2021年04月21日 [からだのこと]
ラプンツェル症候群
お疲れ様です。院長です。
4月21日の水曜日でございます。
毎月そうですが、20日を過ぎると、後少しって感じで慌ただしさが出てきますよね〜。
そんで、今月は月末からゴールデンウイークってことで、普段、月末月初に行ってる仕事を、うまいことこなさないといけない月なんですな。
基本的に、月末〜翌月5日位まではかなり忙しいんですが、ゴールデンウイークてなもん、まさにそこ!
つまりは、休む分、前倒しで仕事を終えていかなきゃイカンわけです。
まぁ、休むためです。
頑張ろう。
このブログで、毎週日曜日は「イルネス辞典」サンデーイルネスってタイトルで、病気について色々お伝えしています。
まぁ、メジャーな病気からレアな病気まで、色々解説してるんですが、そんな中でもとくに稀な病気のお話しを今日はしたいと思います。
その名前は「ラプンツェル症候群」といい、症状はと言うと、自分の髪の毛を食べてしまうっていう病気なんです。
ディズニーの映画にもなったグリム童話の「ラプンツェル」の名前を冠した病気なんですが、このラプンツェルは、「髪長姫」と訳されることもある、長く美しい黄金の髪を持つ少女の物語です。
この物語、ラプンツェルが子どもの頃にさらわれ、 森の塔に閉じこめられるってちょっと恐ろしいストーリーなんですが、この病気は、自分の毛を抜いて食べずにはいられなり、食べた毛髪が大きな塊となって胃や腸に残ってしまう症状です。
イギリスに住む17歳の少女は、この「ラプンツェル症候群」となり、胃の中に髪の毛の大きな塊ができ、胃壁に穴があいてしまっていたそうなんです。
その毛玉は長さ48センチにもなっていて、胃全体に完全に詰まっていたらしいんです。
この17歳の少女は、転倒して頭と顔に傷を負い、2度も意識を失ったために病院にやってきました。
検査したところ上腹部に大きな塊があることがわかりました。
少女はこの5ヶ月の間に時々腹痛があったそうなんですが、病院にやって来る前のこの2週間は、それがひどくなっていたと…。
少女には髪の毛をやたらと抜き、その髪の毛を食べてしまう癖がありました。
CTスキャンを撮ったところ、胃がかなり膨張していて、中に大きな塊があることがわかり、胃壁が破れていたそうです。
少女は「ラプンツェル症候群」と診断されました。
医学的に毛髪胃石として知られている胃の中の毛玉は腸まで達していたそうです。
手術によって毛玉は取り除かれましたが、胃全体の大きさに相当するほどの相当な大きさだったそうです。
この少女は、手術の後、集中治療室(ICU)に入って胃の回復を待ちながら、小腸にチューブを挿入して栄養をとっていました。
医師によると、その後少女の体調は落ち着き、術後7日で退院し、一ヶ月後、合併症の兆候もなく、食餌療法のアドバイスを受けながら順調に回復しているとのことです。
人口の0.5〜3%の人が自分の髪を抜かずにはいられない抜毛症を体験すると言われていて、そのうちの10〜30%に抜いた毛を食べ続けてしまう食毛症となるそうです。
2019年の研究によると、この両方の症状がある人の内、約1%に見られるのがラプンツェル症候群なんだとか…。
ラプンツェル症候群になると、食べた毛髪が大きな塊となって胃に留まり、さらに塊から尻尾のように毛髪の束が十二指腸や回腸、さらには結腸にまで広がってしまうこともあるらしいです。
代表的な症状は吐き気や嘔吐、膨満感、排便の変化、吐血、体重減少などがあります。
これまでに報告されているラプンツェル症候群の約8割は、女児や10歳代の若い女性だということです。
髪の毛を大量に食べると、深刻な合併症を引き起こし、腸閉塞を引き起こしたり、果ては死に至る可能性もあります。
2017年、やはりラプンチェル症候群だったイギリスの16歳の少女は、胃にたまった毛玉から致命的な感染症を引き起こして亡くなったと報告されています。
まぁ、毛をそんなに食べたら身体に悪いってことはよく分かりますが、そもそも「何故」そんな行動に出るのでしょうか…。
専門書で調べてみると、以下のような原因因子があると記載されていました。
鉄・亜鉛などの摂取不足
鉄欠乏性貧血
回虫感染症
精神発達遅滞
自閉症スペクトラム障害
精神疾患
精神的ストレス
まぁ、精神障害の一部なのは間違いないでしょうけど、子供に多いと言う点でも、家庭環境になんらかの起因がある気もしますね。
普通、そこまで毛を抜いて食べてたら、周りの大人が気付く気もしますしね。
かなり稀な病気ですが、知識として持っておくと何かの役に立つかもしれませんしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月21日の水曜日でございます。
毎月そうですが、20日を過ぎると、後少しって感じで慌ただしさが出てきますよね〜。
そんで、今月は月末からゴールデンウイークってことで、普段、月末月初に行ってる仕事を、うまいことこなさないといけない月なんですな。
基本的に、月末〜翌月5日位まではかなり忙しいんですが、ゴールデンウイークてなもん、まさにそこ!
