2021年11月24日 [からだのこと]
忘れてしまいたいことや〜♪
お疲れ様です。院長です。
11月24日の水曜日でございます。
11月も後半に入り、ボチボチテレビなんかでもクリスマスだの、お正月だのやりだしてますねぇ。
もうすぐ12月ですから、そりゃそうなんですが、やはり少し忙しないですなぁ。
年が明けるとまた一つ、年齢を重ねるわけで、生物学的に言うと死に近づくわけですな(笑)
まぁ死に近づくと考えると、嫌なもんですが、やはり年と共に色々不具合は出てきます。
わたくし院長の場合、顕著に表れてるのが物忘れ、記憶障害ですな。
年のせいだけではないのかもしれまんが、年々ヤバくなってます(笑)
てなボケ話から、今日のネタに入っていくんですが、今日のネタは忘れても良い記憶を「忘れさせる」薬のお話しです。
人間だれしも楽しい記憶ばかりではありません。
出来たら忘れたいことも一つや二つはあるでしょう。
そんな辛い記憶を取り除く「忘れ薬」の開発が、一歩前進しました。
タンパク質の関与を断ち切ることで有効性がアップするそうなんです。
もしも過去の記憶を消せる忘れ薬があったら、何に使うでしょう?
心に傷を残すようなトラウマとなっている記憶は、すぐにでも消したいものでしょう。
イギリスの研究者が、辛い記憶を忘れることができる「忘れ薬」の開発につながる発見を報告しました。
薬で記憶を抹消できるかどうかは、あるタンパク質にかかっているという話しです。
そのタンパク質の関与を断ち切ってしまえば、これまで忘れ薬と有望視されていた薬の有効性が格段に上がるそうなんです。
そうなんです。
じつは忘れ薬として有望視される薬があるそうなんですよ。
それは高血圧などの治療に使われる「プロプラノロール」という薬です。
心臓の交感神経にあるβ受容体を遮断するので、心拍を抑えて血圧を下げる効果があります。
この薬は、強い感情的な記憶の形成と関係がある脳のベータアドレナリン作動性受容体に作用することでも知られています。
受容体に結合するタンパク質が遮断されると、記憶の形成に必要なシナプスの変化が抑えられ、その影響で細かい記憶が保存されなくなります。
実際、2004年の実験で、トラウマ体験をした動物にプロプラノロールを投与すると、恐怖反応を示さなくなることが確認されました。
つまりトラウマの記憶を消す作用があったということに繋がります。
こうして忘れ薬の候補となったプロプラノロールなんですが、その後の研究の結果はまちまちで、確実な記憶消去効果を発揮してくれなかったわけなんです。
まぁ、効くか効かないかやってみないと分からない薬ってのもどうだかねぇ…。
今回、英ケンブリッジ大学のエイミー・ミルトン博士らは、プロプラノロールが効かない原因を探り、それを見つけたようなんです。
それによると、「シャンク(Shank)」と呼ばれるタンパク質があると、プロプラノロールで記憶を消そうとしてもその効果が打ち消されてしまうのだそうです。
ミルトン博士らが行ったのは、ラット版のパブロフの犬(条件反射)のような実験で、クリック音を鳴らすと同時に、ラットに電気ショックを与えます。
すると、当然、しばらく繰り返すと、ラットはクリック音を耳にするだけで、反射的に恐怖反応を示すようになります。
電気ショックのトラウマを思い出すからですな。
次に、クリック音を鳴らして、ラットがトラウマ的記憶を思い出した直後、プロプラノロールを投与します。
このときシャンク・タンパク質があるラットでは記憶が消えなかったと…。
一方、シャンク・タンパク質を劣化させてやると、きちんと記憶は抹消されたそうなんです。
今のところ、シャンク・タンパク質そのものが記憶を守っているのか、それとも別の記憶維持プロセスの副産物なのかは明らかになっていません。
それでもシャンク・タンパク質は、記憶消去が上手くいくかどうかを知る目印にはなるという話しです。
ですが、同じことを人間でもできるかというと、それはまた別の話となります。
ミルトン教授によれば、自分にとって都合の悪い記憶だけを選んで消せるようにするのはまだまだ難しいと考えています。
覚えておきたい記憶まで消し去られてしまうほど悲しいことはないですからねぇ。
それでも、これまで記憶消去の実験に使われてきたカタツムリではなく、ラットで研究ができているということは、人間への応用に前進しているとみなせるそうです。
PTSDなど、深刻な心のトラウマの治療として、こうした研究を応用できればいいと、ミルトン教授は語っています。
まぁ、記憶が残っている事でトラウマが消えない場合には、こういった治療が効果的でしょう。
ですが、個々の記憶を特定して消去するとなると、これまたかなり高度な技術が必要なんじゃないですかねぇ。
そして消した記憶が、いつまた呼び醒まされるかも分かりませんし、あんまり「記憶」をいじくるのはいかがなもんかと思いますけどね。
ま、わたくし院長、覚えてたくても覚えてられないような状況なんで、必要ないもんですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月24日の水曜日でございます。
11月も後半に入り、ボチボチテレビなんかでもクリスマスだの、お正月だのやりだしてますねぇ。
もうすぐ12月ですから、そりゃそうなんですが、やはり少し忙しないですなぁ。
年が明けるとまた一つ、年齢を重ねるわけで、生物学的に言うと死に近づくわけですな(笑)
まぁ死に近づくと考えると、嫌なもんですが、やはり年と共に色々不具合は出てきます。
わたくし院長の場合、顕著に表れてるのが物忘れ、記憶障害ですな。
年のせいだけではないのかもしれまんが、年々ヤバくなってます(笑)
てなボケ話から、今日のネタに入っていくんですが、今日のネタは忘れても良い記憶を「忘れさせる」薬のお話しです。
人間だれしも楽しい記憶ばかりではありません。
出来たら忘れたいことも一つや二つはあるでしょう。
そんな辛い記憶を取り除く「忘れ薬」の開発が、一歩前進しました。
タンパク質の関与を断ち切ることで有効性がアップするそうなんです。
もしも過去の記憶を消せる忘れ薬があったら、何に使うでしょう?
