2020年09月24日 [動物のこと]
カエルに食われても…
お疲れ様です。院長です。
9月24日の木曜日でございます。
9月も残すところ、1週間を切りました。
ボチボチ月末が近付いてきましたから支払い週間に突入するかと思うと、気が重いでやんす。
やはり、まだまだコロナの影響はあるようで、まだまだ本調子とはいきませんが、徐々に元に戻りつつあるようなないような…。
ってより、もうこの世からコロナが完全になくなることはないんじゃないかと思う位、いつまでもくすぶってますよねぇ。
このまま慣れて、こんなもんだってなればいいですが、そうなるにはまだまだ時間がかかりそうですしねぇ。
先が全く読めない嫌な時代ではありますが、生きてかなきゃいけないしね。
人間に限らず、生物たるもの最優先事項は「生きる」ことです。
生きることすなわち、栄養源摂取、つまり食すこととなるわけですが、今日はそんな食ったり食われたりのお話しー。
登場するのは、カエルと虫です。
こう聞くと、虫はカエルに食べられ、餌にされるイメージですが、今日のはちょっと違います。
みなさんご存知の通り、カエルは肉食性で、ほとんどが生きた昆虫などを食べていますが、虫の方としてはできれば食べられたくはないわけです。
そして仮に食べられちゃったとしても、出来れば死にたくはないでしょう。
そんな昆虫のど根性が実を結んだのか、カエルに食べられても生きたままお尻の穴からしれっと脱出できる昆虫の存在が確認されたそうなんです。
その昆虫の名前は、「マメガムシ」と言い、なんとカエルに食べられても93%の確率で、お尻から脱出することが日本の研究でわかったそうなんです。
捕食者に食べられる運命にある獲物は、なんとか攻撃をかわして逃げおおせられるよう、まずは食べられないようさまざまな工夫をするもんなんですが、食べられてからも抵抗するとはなかなかの根性もんですな(笑)
このマメガムシ、トノサマガエルに食べられても、消化管の中を自力で移動して、肛門から脱出できるそうなんです。
これは、捕食者の排泄行為任せの受け身的な脱出劇といえば確かにそうなんですが、研究室で行った実験によると、できるだけ早く脱出するために、マメガムシがカエルの排泄を促しているらしいこともわかったそうです。
カエルはたいてい歯がないため、獲物は生きたまま丸ごと飲み込まれ、消化はおもに消化器官の中で行われます。
研究チームは、食われてしまう昆虫のカエルに対する防衛力を調べるために、トノサマガエルにマメガムシを何度か与えて観察してみたそうです。
両者とも日本の水田などで普通に見られ、マメガムシはカエルの格好のエサだそうです。
体長3.8〜5ミリのマメガムシの成虫を、トノサマガエル(口吻から肛門までの長さは22.5〜74.2ミリ)に与えると、カエルはマメガムシをひと飲みにします。
ところが、飲み込まれたはずのマメガムシの93.3%が、捕食されてから6時間以内にカエルの肛門から出てきたそうなんです。
しかも驚いたことに、出てきたマメガムシすべてが生きてるんだそうですから、なかなかやな。
普通は、トノサマガエルは、獲物を飲み込んでから未消化の部分を排泄するのに、だいたい24時間かかります。
それが、6時間という驚異的な早さで出てきたということは、マメガムシがカエルの消化活動にただ身を委ねるのではなく、自ら積極的に動いて消化管の中を肛門へと必死にたどり着いたということになるわけです。
しかし、カエルの括約筋(肛門の筋肉)は固く締まっており、排泄のために開かない限り、小さな甲虫がそこから自力で抜け出すことは不可能です。
ですから、マメガムシはカエルの腸をなんらかの方法で刺激して、排泄を促しているのではないかと思われるわけです。
ダルマガエル、ツチガエル、ヌマガエル、ニホンアマガエルなど、異なる種類の捕食者で実験してみても、同じ状況が観察されたそうです。
ちなみにマメガムシの足を動けないようにして捕食させたところ、生還したものはなかったらしいので、彼らは足を使って、消化管の間を移動しているであろうと推測できます。
とは言え、カエルの消化管の中は、極端な酸性で無酸素状態という過酷な環境のはずですから、マメガムシはその中で生きたまま通過できる身体的な適応力もあるんでしょうな。
