2022年06月15日 [動物のこと]
托卵魚
お疲れ様です。院長です。
6月15日の水曜日でございます。
6月も半分過ぎました。
が、やっと梅雨入りかぁって感じですから、今年は遅いですな。
遅い分、長いのは出来たらやめていただきたい(笑)
終わりは適切にたのんます。
では今日のネタですが、みなさんは「托卵」ってご存知でしょうかね。
これは、動物の習性のひとつで、なんの関係もない他者に自分の卵を押し付けて育ててもらう行為のことを指してまして、鳥の托卵は比較的有名ですよね。
日本の鳥では、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチってのが托卵する鳥だそうです。
なんですが、魚界に存在する托卵はもっとすごいんですよ。
口の中で卵を孵化させ稚魚を育てるマウスブリーディングを行う種の魚の口に、自分の卵入れちゃうそうなんですよ。
オーストラリア、チャールズ・ダーウィン大学の研究グループは、口の中で自分の子供を育てているはずが、実は赤の他人の子供を育てている、そんな可哀想なオスを発見したそうなんですよ。
口の中で卵や稚魚を育てることを「マウスブリーディング」(口内保育)と言い、両生類や魚類などで行われています。
一般に魚や両生類の卵は外敵に狙われやすく、無事に孵化して大人まで成長できるものはごく限られているからこういう方法がとられるんですね。
にしても、口の中に入れてて、飲みこんじゃわないか心配ですけどねぇ(笑)
大人まで成長する個体を増やすには、大量の卵を産んだり、親が卵を守ったりといった方法がありますが、マウスブリーディングは後者がもっとも進化した事例の1つだといわれています。
まぁ、守ると言う観点からはかなりレベルが高いでしょうな。
自分が食われでもしない限り、子達は守れるでしょう。
受精卵を口に入れておけば、外敵に卵が食べられてしまう心配はなくなります(種によってメスもオスもどちらもやるそうです)。
ただし当然ながらデメリットもあるわけです。
親はその間、何も食べられなくなるわけですし、泳ぎが遅くなって親自身が外敵に襲われる危険性が高まってしまいます。
今回の研究では、オスが口内保育をするオーストラリアの固有種「オーストラリアサメナマズ(Neoarius graeffei)」と「マウスオールマイティ(Glossamia aprion)」にスポットが当てられています。
これまでの研究によって、マウスブリーディングをするオスは、ときに未授精の卵も口に入れていることが明らかにされていました。
しかし今回、研究グループが知りたかったのは、卵の父親と母親です。
どうも子育てをするオスの中には、知らず知らずのうちに赤の他人の子供を育てているものがいるようなんですね。
そりゃ、卵やもんね。
区別はつかないんじゃないでしょうかね。
そこでマウスブリーディング中のオスを捕まえて、本人と口の中の卵のDNAを解析してみたんだそうです。
なんか残酷な気もしますが、その結果、サメナマズのオスの場合、どの卵も間違いないく本人が受精させたもので、母親も同じだったそうなんです。
ところがマウスオールマイティの卵にはかなりバラツキが見られたんだとか…。
どの卵も自分が受精させたもので、母親も同一であるケースは75%ほどで、そのほかは他人の子供が紛れ込んでいたんだそうですよ。
かわいそうに、中には口の中の卵すべてが赤の他人の子供というケースもあったそうなんです。
これはこれで、間抜けすぎますが、いかにしてこんな現象が起こるんでしょう?
そもそもオスがマウスブリーディングするのは、卵が確実に自分の遺伝子を受け継ぐようにするためだと考えられていました。
なのになぜ、他魚の卵が紛れ込んでしまうのでしょうか?
きっと何か理由があるはずですわな。
これはまだ完全には解明されてないらしく、あくまでも仮説ですが、例えば、たくさんの卵を口の中に入れたオスは、メスにとって魅力的に見えるのかもしれないと…。
それで残せる子孫の数が増えるのなら、多少他人の子供が紛れ込んでいたとしても、結果オーライという考え方なんだとか。
それにしても托卵中は口の中は卵でいっぱい、餌も食べられず、きつい生活を強いられることになるわけで、口の中に卵がいっぱいステイタスを満たすには、かなりの試練となりそうですけどね(笑)
托卵してもらった方はラッキーかもしれませんが、托卵する方に何かメリットはあるのでしょうか?
