弘泉堂ブログ
弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2021年09月09日 [からだのこと]

パリ症候群

お疲れ様です。院長です。

9月9日の木曜日でございます。

ここんとこ、朝晩は結構涼しく感じる日も出てきましたね。

このまま、秋が来てくれたらいいんですが…。

では、今日のネタですが、みなさんは、「パリ症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

わたくし院長も、はじめて聞いたんですが、これは、フランス・パリに多大なる憧れを抱いていた外国人が、実際にパりで暮らし始めると、想像していた町とはまったく違うことに気づきショック状態に陥ることを示す言葉なんだそうです。

そこから派生してパリ症候群は、現地の習慣や文化などにうまく適応することができず、精神的なバランスを崩し鬱病に近い症状を訴える適応障害の一種として精神医学用語となったそうなんです。

「奇妙なことに、この奇怪な症状の最悪の影響を受けるのは、他ならぬ穏やかで冷静沈着な日本人に多い」という英文記事が海外サイトにて掲載されていたんだそうです。

ホンマかいなと思うかもしれませんが、パリ症候群は現実にあるようなんです。

メディア、特に日本のメディアの表現のせいで、この街は趣があり、街の隅々まで豊かさあふれる、親しみやすい都市だと多くの人々が誤解しているからなんです。

女性は皆、優雅で美しく、街にはシャネル5番の香りが漂っていて、公園には鳩が群れ、ウェイターはたちまち陽気に歌を歌い出すと思われていると…。

ところが彼らの儚い夢は、パリに着いたまさに初日に粉々に壊れてしまうわけです。

まぁ、そりゃそうでしょう。

確かに、おフランスのパリっつったら、優雅な街ってイメージですわな。

ですが当然ながら、パリと言えども、世界の他の都市と同じように、良い部分も悪い部分もありますわな。

ところがパリの場合には、メディアによって、良いところばかりが強調されている場合が多く、それがパリ症候群のもっとも大きな一因となっていると考えられています。

世界のファッションの中心地であるパリは、他の都市同様、醜い一面をもっています。

そのひとつが、多くのパリジャンは、特にフランス語をしゃべらない外国人には冷たいということがあります。

外国語で会話をするのは、はっきり言って苦痛な上に、嫌われていると感じる相手との会話はなおさら嫌でしょう。

サービス産業といえど、いつも旅行者に親切だとは限らないわけですわな。

泣き叫ぶ子供たちや、体をまさぐりあっているカップルでいっぱいのメトロの車内は暑くて混雑していて快適とは程遠いといえます。

パリが美しい街ではないと言っているわけでは当然ありません。

ですが、ダークサイドを丸ごと認めているニューヨークのような都市と違って、パリはいまだに少女のオルゴールの中で永遠に夢見心地に回り続けているような存在なのかもしれません。

富裕層なら最初から特別扱いされるでしょうが、一般人で直接現地で体験した人にとっては、受け入れ難いことかもしれないわけなんです。

まぁねぇ…。

我々日本人からしても、ニューヨークと言えば、通り一つ違えば、怖い人がいっぱいいるイメージですが、パリとなるとさすがにそんなイメージはないですよね。

ですが、当然ながらパリにも、ギャングや不良はいるわけで、イメージだけの問題なんでしょう。

パリ症候群に陥ると、不安や、肉体的心理的なものが絡んだ症状にとらわれて、うまく対処できないようなんです。

長期の旅行にまた出かけるのを怖がる人もいれば、激しい妄想やめまい、発汗、幻覚、うつ、迫害感情などに苦しむ人もいて、人によって症状は様々だそうです。

カルチャーショックは、自分の得た知識や情報と現地の実際の姿がかけ離れていることで、心理的にショックを受けたり戸惑うことです。

日本とフランスの文化がまるで正反対ならまだわかりやすかったかもしれませんが、些細な違和感、差別されているような感覚を感じた場合にも起こり得ます。

その為、旅行者だけでなく、交換留学生、赴任してきたビジネスマンでも、不安定になることがあるそうなんです。

日本人がパリで苦しむもっとも重要な要因は、カルチャーショック、コミュニケーション障害、文化の違い、肉体疲労4のつと言われています。

フランス人は自分の気持ちを遠慮なく自由に話しますが、なかなかNOと言えない一部の日本人にとっては、受け入れるのが難しいかもしれません。

また、彼らはフランス語をわからない相手に対し嫌味を言うこともあります。

なんとなく嫌なことを言われている気はしても、侮辱なのかただのジョークなのか判断がつかないこともあるでしょう。

映画の中のパリは、現実とはまったく違うということを肝に命じておけば、パリへ向かうすべての日本人の助けになるはずでしょう。

って、そんな夢見がちな人もいるんですねぇ…。

もちろん、訪れてすばらしい場所はたくさんありますし、親切な人たちも当然いますし、おいしい料理もあるわけですが、中には腐ったりんごもあるということを忘れないようにしようってことです。

この「パリ症候群」、1991年、精神科医の太田博昭ならびにフランスの精神科医らにより提唱されました。

そして2004年、ラシオンなどのフランスの新聞やBBCなどの各国のメディアで紹介され、認知度が高まりました。

現代では『パリにやってきてほどなくののちに生気を失った顔で帰国する日本人女性』はパリにおける一種の名物ともなっており、日本や日本人とは全く関係のない題材のエッセイに唐突に登場するといったこともしばしばであるそうなんです。

異文化に触れると言うことは自分の価値観を広げるという意味においても大切なことであり、ネットの情報などでは得られない「リアル」がそこにあります。

観光旅行などで訪れた場合とは違い、長期滞在や留学、赴任などの場合には、やはりリアルに触れるケースが多くなります。

にしても、当たり前と言えば当たり前の話なんですけどねぇ…。

まぁ、フランス人からしたら、「そんなこと言われても」って話しでしょうけど、パリに夢を馳せてる人は注意した方がいいかもしれませんね。

わたくし院長、パリどころか日本から出たこともないですし、これから出る予定もないですから、何の心配もないですけどね(笑)

ではまた〜。






京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop