2021年09月28日 [色々なこと]
フジツボ止血
お疲れ様です。院長です。
9月28日の火曜日でございます。
今年は比較的、秋が秋らしくきてるんじゃないでしょかね。
随分、涼しくなってきたように思います。
ま、まだ油断は出来ないですけどね。
てことで、今日もネタにいくわけですが、突然ですが、みなさんはひどく出血されたことはありますでしょうか。
まぁ、どんな方でも鼻血の一回や二回は経験があると思うんですが、いわゆる「止血」をするほどのケガとなると経験したことがないって人も多いかと思います。
一般的に「止血」と言えば、代表的なものが「縫合」ですわね。
よくいう、なん針縫ったとかいうヤツで、要は傷口を閉じて縫い合わせるっていう、非常に原始的なやり方です。
これの進化版に「医療用ホチキス」なんてのもありますが、これも理屈は同じで、傷口をくっつけるわけですね。
わたくし院長、過去に数回、この「縫合」を受けたことがありますが、なかなか痛いもんです(笑)
一応、麻酔は打ってもらいますが、皮膚をブツブツと針が通る感触が、非常に気持ち悪いです。
かといって、縫合しなければ、出血がとまりませんし、傷口も塞がりません。
最近の医療現場では、止血剤が使われたりもするそうですが、止血剤の場合、効くまでに時間がかかる事がありますし、出血がひどすぎると使えない時もあります。
で、ここからが今日のネタなんですが、なんとフジツボから着想したと言う、ひどい出血もすぐに止まる最強の医療用接着剤が開発されたんだそうです。
アメリカ、マサチューセッツ工科大学(MIT)で新たに開発された医療用接着剤は、傷口に塗れば、激しい出血でもわずか15〜30秒で止めてしまうらしいんです。
止血剤が使用できないような血まみれの患部にも使用できるそうなんです。
事故なんかだと、出血多量が死因となるケースも多いんですが、この接着剤があれば防ぐことができるかもしれません。
そして開発のヒントになったのは、船や海岸の岩場にびっしりと張りついているフジツボなんだそうです。
てか、フジツボで逆に流血したことあるけどなぁ…。
海の中って、血が出ても分かりにくいんですよね。
いつの間にかフジツボで足を切ってて、気付いたときは海が血まみれだったことがありますよ。
と、話は逸れましたが、今回開発された医療用の接着剤なら、止血剤が使えないようなひどい傷口でも15〜30秒で出血を止められるんだとか…。
で、この接着剤はそれだけではありません。
一度塗れば数週間はそこにとどまり、傷口が治った頃に分解されて自然に消えてしまうらしいんで、わざわざ剥がす必要もないんだそうです。
ペースト状になっているので、不規則な形の傷口にも使えるようですし、ついでに周囲の組織に炎症を起こさないという点でも安心なんだとか…。
では、開発のヒントになったという、海に生息するあの固着動物、フジツボですが、この貝のような、ときに不気味なクリーチャーにも見える生物は、表面の水分や汚れなど物ともせず、濡れた岩場にがっちりと張りついています。
まぁ、考えれば普通の接着剤ではほとんど不可能なことですわね。
で、その秘密を探るため、ユク・ヒョヌ氏らがフジツボの文献を調べてみたところ、どうやら彼らは2種類の液体を分泌しているらしいことが判明したそうなんです。
1つは水分を弾いてしまう油分、もう1つはピッタリとくっつくためのタンパク質由来の接着剤なんだそうです。
これをモデルにして医療用接着剤がつくられたのは2019年のことなんですが、このときは両面テープのようなものでした。
ユク氏らはこれを改良するために、接着剤を凍らせてから小さな粒子に破砕し、それをシリコンオイルに混ぜてペーストタイプの接着剤を開発しました。
これがフジツボの分泌液と同じように作用するそうなんですよ。
オイルが血液を弾き、そのあとで極小の粒子が互いに結びついて傷口を塞ぐって事らしいです。
動物実験では既存の止血剤よりも効果が高く、しかも強力な抗血液凝固剤で血液が固まらないようにされていても、きちんと出血を止めることができたそうです。
まさに医療用の瞬間接着剤と言えるでしょう。
生物から着想を得たバイオミメティクスは、様々な技術開発に生かされています。
てより、フジツボのあの引っ付き度の高さは、吸盤的なさようではなく、タンパク質由来の接着剤の力だったんですねぇ…。
あのフジツボ、剥がそうとしてもホント剥がれないですもんね。
あれだけの接着性が出せれば、傷口なんか一発かもしれません。
この研究も今後に期待大ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月28日の火曜日でございます。
