2022年10月21日 [動物のこと]
ホッキョクオオカミのクローン
お疲れ様です。院長です。
10月21日の金曜日でございます。
なんか、20日過ぎるときゅに慌ただしくなるなぁ…。
では今日のネタですが、今日は中国の最新のバイオテクノロジーのお話です。
ま、中国のバイオテクノロジーと言ったら、なんだかいかがわしく聞こえちゃうのは、わたくし院長だけではないと思うんですが、今日のお話もなんだかなぁ〜なお話です。
何でも、中国のバイオテクノロジー企業によって、世界初となる「ホッキョクオオカミ」のクローンが誕生したそうなんです。
野生のホッキョクオオカミの皮膚からドナー細胞を採取し、交配適期のメス犬の卵子に移植して「胚」を作成。
それを代理母となるビーグル犬の子宮に入れた結果、今年6月にクローンの赤ちゃんが誕生したんだそうです。
このオオカミは「マヤ」と名付けられ、その後100日間観察したところ、健康であることがはっきりしたので、今回ようやく公表されたそうです。
またややこしいことをしてるよねぇ…。
ホッキョクオオカミは差し迫った絶滅の危機にあるわけではないですが、この技術を応用することで、現在絶滅が危惧されるほかの動物を救えるとのことです。
マヤは、1996年に誕生した世界初のクローン羊「ドリー」と同じ技術、すなわち「体細胞核移植」によって誕生しました。
まず野生のホッキョクオオカミの皮膚から細胞を採取。
その核を、核を取り除いた交配適期のメス犬の卵子に移植して「胚」を作り、これをメスのビーグル犬の子宮に入れます。
胚は全部で137個作られ、うち85個が7匹のビーグルに移植されたとのことで、その中から無事に誕生したのが、クローンオオカミのマヤだということです。
マヤの今のところ健康で、普通のホッキョクオオカミの子供と変わらないという話しです。
このSinogene社は、ハルビン・ポーラーランドと共同で、2020年からこの研究を開始していたそうで、2年ほどで世界初となるホッキョクオオカミのクローン作成に成功したわけです。
Sinogene社によると、こうしたクローンの研究の最終的な目的は、絶滅の危機に瀕した動物を守ることだと…。
同社の技術があれば、犬や猫のクローンは比較的簡単に作れるんだそうです。
今後のターゲットはより希少な野生動物となるようなんですが、こちらはこれまでよりも難易度が高いとのことです。
ただし、こうした技術の常として、同社の取り組みに反対する声もあります。
たとえば、細胞の採取や胚を移植するには手術が必要となるため、動物に無用な苦痛を与えているという批判があがります。
生命を作るという行為が「神のごとき振る舞い」であると、道徳的な側面からの批判も、もちろんあるでしょう。
なおマヤの場合、オオカミ同士のコミュニケーションを学べないので、一生人間に飼育されることになるということですが、まぁ、ねぇ…。
確かに、クローン技術はすでに絶滅した種を復活させる手段としても注目されています。
今年3月、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のグループが、「ドードー」の全ゲノムの解析を完了したと発表。
ドードーは、かつてモーリシャス島に生息していた飛べない鳥で、飛べないのは、この島に天敵がいなかったからで、そのために警戒心も薄かったと…。
楽園で暮らしていたドードーは身を守る術を持たず、大航海時代に人間によって島が発見されると、わずか100年で絶滅してしまいました。
またこのブログでも、以前紹介しましたが、メルボルン大学では、「フクロオオカミ(タスマニアタイガー)」の復活プロジェクトが進められています。
こちらもゲノムの解析はすでに終わっており、この動物を復元するための設計図はもう準備されているそうです。
フクロオオカミの胚を育てる代理母としては、ダナート(ネズミのような有袋類)やタスマニアデビルが候補に挙げられているそうです。
まぁ、正直に言うと、絶滅した動物を復元となったら見てみたい気はもちろんあります。
ですけど、やっぱアカン気がしますよねぇ。
神のごとき振る舞いとまでは思いませんが、その作られた(復元された)生物が、そこから繁殖していけば、もうどうなるか分からないですもんね。
わたくし院長的には、人間の手によって絶滅させられた種ってのが、仮にあるとしても、それはそれで人間のほうが強かったって自然の定理なんじゃないかって思いもあります。
ホント、難しい問題ですが、とにかく研究は慎重におこなってもらいたいですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月21日の金曜日でございます。
