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2020年11月12日 [日々のこと]

安楽死について

お疲れ様です。院長です。

11月12日の木曜日でございます。

さすがに寒くなってきましたねぇ〜。

特に朝晩はもう冬だなって感じられるくらいの寒さになってきましたな。

そして今年も残すところ、1ヶ月半と少しとなってきましたから、さすがに慌ただしくなってきますね。

12月になっちゃうと、やはり年内にって感じで色々段取りが変わってきますから、なんだかんだの雑用は、この11月中に終わらせときたいもんです。

今年はとにかくコロナの影響が大きかったですね。

3月頃から徐々に出だしましたが、今年の初めの時点では、まさかこんなことになるとは思ってもみなかったですもんね。

世界中の人が初めて体験するような出来事ですから、そりゃ色んなとこに影響が出ますし、まだまだ収まりそうにはありません。

日本でもここへきて、第三波襲来ってな感じですし、諸外国では再び外出禁止令何か出てるとこもありますし、まだまだ油断は出来ないんだけどねぇ。

てことで、今日はそんな第三波に苦しむオランダからのお話しなんですが、なんとも言えないお話しです。

オランダ政府は、数ヶ月に渡る与党内の議論の末、12歳未満の不治かつ末期の病を抱えた子どもに対しても安楽死を認める法案をまとめました。

保健省のヒューゴ・デ・ヨンゲ大臣は、絶望的かつ耐えがたい苦しみをともなう不治の病に冒された末期の子どもを救うには、法規の変更が必要だとしました。

この新たな法律が成立した場合、適用される可能性がある子供は、年間5〜10人ほどになると政府は見積もっているそうです。

12歳未満の子供の安楽死を最初に許可したのはお隣の国、ベルギーで2014年のことでした。

ベルギーでは9歳と11歳の子どもが、それぞれ2016年と2017年に初めて法にのっとって安楽死しました。

オランダでは既に、12歳以上なら患者本人とその両親の同意が得られれば、死を選ぶ権利が認められていますが、この新しい法案が成立すると、1歳未満の赤ん坊でも親の同意があれば、安楽死が適用されることになります。

現在、治る見込みのない病で、耐えがたい苦しみを抱える末期症状の子供たちは、緩和ケアを受けるか、苦痛から解放させるため、死期を早めるよう栄養を制限するといった対策がとられていますが、医師が直接命を終わらせるために別の手段を使うことはできませんでした。

緩和ケアにせよ、死期を早めるにせよ、子供たちは苦痛から完全に逃れることはできず、それを目の当たりにしている医師からは法律の改正を望む声が上がっていたんだそうです。

ここで安楽死についてですねぇ…。

この議論はおそらく、決着がない議論で、日本では年齢に関わらず安楽死は認められていません。

ですが、この場合の安楽死とは、「積極的安楽死」と呼ばれるもので、「消極的安楽死」という形のものは日本でも行われています。

これは、「積極的」に命を絶つのではなく、患者の意思で延命治療を中止し、結果として死に至るという形のものです。

もちろん、本人が病気の予後と治療法について説明を受け、十分に理解し納得して自分で決めるという条件でのことです。

日本ではまだこのレベルのものまでで、積極的に本人が死を選択し、第三者の手によって遂行されることはありません。

ですが、諸外国、特に欧州各国では、安楽死が認められている国が結構あります。

その基準にあるのが、自分と家族の同意があるということがあります。

ですが、今回は12歳未満の子供とうことで、つまりは0歳児にも適応されるわけで、自分の意志という部分は微妙になりますよね。

非常に難しい問題のため、オランダも法改正をするにあたって、連立を組む4つの与党内で激しい議論が繰り広げられました。

デ・ヨンゲ大臣は、この問題についてオープンに話し合おうとしましたが、とくに、キリスト教系の保守的な政党から大反対を受けました。

ですが、政府の意図を発表したオランダ議会へ宛てられた手紙の中で、ヨンゲは法改正を圧倒的に支持する医師たちの報告を引用しました。

研究は、死が予見できる不治の病に冒され、絶望的かつ耐えがたい苦しみに苛まれている子どもたちのために、主治医や両親が自発的に死をもたらす必要性があることを示しています。

もちろん、安楽死が認められるには両親の同意が必ず必要で、患者自身が「終わりのない絶え難い苦しみ」に苛まれていること、さらに、少なくとも2人以上の医師がこの処置に同意することが条件となっています。

オランダでは、2002年から12歳以上の安楽死は認められていました。

これは、病状の改善に見込みがなく、代替治療もなく、耐えがたい苦痛を伴い、あくまでも本人が熟考した結果の自発的な要求とみなされる場合のみ、という条件でした。

さらに2020年4月には、認知症患者が事前に書面で安楽死に合意していた場合に限り、医師が死の幇助を行っても罪に問われないことともなりました。

昨年は、オランダ国内で安楽死した人は6361人、総死亡数の4%にもなります。

このうち91%が末期的な病状の患者でした。

まぁ、法律が許して、本人や家族が同意してるなら良いとは思いますが…。

なんとオランダには、尊厳死を望む患者の手助けをする専門組織まで存在するんです。

重篤な精神疾患を抱え、慢性的な自殺願望を持っていたオーレリア・ブローエルズ(29)は、2018年に死を決意しました。

ブローエルズの主治医は彼女の安楽死に手を貸さなかった為、南ホラント州ハーグにある「Levenseindekliniek(エンド・オブ・ライフ・クリニック)」という財団が、彼女の最期の望みをかなえたんだそうです。

この事件をオランダのテレビ局が特集を組み、彼女が自分の葬儀のために選んだ火葬場を訪れるなど、死の前の2週間が撮影され、当時大きな議論となったんだそうです。

エンド・オブ・ライフ・クリニックは、2012年に設立されたオランダの財団で、自殺願望を抱える患者たちを救うために活動を行っているそうなんです。

と、ここまでいくとやり過ぎな気もしますが…

日本ではまだ当分、安楽死は認められないでしょうけど、「自分の人生のあり方は自分で決めたい」という、自己決定という観点からすると必要なものなのかもしれません。

この問題は正解なんてないと思いますしね。

わたくし院長は、みんなが良いならそれでいいと思いますけど…

ではまた〜。


021112



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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