2020年10月27日 [からだのこと]
認知機能と腸内フローラ
お疲れ様です。院長です。
10月27日の火曜日でございます。
さぁ、今月も支払い週間がやってきましたよ。
ここから月末まで、払いまくりです(笑)
まぁ、ちょっと入金もあるんですが、それ以上に払う分が多いなぁ…。
今年に入って、やはりコロナの影響から、イマイチナ数字が続いてるんですが、今年はこのまま終わりそうだな。
来年こそは、コロナも収まり、平和な日々が戻ってきますように…。
ってな感じで、今日もネタに突入していきましょう。
このブログでは、「腸内細菌」について何度かお話ししてると思うんですが、今日もそんな腸内細菌のスゴイ威力のお話となっております。
それは、加齢による認知機能低下と腸内細菌に関連性があるそうなんです。
まず、年を取ると物忘れが激しくなります。
わたくし院長も、さすがに最近は自分の物忘れに嫌気がさすほどです。
それはもちろん、認知機能が低下しているせいなんですが、かといって脳だけが原因というわけではありません。
実はこの認知機能にも、腸内細菌が大きく関係しているという話なんです。
ある実験で、歳をとったマウスのフンを若いマウスに移植してみると、学習能力や記憶力が低下してしまったのだそうです。
老化にともなう認知機能の衰えが、腸内細菌と関係していることを示す新たな裏付けだそうです。
このところ、「脳腸相関」という脳と腸で行われる双方向コミュニケーションが、行動や認知機能を形作るうえでのキープレイヤーとして浮上してきてるんですねぇ。
これまでも、うつ病の発症・記憶力・人格など、一見したところ腸とはまったく関係なさそうな事柄が、腸内細菌に左右されているという意外な事実が明らかにされてきていました。
しかし、どのような因果関係によってそうしたことが起きているのか、まだよく分かってはいません。
それでも、脳の変化が腸内細菌を変化させることは判明しています。
たとえば、脳卒中を起こしたマウスを観察した実験では、それによって腸内細菌の数が変化することが確認されました。
それとは反対に、腸内細菌によって作られた代謝物が脳にたどり着き、神経血管疾患を悪化させることも分かっているんだそうです。
イギリスとイタリアの共同グループによる今回の研究では、老いたマウスの腸内細菌を若いマウスに移植するという実験が行われました。
仮に、腸内細菌が加齢にともなう認知能力の変化に関係しているのならば、老いたマウスのフンを移植された若いマウスの認知機能が変化することになるわけです。
実験では、抗生物質を投与して腸内細菌を除去した生後3か月の若いマウスに、24か月のマウスから集めたフンを移植し、それから代謝・認知・行動に関するテストを行い、その影響を評価しました。
すると探索行動や自発運動、不安を示す指標には特に変化はありませんでしたが、迷路を利用したテストの結果から、「記憶力」と「空間学習力」の低下がうかがえたそうです。
また便微生物移植(糞便移植)によって、海馬におけるシナプス可塑性と神経伝達に関係する「タンパク質の発現」も変化したそうです。
海馬は記憶や学習だけでなく、空間移動、情動行動、気分といったさまざまな機能に関係しています。
老化にともなう記憶力と空間学習力の低下が、海馬の機能低下と関係していることも過去に指摘されてきてますしねぇ…。
そんな海馬にとって重要なタンパク質の発現が、便微生物移植によって変化したわけなんです。
要するに、認知機能という点において、若いマウスの行動が老いたマウスに似てしまったということのようなんです。
ここで疑問に思うのは、実験とは逆に若いマウスのフンを老いたマウスに移植して、認知機能を改善したりはできないのだろうか? ということですわな。
これに関して、腸内細菌を調整すると、高齢者の認知機能を健やかに保つ手助けになる可能性を示唆する研究はいくつかあるそうなんです。
また、中国で昨年承認された藻類から抽出された薬は、腸内細菌に働きかけることでアルツハイマー病の症状を緩和すると謳っているそうです。
まぁ、中国の薬はちょっと置いといたとしても、腸内細菌を調整すると、高齢者の認知機能を健やかに保つ手助けになる可能性があるなら何とかして欲しいってのが、全人類の願いでしょう。
今のところ、便移植によって若い頃の頭脳を取り戻せるとまでは断言できないそうですが、若者のうんちが若返りの薬のように扱われるようになる日が来る可能性はあるようです。
ここで勘違いしてはいけないのが、若者の便と言っても、もちろん口から入れちゃダメですからね(笑)
この場合の便移植とは、便に含まれている腸内細菌を投与するってことですから、間違っても間違った使用はいけませんよ。
にしても、腸内細菌恐るべしですな…。
これからのこの研究に期待しましょう、
