2021年05月12日 [からだのこと]
花粉 Pollen allergy
お疲れ様です。院長です。
5月12日の水曜日でございます。
だいぶ春らしく暖かくなってきましたねぇ。
ま、すぐに暑くなるのは分かってるんですが、それだけに過ごしやすい時期は貴重です。
今年は桜は咲くのも早かったですが、今まさに新たに芽吹いた新緑がまぶしい春でございますな。
一年で一番色彩が豊かなこの季節も、花粉症の人にとっては憂鬱な季節でしかありません。
別の意味で春の風物詩になってしまった花粉症ですが、どうもそれは日本だけのことではないようです。
一口に花粉症といってもそのアレルギーを引き起こす花粉には様々な種類があります。
アメリカでは2000年の時点で10人に3人が花粉症で苦しんでおり、しかもその人数はますます増え続けているそうなんです。
その原因の1つは地球温暖化にあるといいます。
ここのところ温暖化ネタが続いておりますが、こんなトコにも影響を出してるんですねぇ…。
温暖化により、冬が短くなれば、植物はそれだけ長い間成長することができます。
それはつまり、それだけたくさんの花粉を飛ばせるということに他なりません。
そしてもう1つ、アメリカでは意外な原因があるらしいんですね。
どうもアメリカの街路樹の木はオスばかりなんだそうです。
これ人間と同じく、木々にとって性はそう単純なものではありません。
オスとメスが完全に株ごとに分かれている樹木(雌雄異株)もあれば、1本の木に雄花と雌花を咲かせる樹木(雌雄同株)もあります。
どちらもアレルギーの原因となる花粉を飛ばすことには変わりないんですが、園芸家によると、雌雄異株のとりわけオスの木に問題があるそうなんです。
そしてここ数十年であらゆる場所に花粉が増えているらしいのと、もう1つ奇妙なことに気がつきました。
それは木がオスばかりなんだそうです。
その謎を解明するために、園芸家はアメリカ農務省が出版した農業年鑑を調べてみたところ、街路樹を植える際は、種に起因する問題を避けるために、オスの木のみを選ぶことという記述があったそうです。
種を結ぶのはメスの木だけで、これはどうも行政の都市計画を担当する人間にとって、ちょっとした面倒であるらしかったんですね。
これ、日本でも銀杏なんかはそうですよね。
あの落ちると臭い、銀杏の実をつけるのはメスの木だけなんです。
ですから、街路樹を植える場合、オスを優先すると言うのは聞いたことがあります。
臭い実が落ちると、住民も迷惑ですしねぇ…。
アメリカではニレの木が人気で、20世紀前半、同国の主要都市の多くにニレの木が立ち並んでいました。
偶然にもニレの木はそれほど花粉を飛ばさないため、そのままなら何も問題はなかったはずなんですが…
ところが不幸が起きました。
イギリスから輸入されたオランダ産のニレから、悪性の病気が広まったそうなんです。
そのおかげで、1989年までに、アメリカに生い茂っていたニレの木7700万本の実に75%が枯れてしまったそうなんです。
そこで失われたニレの木をどうにか復活させようと、各自治体で植樹が進められたわけです。
そのガイドラインとなったのが、例の農務省のお触れ、「オスの木を」ってヤツでした。
こうしてオスの木ばかりが植えられ、それが成熟するにつれて花粉を飛ばすようになったんだと専門家はみています。
またオスとメスが自然に受粉して種を結ぶのを待つよりも、挿し木でクローンを作った方が手っ取り早かったことも事態をさらに悪化させました。
皮肉なことに、これはまったく無駄なやり方だったそうで、もしオスではなく、メスだけを植えていれば、問題はそもそも起きなかったのだといいます。
というのも、メスが種を実らせるのは、近くにオスがある場合だけだからですね。
まぁ、花粉症の原因となる花粉は一年中飛んでいますが、日本の場合、花粉症の代名詞といえば春に飛ぶ、スギ・ヒノキ花粉でしょう。
4月から6月にかけてはシラカンバ花粉やイネ花粉、8月はブタクサ花粉、8月から10月にかけてはヨモギ花粉、カナムグラ花粉などがあります。
わたくし院長は、幸い花粉症ではないですが、今年のスギ花粉はかなりきつかったようですね。
やはり世界的に気候変動の影響で花粉の量も増えているのでしょうか?
