2021年12月09日 [色々なこと]
レントゲン革命
お疲れ様です。院長です。
12月9日木曜日でございます。
12月も前半戦が終了って感じで、徐々に年末感が漂ってきましたね。
まぁ、年末感ってより、世の中はクリスマスモードに入ってますかね。
今年はクリスマスが土曜日ですから、盛り上がるんではないでしょうかね。
ま、わたくし院長、何も関係ないですが…(笑)
そんなクリスマス前、今日のネタは久々の医療ネタでございます。
みなさんモレントゲンってもんを一度や二度は撮ったことがあると思います。
まぁ、健康診断なんかでも撮りますし、比較的一般的な画像診断です。
一般的と言っても、X線という波長が1pm - 10nm程度の放射線の一種の電磁波を利用しますので、当然ながら専門的な知識もいりますし、医者かレントゲン技師しか撮影することは出来ません。
てな、高度な医療装置なんですが、このレントゲン、画像診断が難しいという欠点があるんですよね。
まぁ、難しいというより、やはり画像的に写りがそこまで良くないので、骨折線なんかもよく見ないと分からなかったりします。
わたくし院長、骨折に関しては、過去何度も経験しておりますので、そのたびにレントゲン画像をお医者さんに見せられ、「ここ折れてるね〜」となるわけです。
ですが、本当に骨がパッキリ折れていて、転移(折れた骨が移動してしまっている状態)している場合はすぐに見て分かりますが、いわゆる「ヒビ」がはいった状態、これを「不全骨折」というんですが、この場合は、画像上、骨の少し腺が入っただけだったりします。
もう、素人目には折れてるんだか、影なんだかよくわかりません。
てな、レントゲン話から、今日は最新鋭のレントゲン技術のお話しでもしてみたいと思います。
粒子加速器を利用したX線イメージング技術で、新型コロナの肺の症状を解明することに成功したそうなんです。
その解像度は従来のCTスキャンの100倍にアップしており、1ミクロンの超高解像度で臓器を丸ごと撮影することができるそうなんです。
粒子加速器から発生するX線(放射線の一種)を利用した革新的イメージング技術を、「階層的位相コントラスト断層撮影法(Hip-CT)」といいます。
その解像度は従来のCTスキャンの実に100倍。
1ミクロンの超高解像度で臓器を丸ごと撮影することができます。
Hip-CTは、欧州シンクロトロン放射光研究所(ESRF)が施した粒子加速器のアップデートによって実現しました。
アップデートで誕生した世界初の「第4世代シンクロトロン」(円形の粒子加速器)は、従来型に比べて輝度と干渉性が100倍にアップしているそうなんです。
病院にあるレントゲン装置との比較で言えば、明るさは1000億倍!!
世界で最も明るいX線放出装置なのであります。
1000億倍って、もはやまぶしいんじゃないの(笑)
人間の臓器を驚くほど詳細に3D撮影できるようになったのは、このおかげで、その鮮明さは、血管と周囲の組織を区別し、特定の細胞まで観察できるほどです。
で、その性能は、新型コロナの症状の解明にも役立てられたわけです。
新型コロナの病状が悪化する兆候として、血液に含まれる酸素の急激な低下が知られています。
いわゆる血中酸素濃度ってやつですね。
これまで、こうした酸素低下の原因は、肺の中で血液に酸素を補給している毛細血管同士で、「シャント」が起きているためではないかと推測されてきました。
血管同士がつながり合ってしまうために、血液にうまく酸素が補給されなくなり、酸素レベルが低下してしまうわけです。
今回、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどの研究グループは、Hip-CTを使って新型コロナで死亡した人の肺を撮影。
その結果、実際にシャントが起きていることを示す直接的な証拠が確認されました。
まぁ、ちょっとそのイメージ動画を見て貰いましょう。
同グループはまた、「Human Organ Atlas(ヒト臓器アトラス)」というプロジェクトを立ち上げています。
プロジェクトの中心人物ピーター・リー氏によると、その目的は、Hip-CTによって人体の作りの「理解の空白を埋めること」だそうです。
臓器全体を撮影するならCTやMRIがありますが、その解像度はせいぜい1ミリ未満です。
一方、1ミクロン未満単位で撮影できる顕微鏡や電子顕微鏡では、臓器から採取した小さな組織しか調べられません。
「Hip-CTは、こうしたスケールの橋渡しをしてくれます。臓器全体の3D画像は、人体の生物学的構造について新しい知見をもたらすでしょう」と、リー氏は説明しています。
ヒト臓器アトラスでは、脳・腎臓・心臓・脾臓といった人間の主要臓器の3Dスキャン映像を閲覧することができるそうです。
いや〜、結構難しい話でしたが、要するに医療技術が向上するって事ですから、人類にとってとてもいいことです。
わたくし院長も、このHip-CTで、自分の身体を隅々まで見てみたいもんです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月9日木曜日でございます。
