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2021年08月06日 [からだのこと]

臨死体験死んだふり。

お疲れ様です。院長です。

8月6日の金曜日でございます。

毎日、「暑い」って事からこのブログは開始する日々ですが、ホント死ぬほど暑いな(笑)

昨日のブログでもそんな「死」にちなんで、寿命のお話をしましたが、今日もそんな「死」と関連のあるお話です。

なんか不吉な話ばっかやん(笑)

ま、夏ですからね。

こんな話もいいんじゃないでしょうか。

死の際で、死後の世界を垣間見るような臨死体験をする人がいると言われています。

魂が体を離れる感覚やアイデンティティの喪失、トンネルをくぐる、明るい光が見えるなど、共通した報告があります。

臨死体験は、世界各国の様々な文化圏で報告されており、心停止の状態から蘇生した人の4〜18%が経験していると言われています。

日本では三途の川が見えたとか言うヤツでしょうか…。

トンネルをくぐるなんてのも、聞いたことありますね。

ではなぜ人は臨死体験をするのでしょうか…?

デンマーク、コペンハーゲン大学やベルギー、リエージュ大学の研究グループは臨死体験について新たなる仮説を打ち出しました。

最新の研究によりますと、動物が死んだふりをして天敵の目を欺くように、人間も防衛メカニズムとして死んだふりをするスキルをもっており、これが進化の過程で豊かな知覚をもたらすようになった可能性があるという話しなんです。

動物の中には捕食者に襲われたときに死んだふり、すなわち「擬死(死んだふり・タナトーシス)」を行うものがいます。

たとえば、あるテントウムシは天敵がそばにいると、体を硬直させて動かなくなります。

これは動いた方がかえって目立ってしまうことを考えると、捕食動物から逃れる合理的な行動とみなすことができるんだそうです。

死体でも食っちゃうヤツなら、動かないと余計に食われそうな気もするんですが、そこは置いといて(笑)

他には、有袋類のオポッサムという動物もまた死んだふりをしますが、これは身体の損傷を抑えて、脱出する可能性を高めるためと考えることができるんだそうです。

と言うのも、捕食動物は捕らえた獲物がぐったりすると、力を緩める傾向にあります。

ですから、どうしても逃げられなくなってしまったら、無理に動いて体を傷つけてしまうよりは、相手が油断する瞬間を待つのだそうです。

これはなるほどですな。

相手は死んだと思って力を緩めちゃうわけで、そのスキに逃げると…。

実に理にかなった防御法ですが、これ最後の手段ですよね。

最初の一撃で致命傷を負わされる可能性もありますし、意識を持っていかれる可能性もありますし、はたまたスキをみて逃げる力が残ってない場合もありますしね。

研究グループの神経心理学者シャーロット・マーシャル氏によると、こうした擬死は魚類やは虫類から鳥類や人間を含む哺乳類に至るまで、全ての動物に発生する高度な生存戦略であるといいます。

今回の研究では、ライオンやクマといった大型動物や、性犯罪者や車など「現代の捕食者」に襲われた人間が、擬死と臨死体験の両方を経験していることを明らかにしているそうです。

そしてどちらの体験も、内容や効果に似たところがあるのだということです。

ですが人間の擬死が、他の動物と違うのは、私たちが言語を獲得している点です。

このために擬死という比較的枠にはめられた経験が、非常に濃厚な経験として知覚されるようになったようなんです。

結果、人間の擬死は進化して臨死体験として語られるようになり、捕食動物に襲われた以外の状況にも当てはめられるようになったというのが、研究グループの仮説です。

また注目すべき点として、擬死を引き起こす大脳のメカニズムが、これまで臨死体験の原因ではないかと指摘されてきた、覚醒時にレム睡眠が侵入してくる現象のメカニズムと似ていないわけでもないことが挙げられています。

このこともまた、臨死体験の死んだふり仮説を裏付けているのだそうです。

まぁ、滅多に体験することのないものですから、エビデンス的にもどうかというのはありますが、理屈は通ってる様な気もします。

あと、臨死体験とは若干違いますが、よく死ぬ間際に、自分の人生が?走馬灯のように蘇るなんて言いますが、これも実は人間が生存本能で行っているとされる説があります。

つまり、「死」に直面し、それを回避するために、過去の記憶の中から逃れる方法がないかを探す行為だとするものです。

そして逃れる方法が見つからなかった場合、そのまま永遠の眠りにつくと…。

この「死」と言うものについては、まだまだ解明されてない事の方が多いようで、これからの研究に期待されるところでしょう。

まぁ、死なないと体験できない事も多いわけで、そりゃ解明し辛いよねぇ…。

ではまた〜。





京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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