なんか、20日過ぎるときゅに慌ただしくなるなぁ…。
では今日のネタですが、今日は中国の最新のバイオテクノロジーのお話です。
ま、中国のバイオテクノロジーと言ったら、なんだかいかがわしく聞こえちゃうのは、わたくし院長だけではないと思うんですが、今日のお話もなんだかなぁ〜なお話です。
何でも、中国のバイオテクノロジー企業によって、世界初となる「ホッキョクオオカミ」のクローンが誕生したそうなんです。
野生のホッキョクオオカミの皮膚からドナー細胞を採取し、交配適期のメス犬の卵子に移植して「胚」を作成。
それを代理母となるビーグル犬の子宮に入れた結果、今年6月にクローンの赤ちゃんが誕生したんだそうです。
このオオカミは「マヤ」と名付けられ、その後100日間観察したところ、健康であることがはっきりしたので、今回ようやく公表されたそうです。
またややこしいことをしてるよねぇ…。
ホッキョクオオカミは差し迫った絶滅の危機にあるわけではないですが、この技術を応用することで、現在絶滅が危惧されるほかの動物を救えるとのことです。
マヤは、1996年に誕生した世界初のクローン羊「ドリー」と同じ技術、すなわち「体細胞核移植」によって誕生しました。
まず野生のホッキョクオオカミの皮膚から細胞を採取。
その核を、核を取り除いた交配適期のメス犬の卵子に移植して「胚」を作り、これをメスのビーグル犬の子宮に入れます。
胚は全部で137個作られ、うち85個が7匹のビーグルに移植されたとのことで、その中から無事に誕生したのが、クローンオオカミのマヤだということです。
マヤの今のところ健康で、普通のホッキョクオオカミの子供と変わらないという話しです。
このSinogene社は、ハルビン・ポーラーランドと共同で、2020年からこの研究を開始していたそうで、2年ほどで世界初となるホッキョクオオカミのクローン作成に成功したわけです。
Sinogene社によると、こうしたクローンの研究の最終的な目的は、絶滅の危機に瀕した動物を守ることだと…。
同社の技術があれば、犬や猫のクローンは比較的簡単に作れるんだそうです。
今後のターゲットはより希少な野生動物となるようなんですが、こちらはこれまでよりも難易度が高いとのことです。
ただし、こうした技術の常として、同社の取り組みに反対する声もあります。
たとえば、細胞の採取や胚を移植するには手術が必要となるため、動物に無用な苦痛を与えているという批判があがります。
生命を作るという行為が「神のごとき振る舞い」であると、道徳的な側面からの批判も、もちろんあるでしょう。
なおマヤの場合、オオカミ同士のコミュニケーションを学べないので、一生人間に飼育されることになるということですが、まぁ、ねぇ…。
確かに、クローン技術はすでに絶滅した種を復活させる手段としても注目されています。
今年3月、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のグループが、「ドードー」の全ゲノムの解析を完了したと発表。
ドードーは、かつてモーリシャス島に生息していた飛べない鳥で、飛べないのは、この島に天敵がいなかったからで、そのために警戒心も薄かったと…。
楽園で暮らしていたドードーは身を守る術を持たず、大航海時代に人間によって島が発見されると、わずか100年で絶滅してしまいました。
またこのブログでも、以前紹介しましたが、メルボルン大学では、「フクロオオカミ(タスマニアタイガー)」の復活プロジェクトが進められています。
こちらもゲノムの解析はすでに終わっており、この動物を復元するための設計図はもう準備されているそうです。
フクロオオカミの胚を育てる代理母としては、ダナート(ネズミのような有袋類)やタスマニアデビルが候補に挙げられているそうです。
まぁ、正直に言うと、絶滅した動物を復元となったら見てみたい気はもちろんあります。
ですけど、やっぱアカン気がしますよねぇ。
神のごとき振る舞いとまでは思いませんが、その作られた(復元された)生物が、そこから繁殖していけば、もうどうなるか分からないですもんね。
わたくし院長的には、人間の手によって絶滅させられた種ってのが、仮にあるとしても、それはそれで人間のほうが強かったって自然の定理なんじゃないかって思いもあります。
ホント、難しい問題ですが、とにかく研究は慎重におこなってもらいたいですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院