12月も前半戦が終了って感じで、徐々に年末感が漂ってきましたね。
まぁ、年末感ってより、世の中はクリスマスモードに入ってますかね。
今年はクリスマスが土曜日ですから、盛り上がるんではないでしょうかね。
ま、わたくし院長、何も関係ないですが…(笑)
そんなクリスマス前、今日のネタは久々の医療ネタでございます。
みなさんモレントゲンってもんを一度や二度は撮ったことがあると思います。
まぁ、健康診断なんかでも撮りますし、比較的一般的な画像診断です。
一般的と言っても、X線という波長が1pm - 10nm程度の放射線の一種の電磁波を利用しますので、当然ながら専門的な知識もいりますし、医者かレントゲン技師しか撮影することは出来ません。
てな、高度な医療装置なんですが、このレントゲン、画像診断が難しいという欠点があるんですよね。
まぁ、難しいというより、やはり画像的に写りがそこまで良くないので、骨折線なんかもよく見ないと分からなかったりします。
わたくし院長、骨折に関しては、過去何度も経験しておりますので、そのたびにレントゲン画像をお医者さんに見せられ、「ここ折れてるね〜」となるわけです。
ですが、本当に骨がパッキリ折れていて、転移(折れた骨が移動してしまっている状態)している場合はすぐに見て分かりますが、いわゆる「ヒビ」がはいった状態、これを「不全骨折」というんですが、この場合は、画像上、骨の少し腺が入っただけだったりします。
もう、素人目には折れてるんだか、影なんだかよくわかりません。
てな、レントゲン話から、今日は最新鋭のレントゲン技術のお話しでもしてみたいと思います。
粒子加速器を利用したX線イメージング技術で、新型コロナの肺の症状を解明することに成功したそうなんです。
その解像度は従来のCTスキャンの100倍にアップしており、1ミクロンの超高解像度で臓器を丸ごと撮影することができるそうなんです。
粒子加速器から発生するX線(放射線の一種)を利用した革新的イメージング技術を、「階層的位相コントラスト断層撮影法(Hip-CT)」といいます。
その解像度は従来のCTスキャンの実に100倍。
1ミクロンの超高解像度で臓器を丸ごと撮影することができます。
Hip-CTは、欧州シンクロトロン放射光研究所(ESRF)が施した粒子加速器のアップデートによって実現しました。
アップデートで誕生した世界初の「第4世代シンクロトロン」(円形の粒子加速器)は、従来型に比べて輝度と干渉性が100倍にアップしているそうなんです。
病院にあるレントゲン装置との比較で言えば、明るさは1000億倍!!
世界で最も明るいX線放出装置なのであります。
1000億倍って、もはやまぶしいんじゃないの(笑)
人間の臓器を驚くほど詳細に3D撮影できるようになったのは、このおかげで、その鮮明さは、血管と周囲の組織を区別し、特定の細胞まで観察できるほどです。
で、その性能は、新型コロナの症状の解明にも役立てられたわけです。
新型コロナの病状が悪化する兆候として、血液に含まれる酸素の急激な低下が知られています。
いわゆる血中酸素濃度ってやつですね。
これまで、こうした酸素低下の原因は、肺の中で血液に酸素を補給している毛細血管同士で、「シャント」が起きているためではないかと推測されてきました。
血管同士がつながり合ってしまうために、血液にうまく酸素が補給されなくなり、酸素レベルが低下してしまうわけです。
今回、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどの研究グループは、Hip-CTを使って新型コロナで死亡した人の肺を撮影。
その結果、実際にシャントが起きていることを示す直接的な証拠が確認されました。
まぁ、ちょっとそのイメージ動画を見て貰いましょう。
同グループはまた、「Human Organ Atlas(ヒト臓器アトラス)」というプロジェクトを立ち上げています。
プロジェクトの中心人物ピーター・リー氏によると、その目的は、Hip-CTによって人体の作りの「理解の空白を埋めること」だそうです。
臓器全体を撮影するならCTやMRIがありますが、その解像度はせいぜい1ミリ未満です。
一方、1ミクロン未満単位で撮影できる顕微鏡や電子顕微鏡では、臓器から採取した小さな組織しか調べられません。
「Hip-CTは、こうしたスケールの橋渡しをしてくれます。臓器全体の3D画像は、人体の生物学的構造について新しい知見をもたらすでしょう」と、リー氏は説明しています。
ヒト臓器アトラスでは、脳・腎臓・心臓・脾臓といった人間の主要臓器の3Dスキャン映像を閲覧することができるそうです。
いや〜、結構難しい話でしたが、要するに医療技術が向上するって事ですから、人類にとってとてもいいことです。
わたくし院長も、このHip-CTで、自分の身体を隅々まで見てみたいもんです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院