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月27日の火曜日でございます。
さぁ、今月も支払い週間がやってきましたよ。
ここから月末まで、払いまくりです(笑)
まぁ、ちょっと入金もあるんですが、それ以上に払う分が多いなぁ…。
今年に入って、やはりコロナの影響から、イマイチナ数字が続いてるんですが、今年はこのまま終わりそうだな。
来年こそは、コロナも収まり、平和な日々が戻ってきますように…。
ってな感じで、今日もネタに突入していきましょう。
このブログでは、「腸内細菌」について何度かお話ししてると思うんですが、今日もそんな腸内細菌のスゴイ威力のお話となっております。
それは、加齢による認知機能低下と腸内細菌に関連性があるそうなんです。
まず、年を取ると物忘れが激しくなります。
わたくし院長も、さすがに最近は自分の物忘れに嫌気がさすほどです。
それはもちろん、認知機能が低下しているせいなんですが、かといって脳だけが原因というわけではありません。
実はこの認知機能にも、腸内細菌が大きく関係しているという話なんです。
ある実験で、歳をとったマウスのフンを若いマウスに移植してみると、学習能力や記憶力が低下してしまったのだそうです。
老化にともなう認知機能の衰えが、腸内細菌と関係していることを示す新たな裏付けだそうです。
このところ、「脳腸相関」という脳と腸で行われる双方向コミュニケーションが、行動や認知機能を形作るうえでのキープレイヤーとして浮上してきてるんですねぇ。
これまでも、うつ病の発症・記憶力・人格など、一見したところ腸とはまったく関係なさそうな事柄が、腸内細菌に左右されているという意外な事実が明らかにされてきていました。
しかし、どのような因果関係によってそうしたことが起きているのか、まだよく分かってはいません。
それでも、脳の変化が腸内細菌を変化させることは判明しています。
たとえば、脳卒中を起こしたマウスを観察した実験では、それによって腸内細菌の数が変化することが確認されました。
それとは反対に、腸内細菌によって作られた代謝物が脳にたどり着き、神経血管疾患を悪化させることも分かっているんだそうです。
イギリスとイタリアの共同グループによる今回の研究では、老いたマウスの腸内細菌を若いマウスに移植するという実験が行われました。
仮に、腸内細菌が加齢にともなう認知能力の変化に関係しているのならば、老いたマウスのフンを移植された若いマウスの認知機能が変化することになるわけです。
実験では、抗生物質を投与して腸内細菌を除去した生後3か月の若いマウスに、24か月のマウスから集めたフンを移植し、それから代謝・認知・行動に関するテストを行い、その影響を評価しました。
すると探索行動や自発運動、不安を示す指標には特に変化はありませんでしたが、迷路を利用したテストの結果から、「記憶力」と「空間学習力」の低下がうかがえたそうです。
また便微生物移植(糞便移植)によって、海馬におけるシナプス可塑性と神経伝達に関係する「タンパク質の発現」も変化したそうです。
海馬は記憶や学習だけでなく、空間移動、情動行動、気分といったさまざまな機能に関係しています。
老化にともなう記憶力と空間学習力の低下が、海馬の機能低下と関係していることも過去に指摘されてきてますしねぇ…。
そんな海馬にとって重要なタンパク質の発現が、便微生物移植によって変化したわけなんです。
要するに、認知機能という点において、若いマウスの行動が老いたマウスに似てしまったということのようなんです。
ここで疑問に思うのは、実験とは逆に若いマウスのフンを老いたマウスに移植して、認知機能を改善したりはできないのだろうか? ということですわな。
これに関して、腸内細菌を調整すると、高齢者の認知機能を健やかに保つ手助けになる可能性を示唆する研究はいくつかあるそうなんです。
また、中国で昨年承認された藻類から抽出された薬は、腸内細菌に働きかけることでアルツハイマー病の症状を緩和すると謳っているそうです。
まぁ、中国の薬はちょっと置いといたとしても、腸内細菌を調整すると、高齢者の認知機能を健やかに保つ手助けになる可能性があるなら何とかして欲しいってのが、全人類の願いでしょう。
今のところ、便移植によって若い頃の頭脳を取り戻せるとまでは断言できないそうですが、若者のうんちが若返りの薬のように扱われるようになる日が来る可能性はあるようです。
ここで勘違いしてはいけないのが、若者の便と言っても、もちろん口から入れちゃダメですからね(笑)
この場合の便移植とは、便に含まれている腸内細菌を投与するってことですから、間違っても間違った使用はいけませんよ。
にしても、腸内細菌恐るべしですな…。
これからのこの研究に期待しましょう、
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院