心に傷を残すようなトラウマとなっている記憶は、すぐにでも消したいものでしょう。
イギリスの研究者が、辛い記憶を忘れることができる「忘れ薬」の開発につながる発見を報告しました。
薬で記憶を抹消できるかどうかは、あるタンパク質にかかっているという話しです。
そのタンパク質の関与を断ち切ってしまえば、これまで忘れ薬と有望視されていた薬の有効性が格段に上がるそうなんです。
そうなんです。
じつは忘れ薬として有望視される薬があるそうなんですよ。
それは高血圧などの治療に使われる「プロプラノロール」という薬です。
心臓の交感神経にあるβ受容体を遮断するので、心拍を抑えて血圧を下げる効果があります。
この薬は、強い感情的な記憶の形成と関係がある脳のベータアドレナリン作動性受容体に作用することでも知られています。
受容体に結合するタンパク質が遮断されると、記憶の形成に必要なシナプスの変化が抑えられ、その影響で細かい記憶が保存されなくなります。
実際、2004年の実験で、トラウマ体験をした動物にプロプラノロールを投与すると、恐怖反応を示さなくなることが確認されました。
つまりトラウマの記憶を消す作用があったということに繋がります。
こうして忘れ薬の候補となったプロプラノロールなんですが、その後の研究の結果はまちまちで、確実な記憶消去効果を発揮してくれなかったわけなんです。
まぁ、効くか効かないかやってみないと分からない薬ってのもどうだかねぇ…。
今回、英ケンブリッジ大学のエイミー・ミルトン博士らは、プロプラノロールが効かない原因を探り、それを見つけたようなんです。
それによると、「シャンク(Shank)」と呼ばれるタンパク質があると、プロプラノロールで記憶を消そうとしてもその効果が打ち消されてしまうのだそうです。
ミルトン博士らが行ったのは、ラット版のパブロフの犬(条件反射)のような実験で、クリック音を鳴らすと同時に、ラットに電気ショックを与えます。
すると、当然、しばらく繰り返すと、ラットはクリック音を耳にするだけで、反射的に恐怖反応を示すようになります。
電気ショックのトラウマを思い出すからですな。
次に、クリック音を鳴らして、ラットがトラウマ的記憶を思い出した直後、プロプラノロールを投与します。
このときシャンク・タンパク質があるラットでは記憶が消えなかったと…。
一方、シャンク・タンパク質を劣化させてやると、きちんと記憶は抹消されたそうなんです。
今のところ、シャンク・タンパク質そのものが記憶を守っているのか、それとも別の記憶維持プロセスの副産物なのかは明らかになっていません。
それでもシャンク・タンパク質は、記憶消去が上手くいくかどうかを知る目印にはなるという話しです。
ですが、同じことを人間でもできるかというと、それはまた別の話となります。
ミルトン教授によれば、自分にとって都合の悪い記憶だけを選んで消せるようにするのはまだまだ難しいと考えています。
覚えておきたい記憶まで消し去られてしまうほど悲しいことはないですからねぇ。
それでも、これまで記憶消去の実験に使われてきたカタツムリではなく、ラットで研究ができているということは、人間への応用に前進しているとみなせるそうです。
PTSDなど、深刻な心のトラウマの治療として、こうした研究を応用できればいいと、ミルトン教授は語っています。
まぁ、記憶が残っている事でトラウマが消えない場合には、こういった治療が効果的でしょう。
ですが、個々の記憶を特定して消去するとなると、これまたかなり高度な技術が必要なんじゃないですかねぇ。
そして消した記憶が、いつまた呼び醒まされるかも分かりませんし、あんまり「記憶」をいじくるのはいかがなもんかと思いますけどね。
ま、わたくし院長、覚えてたくても覚えてられないような状況なんで、必要ないもんですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院