今後の研究で明らかになるかもしれませんが、托卵させる方は、純粋に楽ですよね(笑)
本来なら、自分が絶食して、外敵からの攻撃にも耐えなきゃいけませんが、それを他人に委ねちゃえるわけですから…。
あくまで、子孫さえのこればいいと言う考えだけであれば、托卵って効率いいと思いますけどね。
自分の生存率も上がるわけですしね。
これも今後の研究に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月15日の水曜日でございます。
6月も半分過ぎました。
が、やっと梅雨入りかぁって感じですから、今年は遅いですな。
遅い分、長いのは出来たらやめていただきたい(笑)
終わりは適切にたのんます。
では今日のネタですが、みなさんは「托卵」ってご存知でしょうかね。
これは、動物の習性のひとつで、なんの関係もない他者に自分の卵を押し付けて育ててもらう行為のことを指してまして、鳥の托卵は比較的有名ですよね。
日本の鳥では、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチってのが托卵する鳥だそうです。
なんですが、魚界に存在する托卵はもっとすごいんですよ。
口の中で卵を孵化させ稚魚を育てるマウスブリーディングを行う種の魚の口に、自分の卵入れちゃうそうなんですよ。
オーストラリア、チャールズ・ダーウィン大学の研究グループは、口の中で自分の子供を育てているはずが、実は赤の他人の子供を育てている、そんな可哀想なオスを発見したそうなんですよ。
口の中で卵や稚魚を育てることを「マウスブリーディング」(口内保育)と言い、両生類や魚類などで行われています。
一般に魚や両生類の卵は外敵に狙われやすく、無事に孵化して大人まで成長できるものはごく限られているからこういう方法がとられるんですね。
にしても、口の中に入れてて、飲みこんじゃわないか心配ですけどねぇ(笑)
大人まで成長する個体を増やすには、大量の卵を産んだり、親が卵を守ったりといった方法がありますが、マウスブリーディングは後者がもっとも進化した事例の1つだといわれています。
まぁ、守ると言う観点からはかなりレベルが高いでしょうな。
自分が食われでもしない限り、子達は守れるでしょう。
受精卵を口に入れておけば、外敵に卵が食べられてしまう心配はなくなります(種によってメスもオスもどちらもやるそうです)。
ただし当然ながらデメリットもあるわけです。
親はその間、何も食べられなくなるわけですし、泳ぎが遅くなって親自身が外敵に襲われる危険性が高まってしまいます。
今回の研究では、オスが口内保育をするオーストラリアの固有種「オーストラリアサメナマズ(Neoarius graeffei)」と「マウスオールマイティ(Glossamia aprion)」にスポットが当てられています。
これまでの研究によって、マウスブリーディングをするオスは、ときに未授精の卵も口に入れていることが明らかにされていました。
しかし今回、研究グループが知りたかったのは、卵の父親と母親です。
どうも子育てをするオスの中には、知らず知らずのうちに赤の他人の子供を育てているものがいるようなんですね。
そりゃ、卵やもんね。
区別はつかないんじゃないでしょうかね。
そこでマウスブリーディング中のオスを捕まえて、本人と口の中の卵のDNAを解析してみたんだそうです。
なんか残酷な気もしますが、その結果、サメナマズのオスの場合、どの卵も間違いないく本人が受精させたもので、母親も同じだったそうなんです。
ところがマウスオールマイティの卵にはかなりバラツキが見られたんだとか…。
どの卵も自分が受精させたもので、母親も同一であるケースは75%ほどで、そのほかは他人の子供が紛れ込んでいたんだそうですよ。
かわいそうに、中には口の中の卵すべてが赤の他人の子供というケースもあったそうなんです。
これはこれで、間抜けすぎますが、いかにしてこんな現象が起こるんでしょう?
そもそもオスがマウスブリーディングするのは、卵が確実に自分の遺伝子を受け継ぐようにするためだと考えられていました。
なのになぜ、他魚の卵が紛れ込んでしまうのでしょうか?
きっと何か理由があるはずですわな。
これはまだ完全には解明されてないらしく、あくまでも仮説ですが、例えば、たくさんの卵を口の中に入れたオスは、メスにとって魅力的に見えるのかもしれないと…。
それで残せる子孫の数が増えるのなら、多少他人の子供が紛れ込んでいたとしても、結果オーライという考え方なんだとか。
それにしても托卵中は口の中は卵でいっぱい、餌も食べられず、きつい生活を強いられることになるわけで、口の中に卵がいっぱいステイタスを満たすには、かなりの試練となりそうですけどね(笑)
托卵してもらった方はラッキーかもしれませんが、托卵する方に何かメリットはあるのでしょうか?
今後の研究で明らかになるかもしれませんが、托卵させる方は、純粋に楽ですよね(笑)
本来なら、自分が絶食して、外敵からの攻撃にも耐えなきゃいけませんが、それを他人に委ねちゃえるわけですから…。
あくまで、子孫さえのこればいいと言う考えだけであれば、托卵って効率いいと思いますけどね。
自分の生存率も上がるわけですしね。
これも今後の研究に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院