2021年08月29日 [からだのこと]
(235)サンデーイルネス(仮)細菌性急性胃腸炎について
お疲れ様です。院長です。
8月29日のサンデーイルネスでございます。
8月最後のサンデーイルネスってことですが、まだまだ暑いですねぇ。
わたくし院長の子供の頃は、夏休みと言えば8月31日までだったもんですが、最近の夏休みは短くなってるんですよねぇ。
我々の頃は、夏休み最後の日曜日ってなもん、一家総出で、子供の宿題を手伝ったもんですけどね。
まぁ、長い夏休みですから、宿題も多いんですよね。
しかも普段やらない「自由研究」だとか、「読書感想文」、それから「絵」あたりは手つかずで残ってたりするんですよね。
わたくし院長、どちらかと言うと、小中学生の頃は、まともに宿題を終えた記憶はありません(笑)
特に、絵に関しては完成させたこともありませんよ。
大体、下書きの時点であきらめますもん。
絵心がないってのもありますけど、色を塗るって作業がどうも嫌いなんですよね(笑)
まぁ、嫌いって括りで言っちゃうと自由研究とか工作とかもしたことないですねぇ…。
ただ、メインの宿題ですね、小学生なら「夏休みの友」とかなんとかいう一冊になった学習ドリルみたいなやつとか、国語の書取り帳とか、そういうのはちゃんと仕上げてました。
それでまぁ、帳消しにしてもらうというか…(笑)
てな思い出がついよぎる8月最後の日曜日でございます。
では、今週も本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「細菌性急性胃腸炎」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、細菌感染により腹痛、発熱、血便などが現れる病気です。
原因ですが、カンピロバクター(ブタ肉、トリ肉)、サルモネラ(タマゴ、トリ肉など)、病原性大腸菌(牛肉など)、腸炎ビブリオ(カキなどの魚介類)、黄色ブドウ球菌(おにぎり)などの細菌感染が原因になります。
いずれも、食べ物が十分に調理されていない時や、料理人の手洗いがきちんとなされていない際に感染します。
これらの細菌が、腸粘膜に付着・侵入したり、細菌が出す毒素の影響などで腸管粘膜に炎症が起きます。
感染者の多くは成人とほぼ同じ内容の食事(とくに外食をしたり、店で買った惣菜など)を食べる年齢の子どもです。
家庭で作った離乳食を食べている乳児や、母乳だけを飲んでいる赤ちゃんには起こりにくい病気です。
症状の現れ方としては、ほとんどが腹痛、発熱、血便で始まります。
細菌性の胃腸炎は腹痛が比較的強く、腸の動きが悪くなって腹部が膨満(ぼうまん)することもあります(麻痺性(まひせい)イレウス)。
発熱は細菌感染に伴って持続します。嘔吐も現れますが、ウイルス感染によるものより比較的遅れて出現します。
便には血液、粘液、うみなどが混じります。
腸管出血性(ちょうかんしゅっけつせい)大腸菌による下痢では、水様便に引き続き血便となります。
ベロ毒素産生性(どくそさんせいせい)大腸菌(いわゆる病原性大腸菌)に感染すると、血液の成分である赤血球が破壊され、黄疸(おうだん)、肝機能障害、血尿、出血傾向(出血斑(しゅっけつはん)や関節痛など)、意識障害などを起こすことがあります(溶血性尿毒症(ようけつせいにょうどくしょう)症候群)。
下痢が続き、水分が十分に摂取できない場合は、排尿の回数が減ったり、口腔粘膜や皮膚が乾燥するなどの脱水症状が現れます。
同じ物を食べた者同士に症状が認められれば、細菌感染の可能性が高くなります。
便検査ならびに便培養検査を行い、出血の有無と原因細菌の特定を行います。
では治療の方法ですが、細菌感染が原因の急性胃腸炎では、年長児では下痢による自然除菌も期待できますが、乳幼児では発熱など全身症状も強く、敗血症(はいけつしょう)を併発している危険性もあり、抗生剤(ホスミシンなど)による治療を併用することもあります。
止痢剤は、腸内にたまった細菌が増殖し、症状が悪化することがあるので積極的には使いません。
なので、単なる下痢だと思い、家庭の下痢止め薬などを飲ませておくってのは逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
一方、ビフィズス菌などのプロバイオティクスや、これらを増やす作用の菌製剤は、病原細菌の増殖を抑えるはたらきがあり、治療によく用いられます。
脱水に気をつけ、水分補給をこまめに行います。
サルモネラなどは、症状がよくなってからも菌が便中から検出されることが多く、再感染源になります。
したがって、一度診断されたら定期的に便培養を行い、除菌を確認することが必要です。