今年は比較的、秋が秋らしくきてるんじゃないでしょかね。
随分、涼しくなってきたように思います。
ま、まだ油断は出来ないですけどね。
てことで、今日もネタにいくわけですが、突然ですが、みなさんはひどく出血されたことはありますでしょうか。
まぁ、どんな方でも鼻血の一回や二回は経験があると思うんですが、いわゆる「止血」をするほどのケガとなると経験したことがないって人も多いかと思います。
一般的に「止血」と言えば、代表的なものが「縫合」ですわね。
よくいう、なん針縫ったとかいうヤツで、要は傷口を閉じて縫い合わせるっていう、非常に原始的なやり方です。
これの進化版に「医療用ホチキス」なんてのもありますが、これも理屈は同じで、傷口をくっつけるわけですね。
わたくし院長、過去に数回、この「縫合」を受けたことがありますが、なかなか痛いもんです(笑)
一応、麻酔は打ってもらいますが、皮膚をブツブツと針が通る感触が、非常に気持ち悪いです。
かといって、縫合しなければ、出血がとまりませんし、傷口も塞がりません。
最近の医療現場では、止血剤が使われたりもするそうですが、止血剤の場合、効くまでに時間がかかる事がありますし、出血がひどすぎると使えない時もあります。
で、ここからが今日のネタなんですが、なんとフジツボから着想したと言う、ひどい出血もすぐに止まる最強の医療用接着剤が開発されたんだそうです。
アメリカ、マサチューセッツ工科大学(MIT)で新たに開発された医療用接着剤は、傷口に塗れば、激しい出血でもわずか15〜30秒で止めてしまうらしいんです。
止血剤が使用できないような血まみれの患部にも使用できるそうなんです。
事故なんかだと、出血多量が死因となるケースも多いんですが、この接着剤があれば防ぐことができるかもしれません。
そして開発のヒントになったのは、船や海岸の岩場にびっしりと張りついているフジツボなんだそうです。
てか、フジツボで逆に流血したことあるけどなぁ…。
海の中って、血が出ても分かりにくいんですよね。
いつの間にかフジツボで足を切ってて、気付いたときは海が血まみれだったことがありますよ。
と、話は逸れましたが、今回開発された医療用の接着剤なら、止血剤が使えないようなひどい傷口でも15〜30秒で出血を止められるんだとか…。
で、この接着剤はそれだけではありません。
一度塗れば数週間はそこにとどまり、傷口が治った頃に分解されて自然に消えてしまうらしいんで、わざわざ剥がす必要もないんだそうです。
ペースト状になっているので、不規則な形の傷口にも使えるようですし、ついでに周囲の組織に炎症を起こさないという点でも安心なんだとか…。
では、開発のヒントになったという、海に生息するあの固着動物、フジツボですが、この貝のような、ときに不気味なクリーチャーにも見える生物は、表面の水分や汚れなど物ともせず、濡れた岩場にがっちりと張りついています。
まぁ、考えれば普通の接着剤ではほとんど不可能なことですわね。
で、その秘密を探るため、ユク・ヒョヌ氏らがフジツボの文献を調べてみたところ、どうやら彼らは2種類の液体を分泌しているらしいことが判明したそうなんです。
1つは水分を弾いてしまう油分、もう1つはピッタリとくっつくためのタンパク質由来の接着剤なんだそうです。
これをモデルにして医療用接着剤がつくられたのは2019年のことなんですが、このときは両面テープのようなものでした。
ユク氏らはこれを改良するために、接着剤を凍らせてから小さな粒子に破砕し、それをシリコンオイルに混ぜてペーストタイプの接着剤を開発しました。
これがフジツボの分泌液と同じように作用するそうなんですよ。
オイルが血液を弾き、そのあとで極小の粒子が互いに結びついて傷口を塞ぐって事らしいです。
動物実験では既存の止血剤よりも効果が高く、しかも強力な抗血液凝固剤で血液が固まらないようにされていても、きちんと出血を止めることができたそうです。
まさに医療用の瞬間接着剤と言えるでしょう。
生物から着想を得たバイオミメティクスは、様々な技術開発に生かされています。
てより、フジツボのあの引っ付き度の高さは、吸盤的なさようではなく、タンパク質由来の接着剤の力だったんですねぇ…。
あのフジツボ、剥がそうとしてもホント剥がれないですもんね。
あれだけの接着性が出せれば、傷口なんか一発かもしれません。
この研究も今後に期待大ですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院