の進化を伝える手がかりでもあるということです。
三葉虫は、二度の大量絶滅を生き延び、5億2100万年〜2億5200万年前もの長い間、古代の海で繁栄していた海洋節足動物です。
化石の世界では非常にポピュラーで、2万2000種以上が知られており、大昔の生物だというのに、その多様性・暮らし方・進化についてかなりのことがわかっています。
それもこれも、三葉虫の外骨格が「方解石」という化石化しやすい結晶でできていたおかげで、三葉虫の目もまたその結晶でできているそうなんです。
その一方、触角や脚のような、もっと柔らかい部分の化石は滅多に見つかりません。
運良く見つかったとしても、保存状態が悪く、はっきりしないことが多かったんですね。
そこで、モロッコの三葉虫、非常に保存状態の良い化石ということで注目されるわけです。
そこには触角や歩脚はおろか、口の構造や消化器系全体までもが立体的に残されていたといいますから、化石以上ですな。
その三葉虫の化石はカンブリア紀(約5億900万年前)のもので、”古生物のポンペイ”とでもいうべきものです。
79年に噴火したポンペイのヴェスヴィオ火山から発生した火砕流は、街を住民ごと一瞬にして生き埋めにし、その悲劇の様子をまるで立体的な写真のように記録したそうです。
今回の化石にもこれと同じようなことが起きたようなんです。
その当時発生した爆発的な噴火もまた、高速の火山灰雲を発生させ、海の広範囲をあっという間におおいつくしたと考えられます。
こうして海岸近くの浅瀬に生息していた三葉虫は瞬時に生き埋めにされ、現代にまで残されることになったわけです。
それは本当に一瞬の出来事で、三葉虫の化石の中には、腕足動物という小さな無脊椎動物がくっついているものがあったそうです。
この保存状態の良い化石によって、これまで知られていなかった三葉虫の特徴が明らかになっていってます。
例えば、三葉虫は高度に発達した摂食装置を持っていたようで、とりわけ触角の後ろにある頭部の付属器官は”とげつきのスプーン”を思わせ、食べ物をすくって口に入れるのに使われていたそうです。
さらに、とげつきスプーンには、味覚センサーや触覚センサーと思われる触角のような構造もあるようです。
また化石の中には、消化器官全体がわかるものもあったそうで、口から始まる開口部は食道につながり、J字の胃へといたると、そこから長い腸が全身へと伸びているそうです。
さらに「上唇」という構造も見つかったそうで、これは口についた肉厚の唇のようなもので、食べ物を含む口腔の一部となるそうです。
このように、火山灰に埋もれた三葉虫の化石は、節足動物の口がどのように進化してきたのか今に伝えています。
もしかしたら火山灰の堆積物の中には、生きたままの姿で閉じ込められた古生物がまだまだ眠っているのかもしれませんね。
ロマンがありますな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院