また、病原性大腸菌感染後は、黄疸、血尿、あざや関節痛の出現に十分注意してください。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月29日のサンデーイルネスでございます。
8月最後のサンデーイルネスってことですが、まだまだ暑いですねぇ。
わたくし院長の子供の頃は、夏休みと言えば8月31日までだったもんですが、最近の夏休みは短くなってるんですよねぇ。
我々の頃は、夏休み最後の日曜日ってなもん、一家総出で、子供の宿題を手伝ったもんですけどね。
まぁ、長い夏休みですから、宿題も多いんですよね。
しかも普段やらない「自由研究」だとか、「読書感想文」、それから「絵」あたりは手つかずで残ってたりするんですよね。
わたくし院長、どちらかと言うと、小中学生の頃は、まともに宿題を終えた記憶はありません(笑)
特に、絵に関しては完成させたこともありませんよ。
大体、下書きの時点であきらめますもん。
絵心がないってのもありますけど、色を塗るって作業がどうも嫌いなんですよね(笑)
まぁ、嫌いって括りで言っちゃうと自由研究とか工作とかもしたことないですねぇ…。
ただ、メインの宿題ですね、小学生なら「夏休みの友」とかなんとかいう一冊になった学習ドリルみたいなやつとか、国語の書取り帳とか、そういうのはちゃんと仕上げてました。
それでまぁ、帳消しにしてもらうというか…(笑)
てな思い出がついよぎる8月最後の日曜日でございます。
では、今週も本題にいきましょう。
今日のイルネス辞典は、「細菌性急性胃腸炎」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、細菌感染により腹痛、発熱、血便などが現れる病気です。
原因ですが、カンピロバクター(ブタ肉、トリ肉)、サルモネラ(タマゴ、トリ肉など)、病原性大腸菌(牛肉など)、腸炎ビブリオ(カキなどの魚介類)、黄色ブドウ球菌(おにぎり)などの細菌感染が原因になります。
いずれも、食べ物が十分に調理されていない時や、料理人の手洗いがきちんとなされていない際に感染します。
これらの細菌が、腸粘膜に付着・侵入したり、細菌が出す毒素の影響などで腸管粘膜に炎症が起きます。
感染者の多くは成人とほぼ同じ内容の食事(とくに外食をしたり、店で買った惣菜など)を食べる年齢の子どもです。
家庭で作った離乳食を食べている乳児や、母乳だけを飲んでいる赤ちゃんには起こりにくい病気です。
症状の現れ方としては、ほとんどが腹痛、発熱、血便で始まります。
細菌性の胃腸炎は腹痛が比較的強く、腸の動きが悪くなって腹部が膨満(ぼうまん)することもあります(麻痺性(まひせい)イレウス)。
発熱は細菌感染に伴って持続します。嘔吐も現れますが、ウイルス感染によるものより比較的遅れて出現します。
便には血液、粘液、うみなどが混じります。
腸管出血性(ちょうかんしゅっけつせい)大腸菌による下痢では、水様便に引き続き血便となります。
ベロ毒素産生性(どくそさんせいせい)大腸菌(いわゆる病原性大腸菌)に感染すると、血液の成分である赤血球が破壊され、黄疸(おうだん)、肝機能障害、血尿、出血傾向(出血斑(しゅっけつはん)や関節痛など)、意識障害などを起こすことがあります(溶血性尿毒症(ようけつせいにょうどくしょう)症候群)。
下痢が続き、水分が十分に摂取できない場合は、排尿の回数が減ったり、口腔粘膜や皮膚が乾燥するなどの脱水症状が現れます。
同じ物を食べた者同士に症状が認められれば、細菌感染の可能性が高くなります。
便検査ならびに便培養検査を行い、出血の有無と原因細菌の特定を行います。
では治療の方法ですが、細菌感染が原因の急性胃腸炎では、年長児では下痢による自然除菌も期待できますが、乳幼児では発熱など全身症状も強く、敗血症(はいけつしょう)を併発している危険性もあり、抗生剤(ホスミシンなど)による治療を併用することもあります。
止痢剤は、腸内にたまった細菌が増殖し、症状が悪化することがあるので積極的には使いません。
なので、単なる下痢だと思い、家庭の下痢止め薬などを飲ませておくってのは逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
一方、ビフィズス菌などのプロバイオティクスや、これらを増やす作用の菌製剤は、病原細菌の増殖を抑えるはたらきがあり、治療によく用いられます。
脱水に気をつけ、水分補給をこまめに行います。
サルモネラなどは、症状がよくなってからも菌が便中から検出されることが多く、再感染源になります。
したがって、一度診断されたら定期的に便培養を行い、除菌を確認することが必要です。
また、病原性大腸菌感染後は、黄疸、血尿、あざや関節痛の出現に十分注意してください。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院