2022年03月27日 [からだのこと]
(265)サンデーイルネス(仮)ヒルシュスプルング病について
お疲れ様です。院長です。
3月27日のサンデーイルネスでございます。
気付けば3月も最後のサンデーイルネスとなりました。
4月と聞くと、やはり「春」が一番最初に連想されますし、入学式だの入社式だのもあり、フレッシュな「新」なんとかって感じです。
新社会人なんて、ひょっとすると、人生の中でも相当大きい環境の変化ですもんね。
今まで親が何とかしてくれてた部分を、これからは自立していくわけですから、そりゃ全然違います。
社会の厳しさ、または社会人だから出来ること、色々あるでしょうけど、人生はこれから死ぬまで仕事しないといけませんから、まぁ、そこは気張りすぎないって事も大事だと思いますよ。
そしてボチボチ桜のシーズンでやんすな。
まぁ、毎年花見に行こうとまでは思いませんが、道端に咲いてる桜なんかは、立ち止まって見たりはしますね。
ここ数年、コロナ騒ぎでお花見って感じでもなかったですが、今年はどうでしょうかね。
何となく、今年は、もうええやろ的に普通に花見にくり出す人もいそうですな。
まぁ、あの「飲食の場」が一番危険だ的な発想が、そもそも間違えてる気がするんですけどね。
普通の会食の場合、家族だの友人知人のレベルですし、食事しなくても話はするでしょうしね。
まぁ、飲食の場だとマスクを外すってのはありますけど、もっと不特定の人と接する場の方が、危険な気がするけどね。
もちろん、少人数より大人数の方が感染率は上がるんでしょうけど、4人までなら会食オーケーとかも、イマイチピンときませんよね。
4人でも感染者が混じってたらうつるわけで、人数は関係ない気がしますけど…。
ですが、まだまだ完全収束には程遠い状況ですし、対策はし続けないといけません。
まぁ慣れたけどね。
でも、これから暖かくなり、暑くなりだすとまたこのマスクがうっとうしいんですよねぇ。
ま、マスクにもとりあえずは慣れてきてるんですけど、やはりナシがいいなぁ…。
てな感じで、今日も本題にはいっていきましょう。
今日の「イルネス辞典」は、「ヒルシュスプルング病」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かって事ですが、慢性の便秘によって大腸が拡張する病気です。
原因は大腸や小腸など消化管の壁のなかには神経節(しんけいせつ)細胞があります。
その細胞の刺激により、蠕動(ぜんどう)運動と呼ばれる腸管の伸び縮みが起こり、口から摂取した食物は腸管を経由して消化され、便となって肛門から排泄されます。
ヒルシュスプルング病は、この神経節細胞が先天的に欠如しているため、蠕動運動が起こらず慢性の便秘になり、大腸が拡張してしまいます。
症状の現れ方としては、生まれてすぐの赤ちゃんでは、胎便(たいべん)の排泄が遅れることが最初の症状です。
排便、排ガスができず、腹部は風船のように膨満(ぼうまん)してきます。
哺乳力が低下し、濃緑色の胆汁の色に染まったものを嘔吐したり、症状が進むと体重増加不良や栄養不良が現れてくることもあります。
胎便が排出された時期はいつか、乳児ではおなら(ガス)が出ているか、何をどのくらい食べているか、便の性状と排便の頻度などを確認します。
その後、腹部膨満の有無や、肛門から指を入れてガスの噴出や便の有無を確認します(直腸指診)。
腹部X線検査を行い、拡張した腸管ガス像が腹部全体に認められ、小骨盤内の腸管ガス像が欠如していればヒルシュスプルング病を疑い、さらに注腸造影検査を行います。
この病気では造影剤を注入した際、大腸の肛門側が狭くなっていることと口側の拡張および口径差を確認します。
さらに直腸肛門内圧検査を行い、直腸肛門反射(直腸が拡張した際に認められる肛門管圧の下降)の欠如を確認します。
また、直腸粘膜の生検を行い、腸管壁内の神経節細胞の欠如に伴う外来神経の増加を組織学的に確認します。
治療の方法としては、腸管壁の神経節細胞が欠如した領域が非常に狭い場合は、浣腸などでコントロールできることもありますが、ほとんどは腸管の無神経節領域を切除し端々をつなぎ合わせる手術が必要です。
無神経節領域の広さにより、根治手術を行う場合や、人工肛門や腸瘻(ちょうろう)を造設する場合もあります。
近年は、腹腔鏡(ふくくうきょう)補助下手術や経肛門手術が導入されています。
お子さんにがんこな便秘が続く場合は、小児科医に相談してみてください。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月27日のサンデーイルネスでございます。
