2021年10月19日 [色々なこと]
台風にはバブルカーテン
お疲れ様です。院長です。
10月19日の火曜日でございます。
だいぶ秋も深まってまいりましたねぇ。
だんだん寒いと感じる時間も増え、これから冬に向けて季節は移ろっていきます。
と同時にこの時期特有の、台風も今年はたくさん発生しています。
ここ数年、台風の被害が結構出てるイメージがあるんですが、みなさんどうですか。
幸いと言いますか、わたくし院長が居住している、近畿地方、京都方面はそこまでヒドイ台風被害にあったことは記憶にありませんが、それでも数年前にはたしかそこそこ被害が出る台風がきてましたね。
これは日本だけではなく、近年、台風による大規模災害が世界各国から報告されています。
昔からある自然災害なわけですが、気候変動の影響で、台風が大きくなってきているらしいんですね。
そうなると、もし台風が大きくなる前に沈静化することができれば、被害を最小限度にとどめられるはず…。
てな事を考える賢い人が出てくることも頷けます。
そして、ノルウェーの企業が、新技術を開発したそうなんです。
それは、海中に「泡のカーテン」で気泡を放出することで、台風にエネルギーを注ぎ込む温かい海水を冷やし、大きくなる前に沈静化させてしまう技術なんだとか…。
もう、スケールが大きすぎて、一般人には理解しがたいですが、台風被害が抑えられるなら良いですよねぇ。
ノルウェーに拠点を置く「OceanTherm」社は、ますます大きな被害をもたらしつつある台風を防ぐために「泡のカーテン(バブル・カーテン)」という技術を開発しました。
台風が大型化しているのは、温暖化によって海面の温度が高くなっていることが影響していると考えられています。
海面の温度が華氏80度(摂氏26.5度)を超えると、熱帯性低気圧(つまり台風)が発達しやすくなり、いっそう勢力を強めるようになるからですな。
そこでバブル・カーテン技術を用い、船に穴のあいたパイプを取り付け、海中に気泡を放出します。
すると深いところにある冷たい海水が浮き上がってきて、これによって台風にエネルギーを注ぎ込む温かい海水を冷やしてしまうそうなんです。
OceanTherm社のオラフ・ホーリングシーター氏によると、現時点でこの構想はまだ初期の段階にあるそうなんですが、シミュレーションではうまくいくことが確認されているんだとか…。
水深100メートルの海水ならば、海面温度を摂氏26.5度以下に下げられるだけの冷たさなのだという話しです。
OceanTherm社が最終的な目標としているのは、メキシコ湾や大西洋全域にバブルカーテンを張れるシステムを構築することなんだそうです。
しかしそれまでの道のりは非常に険しいものです。
たとえば、陸や海で実証実験を行うには毎回数億円もの費用がかかるそうなんです。
効果が確かではないものに、これだけの資金を集めるのは簡単なことではありません。
ところが、この数字を台風によってもたらされる被害と比べてみると、また話は違ってくるんだとか…。
OceanTherm社は実験に必要となる総費用をおよそ19億円と見積もっているそうです。
一方、アメリカ海洋大気庁(NOAA)によれば、2017年にアメリカが受けた台風の被害額は31.3兆円であるといいます。
もし本当にバブルカーテン技術でこうした被害を防ぐことができるのならば、19億円など安いものですわね。
また将来的には、この技術で死にかけているサンゴ礁を救うという応用も考えられるそうなんです。
ただし、こうした技術が環境に与える影響を懸念する声ももちろんあります。
NOAAの環境工学者トレイシー・ファナラ博士は、バブルカーテンがメキシコ湾の藻類に影響を与える恐れがあると指摘しています。
たとえば海水を無理やり海面へと上昇させてしまえば、藻類もまた強制的に海面へ連れて来られることになります。
こうした1つの変化は、ドミノのように連鎖的に次から次へと別の影響へと発展するかもしれないとのことなんです。
これ以外にも、台風はその地域にとって必要不可欠な雨を降らし、乾いた滞水層を潤わせるという役割を果たしているために、これを完全に消し去ってしまうわけにもいかないと…。
とはいっても、バブル・カーテン技術を完全に諦めてしまうのではなく、小規模で運用したり、ここから学んだことを別の分野に応用するという可能性はあるようです。
ですが、地球の自然プロセスについては、まだまだ未知数な事が多いだけに、これからの研究に期待ってトコでしょう。
それと、この台風の大型かも、温暖化の影響と分かっているなら、その影響でおこる台風をどうにかしようとするのではなく、温暖化をどうにかしないとねぇ。