今まで大丈夫だったからといって、いつ発症するか分からないと言われる花粉症。
我々世代の子供の頃は、ここまでヒドくなかった気がしますし、やはり気候変動の影響なんでしょうねぇ。
あらゆるところに問題を起こす気候変動。
ボチボチ本気出さないといけませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月12日の水曜日でございます。
だいぶ春らしく暖かくなってきましたねぇ。
ま、すぐに暑くなるのは分かってるんですが、それだけに過ごしやすい時期は貴重です。
今年は桜は咲くのも早かったですが、今まさに新たに芽吹いた新緑がまぶしい春でございますな。
一年で一番色彩が豊かなこの季節も、花粉症の人にとっては憂鬱な季節でしかありません。
別の意味で春の風物詩になってしまった花粉症ですが、どうもそれは日本だけのことではないようです。
一口に花粉症といってもそのアレルギーを引き起こす花粉には様々な種類があります。
アメリカでは2000年の時点で10人に3人が花粉症で苦しんでおり、しかもその人数はますます増え続けているそうなんです。
その原因の1つは地球温暖化にあるといいます。
ここのところ温暖化ネタが続いておりますが、こんなトコにも影響を出してるんですねぇ…。
温暖化により、冬が短くなれば、植物はそれだけ長い間成長することができます。
それはつまり、それだけたくさんの花粉を飛ばせるということに他なりません。
そしてもう1つ、アメリカでは意外な原因があるらしいんですね。
どうもアメリカの街路樹の木はオスばかりなんだそうです。
これ人間と同じく、木々にとって性はそう単純なものではありません。
オスとメスが完全に株ごとに分かれている樹木(雌雄異株)もあれば、1本の木に雄花と雌花を咲かせる樹木(雌雄同株)もあります。
どちらもアレルギーの原因となる花粉を飛ばすことには変わりないんですが、園芸家によると、雌雄異株のとりわけオスの木に問題があるそうなんです。
そしてここ数十年であらゆる場所に花粉が増えているらしいのと、もう1つ奇妙なことに気がつきました。
それは木がオスばかりなんだそうです。
その謎を解明するために、園芸家はアメリカ農務省が出版した農業年鑑を調べてみたところ、街路樹を植える際は、種に起因する問題を避けるために、オスの木のみを選ぶことという記述があったそうです。
種を結ぶのはメスの木だけで、これはどうも行政の都市計画を担当する人間にとって、ちょっとした面倒であるらしかったんですね。
これ、日本でも銀杏なんかはそうですよね。
あの落ちると臭い、銀杏の実をつけるのはメスの木だけなんです。
ですから、街路樹を植える場合、オスを優先すると言うのは聞いたことがあります。
臭い実が落ちると、住民も迷惑ですしねぇ…。
アメリカではニレの木が人気で、20世紀前半、同国の主要都市の多くにニレの木が立ち並んでいました。
偶然にもニレの木はそれほど花粉を飛ばさないため、そのままなら何も問題はなかったはずなんですが…
ところが不幸が起きました。
イギリスから輸入されたオランダ産のニレから、悪性の病気が広まったそうなんです。
そのおかげで、1989年までに、アメリカに生い茂っていたニレの木7700万本の実に75%が枯れてしまったそうなんです。
そこで失われたニレの木をどうにか復活させようと、各自治体で植樹が進められたわけです。
そのガイドラインとなったのが、例の農務省のお触れ、「オスの木を」ってヤツでした。
こうしてオスの木ばかりが植えられ、それが成熟するにつれて花粉を飛ばすようになったんだと専門家はみています。
またオスとメスが自然に受粉して種を結ぶのを待つよりも、挿し木でクローンを作った方が手っ取り早かったことも事態をさらに悪化させました。
皮肉なことに、これはまったく無駄なやり方だったそうで、もしオスではなく、メスだけを植えていれば、問題はそもそも起きなかったのだといいます。
というのも、メスが種を実らせるのは、近くにオスがある場合だけだからですね。
まぁ、花粉症の原因となる花粉は一年中飛んでいますが、日本の場合、花粉症の代名詞といえば春に飛ぶ、スギ・ヒノキ花粉でしょう。
4月から6月にかけてはシラカンバ花粉やイネ花粉、8月はブタクサ花粉、8月から10月にかけてはヨモギ花粉、カナムグラ花粉などがあります。
わたくし院長は、幸い花粉症ではないですが、今年のスギ花粉はかなりきつかったようですね。
やはり世界的に気候変動の影響で花粉の量も増えているのでしょうか?
今まで大丈夫だったからといって、いつ発症するか分からないと言われる花粉症。
我々世代の子供の頃は、ここまでヒドくなかった気がしますし、やはり気候変動の影響なんでしょうねぇ。
あらゆるところに問題を起こす気候変動。
ボチボチ本気出さないといけませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院