気付けば3月も最後のサンデーイルネスとなりました。
4月と聞くと、やはり「春」が一番最初に連想されますし、入学式だの入社式だのもあり、フレッシュな「新」なんとかって感じです。
新社会人なんて、ひょっとすると、人生の中でも相当大きい環境の変化ですもんね。
今まで親が何とかしてくれてた部分を、これからは自立していくわけですから、そりゃ全然違います。
社会の厳しさ、または社会人だから出来ること、色々あるでしょうけど、人生はこれから死ぬまで仕事しないといけませんから、まぁ、そこは気張りすぎないって事も大事だと思いますよ。
そしてボチボチ桜のシーズンでやんすな。
まぁ、毎年花見に行こうとまでは思いませんが、道端に咲いてる桜なんかは、立ち止まって見たりはしますね。
ここ数年、コロナ騒ぎでお花見って感じでもなかったですが、今年はどうでしょうかね。
何となく、今年は、もうええやろ的に普通に花見にくり出す人もいそうですな。
まぁ、あの「飲食の場」が一番危険だ的な発想が、そもそも間違えてる気がするんですけどね。
普通の会食の場合、家族だの友人知人のレベルですし、食事しなくても話はするでしょうしね。
まぁ、飲食の場だとマスクを外すってのはありますけど、もっと不特定の人と接する場の方が、危険な気がするけどね。
もちろん、少人数より大人数の方が感染率は上がるんでしょうけど、4人までなら会食オーケーとかも、イマイチピンときませんよね。
4人でも感染者が混じってたらうつるわけで、人数は関係ない気がしますけど…。
ですが、まだまだ完全収束には程遠い状況ですし、対策はし続けないといけません。
まぁ慣れたけどね。
でも、これから暖かくなり、暑くなりだすとまたこのマスクがうっとうしいんですよねぇ。
ま、マスクにもとりあえずは慣れてきてるんですけど、やはりナシがいいなぁ…。
てな感じで、今日も本題にはいっていきましょう。
今日の「イルネス辞典」は、「ヒルシュスプルング病」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かって事ですが、慢性の便秘によって大腸が拡張する病気です。
原因は大腸や小腸など消化管の壁のなかには神経節(しんけいせつ)細胞があります。
その細胞の刺激により、蠕動(ぜんどう)運動と呼ばれる腸管の伸び縮みが起こり、口から摂取した食物は腸管を経由して消化され、便となって肛門から排泄されます。
ヒルシュスプルング病は、この神経節細胞が先天的に欠如しているため、蠕動運動が起こらず慢性の便秘になり、大腸が拡張してしまいます。
症状の現れ方としては、生まれてすぐの赤ちゃんでは、胎便(たいべん)の排泄が遅れることが最初の症状です。
排便、排ガスができず、腹部は風船のように膨満(ぼうまん)してきます。
哺乳力が低下し、濃緑色の胆汁の色に染まったものを嘔吐したり、症状が進むと体重増加不良や栄養不良が現れてくることもあります。
胎便が排出された時期はいつか、乳児ではおなら(ガス)が出ているか、何をどのくらい食べているか、便の性状と排便の頻度などを確認します。
その後、腹部膨満の有無や、肛門から指を入れてガスの噴出や便の有無を確認します(直腸指診)。
腹部X線検査を行い、拡張した腸管ガス像が腹部全体に認められ、小骨盤内の腸管ガス像が欠如していればヒルシュスプルング病を疑い、さらに注腸造影検査を行います。
この病気では造影剤を注入した際、大腸の肛門側が狭くなっていることと口側の拡張および口径差を確認します。
さらに直腸肛門内圧検査を行い、直腸肛門反射(直腸が拡張した際に認められる肛門管圧の下降)の欠如を確認します。
また、直腸粘膜の生検を行い、腸管壁内の神経節細胞の欠如に伴う外来神経の増加を組織学的に確認します。
治療の方法としては、腸管壁の神経節細胞が欠如した領域が非常に狭い場合は、浣腸などでコントロールできることもありますが、ほとんどは腸管の無神経節領域を切除し端々をつなぎ合わせる手術が必要です。
無神経節領域の広さにより、根治手術を行う場合や、人工肛門や腸瘻(ちょうろう)を造設する場合もあります。
近年は、腹腔鏡(ふくくうきょう)補助下手術や経肛門手術が導入されています。
お子さんにがんこな便秘が続く場合は、小児科医に相談してみてください。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院