と、思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月19日の火曜日でございます。
だいぶ秋も深まってまいりましたねぇ。
だんだん寒いと感じる時間も増え、これから冬に向けて季節は移ろっていきます。
と同時にこの時期特有の、台風も今年はたくさん発生しています。
ここ数年、台風の被害が結構出てるイメージがあるんですが、みなさんどうですか。
幸いと言いますか、わたくし院長が居住している、近畿地方、京都方面はそこまでヒドイ台風被害にあったことは記憶にありませんが、それでも数年前にはたしかそこそこ被害が出る台風がきてましたね。
これは日本だけではなく、近年、台風による大規模災害が世界各国から報告されています。
昔からある自然災害なわけですが、気候変動の影響で、台風が大きくなってきているらしいんですね。
そうなると、もし台風が大きくなる前に沈静化することができれば、被害を最小限度にとどめられるはず…。
てな事を考える賢い人が出てくることも頷けます。
そして、ノルウェーの企業が、新技術を開発したそうなんです。
それは、海中に「泡のカーテン」で気泡を放出することで、台風にエネルギーを注ぎ込む温かい海水を冷やし、大きくなる前に沈静化させてしまう技術なんだとか…。
もう、スケールが大きすぎて、一般人には理解しがたいですが、台風被害が抑えられるなら良いですよねぇ。
ノルウェーに拠点を置く「OceanTherm」社は、ますます大きな被害をもたらしつつある台風を防ぐために「泡のカーテン(バブル・カーテン)」という技術を開発しました。
台風が大型化しているのは、温暖化によって海面の温度が高くなっていることが影響していると考えられています。
海面の温度が華氏80度(摂氏26.5度)を超えると、熱帯性低気圧(つまり台風)が発達しやすくなり、いっそう勢力を強めるようになるからですな。
そこでバブル・カーテン技術を用い、船に穴のあいたパイプを取り付け、海中に気泡を放出します。
すると深いところにある冷たい海水が浮き上がってきて、これによって台風にエネルギーを注ぎ込む温かい海水を冷やしてしまうそうなんです。
OceanTherm社のオラフ・ホーリングシーター氏によると、現時点でこの構想はまだ初期の段階にあるそうなんですが、シミュレーションではうまくいくことが確認されているんだとか…。
水深100メートルの海水ならば、海面温度を摂氏26.5度以下に下げられるだけの冷たさなのだという話しです。
OceanTherm社が最終的な目標としているのは、メキシコ湾や大西洋全域にバブルカーテンを張れるシステムを構築することなんだそうです。
しかしそれまでの道のりは非常に険しいものです。
たとえば、陸や海で実証実験を行うには毎回数億円もの費用がかかるそうなんです。
効果が確かではないものに、これだけの資金を集めるのは簡単なことではありません。
ところが、この数字を台風によってもたらされる被害と比べてみると、また話は違ってくるんだとか…。
OceanTherm社は実験に必要となる総費用をおよそ19億円と見積もっているそうです。
一方、アメリカ海洋大気庁(NOAA)によれば、2017年にアメリカが受けた台風の被害額は31.3兆円であるといいます。
もし本当にバブルカーテン技術でこうした被害を防ぐことができるのならば、19億円など安いものですわね。
また将来的には、この技術で死にかけているサンゴ礁を救うという応用も考えられるそうなんです。
ただし、こうした技術が環境に与える影響を懸念する声ももちろんあります。
NOAAの環境工学者トレイシー・ファナラ博士は、バブルカーテンがメキシコ湾の藻類に影響を与える恐れがあると指摘しています。
たとえば海水を無理やり海面へと上昇させてしまえば、藻類もまた強制的に海面へ連れて来られることになります。
こうした1つの変化は、ドミノのように連鎖的に次から次へと別の影響へと発展するかもしれないとのことなんです。
これ以外にも、台風はその地域にとって必要不可欠な雨を降らし、乾いた滞水層を潤わせるという役割を果たしているために、これを完全に消し去ってしまうわけにもいかないと…。
とはいっても、バブル・カーテン技術を完全に諦めてしまうのではなく、小規模で運用したり、ここから学んだことを別の分野に応用するという可能性はあるようです。
ですが、地球の自然プロセスについては、まだまだ未知数な事が多いだけに、これからの研究に期待ってトコでしょう。
それと、この台風の大型かも、温暖化の影響と分かっているなら、その影響でおこる台風をどうにかしようとするのではなく、温暖化をどうにかしないとねぇ。
と、思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院