つまりは、休む分、前倒しで仕事を終えていかなきゃイカンわけです。
まぁ、休むためです。
頑張ろう。
このブログで、毎週日曜日は「イルネス辞典」サンデーイルネスってタイトルで、病気について色々お伝えしています。
まぁ、メジャーな病気からレアな病気まで、色々解説してるんですが、そんな中でもとくに稀な病気のお話しを今日はしたいと思います。
その名前は「ラプンツェル症候群」といい、症状はと言うと、自分の髪の毛を食べてしまうっていう病気なんです。
ディズニーの映画にもなったグリム童話の「ラプンツェル」の名前を冠した病気なんですが、このラプンツェルは、「髪長姫」と訳されることもある、長く美しい黄金の髪を持つ少女の物語です。
この物語、ラプンツェルが子どもの頃にさらわれ、 森の塔に閉じこめられるってちょっと恐ろしいストーリーなんですが、この病気は、自分の毛を抜いて食べずにはいられなり、食べた毛髪が大きな塊となって胃や腸に残ってしまう症状です。
イギリスに住む17歳の少女は、この「ラプンツェル症候群」となり、胃の中に髪の毛の大きな塊ができ、胃壁に穴があいてしまっていたそうなんです。
その毛玉は長さ48センチにもなっていて、胃全体に完全に詰まっていたらしいんです。
この17歳の少女は、転倒して頭と顔に傷を負い、2度も意識を失ったために病院にやってきました。
検査したところ上腹部に大きな塊があることがわかりました。
少女はこの5ヶ月の間に時々腹痛があったそうなんですが、病院にやって来る前のこの2週間は、それがひどくなっていたと…。
少女には髪の毛をやたらと抜き、その髪の毛を食べてしまう癖がありました。
CTスキャンを撮ったところ、胃がかなり膨張していて、中に大きな塊があることがわかり、胃壁が破れていたそうです。
少女は「ラプンツェル症候群」と診断されました。
医学的に毛髪胃石として知られている胃の中の毛玉は腸まで達していたそうです。
手術によって毛玉は取り除かれましたが、胃全体の大きさに相当するほどの相当な大きさだったそうです。
この少女は、手術の後、集中治療室(ICU)に入って胃の回復を待ちながら、小腸にチューブを挿入して栄養をとっていました。
医師によると、その後少女の体調は落ち着き、術後7日で退院し、一ヶ月後、合併症の兆候もなく、食餌療法のアドバイスを受けながら順調に回復しているとのことです。
人口の0.5〜3%の人が自分の髪を抜かずにはいられない抜毛症を体験すると言われていて、そのうちの10〜30%に抜いた毛を食べ続けてしまう食毛症となるそうです。
2019年の研究によると、この両方の症状がある人の内、約1%に見られるのがラプンツェル症候群なんだとか…。
ラプンツェル症候群になると、食べた毛髪が大きな塊となって胃に留まり、さらに塊から尻尾のように毛髪の束が十二指腸や回腸、さらには結腸にまで広がってしまうこともあるらしいです。
代表的な症状は吐き気や嘔吐、膨満感、排便の変化、吐血、体重減少などがあります。
これまでに報告されているラプンツェル症候群の約8割は、女児や10歳代の若い女性だということです。
髪の毛を大量に食べると、深刻な合併症を引き起こし、腸閉塞を引き起こしたり、果ては死に至る可能性もあります。
2017年、やはりラプンチェル症候群だったイギリスの16歳の少女は、胃にたまった毛玉から致命的な感染症を引き起こして亡くなったと報告されています。
まぁ、毛をそんなに食べたら身体に悪いってことはよく分かりますが、そもそも「何故」そんな行動に出るのでしょうか…。
専門書で調べてみると、以下のような原因因子があると記載されていました。
鉄・亜鉛などの摂取不足
鉄欠乏性貧血
回虫感染症
精神発達遅滞
自閉症スペクトラム障害
精神疾患
精神的ストレス
まぁ、精神障害の一部なのは間違いないでしょうけど、子供に多いと言う点でも、家庭環境になんらかの起因がある気もしますね。
普通、そこまで毛を抜いて食べてたら、周りの大人が気付く気もしますしね。
かなり稀な病気ですが、知識として持っておくと何かの役に立つかもしれませんしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院