普通は、丸のみされても消化されてまうからねぇ…。
虫の中には、捕食された後に毒性のものを放出して捕食者に吐き出させ、生還するものもいます。
ですが、捕食者の食道、胃、小腸、大腸を自分の意思で前進して、腸の蠕動(ぜんどう)運動をただ待つのではなく、自ら出口に急ぐマメガムシの行為は、完全に「脱出」ですわな。
まだまだ謎は多いようですが、これからの研究で全容は解明されるでしょう。
ま、そこまで知りたい情報でもないですけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月24日の木曜日でございます。
9月も残すところ、1週間を切りました。
ボチボチ月末が近付いてきましたから支払い週間に突入するかと思うと、気が重いでやんす。
やはり、まだまだコロナの影響はあるようで、まだまだ本調子とはいきませんが、徐々に元に戻りつつあるようなないような…。
ってより、もうこの世からコロナが完全になくなることはないんじゃないかと思う位、いつまでもくすぶってますよねぇ。
このまま慣れて、こんなもんだってなればいいですが、そうなるにはまだまだ時間がかかりそうですしねぇ。
先が全く読めない嫌な時代ではありますが、生きてかなきゃいけないしね。
人間に限らず、生物たるもの最優先事項は「生きる」ことです。
生きることすなわち、栄養源摂取、つまり食すこととなるわけですが、今日はそんな食ったり食われたりのお話しー。
登場するのは、カエルと虫です。
こう聞くと、虫はカエルに食べられ、餌にされるイメージですが、今日のはちょっと違います。
みなさんご存知の通り、カエルは肉食性で、ほとんどが生きた昆虫などを食べていますが、虫の方としてはできれば食べられたくはないわけです。
そして仮に食べられちゃったとしても、出来れば死にたくはないでしょう。
そんな昆虫のど根性が実を結んだのか、カエルに食べられても生きたままお尻の穴からしれっと脱出できる昆虫の存在が確認されたそうなんです。
その昆虫の名前は、「マメガムシ」と言い、なんとカエルに食べられても93%の確率で、お尻から脱出することが日本の研究でわかったそうなんです。
捕食者に食べられる運命にある獲物は、なんとか攻撃をかわして逃げおおせられるよう、まずは食べられないようさまざまな工夫をするもんなんですが、食べられてからも抵抗するとはなかなかの根性もんですな(笑)
このマメガムシ、トノサマガエルに食べられても、消化管の中を自力で移動して、肛門から脱出できるそうなんです。
これは、捕食者の排泄行為任せの受け身的な脱出劇といえば確かにそうなんですが、研究室で行った実験によると、できるだけ早く脱出するために、マメガムシがカエルの排泄を促しているらしいこともわかったそうです。
カエルはたいてい歯がないため、獲物は生きたまま丸ごと飲み込まれ、消化はおもに消化器官の中で行われます。
研究チームは、食われてしまう昆虫のカエルに対する防衛力を調べるために、トノサマガエルにマメガムシを何度か与えて観察してみたそうです。
両者とも日本の水田などで普通に見られ、マメガムシはカエルの格好のエサだそうです。
体長3.8〜5ミリのマメガムシの成虫を、トノサマガエル(口吻から肛門までの長さは22.5〜74.2ミリ)に与えると、カエルはマメガムシをひと飲みにします。
ところが、飲み込まれたはずのマメガムシの93.3%が、捕食されてから6時間以内にカエルの肛門から出てきたそうなんです。
しかも驚いたことに、出てきたマメガムシすべてが生きてるんだそうですから、なかなかやな。
普通は、トノサマガエルは、獲物を飲み込んでから未消化の部分を排泄するのに、だいたい24時間かかります。
それが、6時間という驚異的な早さで出てきたということは、マメガムシがカエルの消化活動にただ身を委ねるのではなく、自ら積極的に動いて消化管の中を肛門へと必死にたどり着いたということになるわけです。
しかし、カエルの括約筋(肛門の筋肉)は固く締まっており、排泄のために開かない限り、小さな甲虫がそこから自力で抜け出すことは不可能です。
ですから、マメガムシはカエルの腸をなんらかの方法で刺激して、排泄を促しているのではないかと思われるわけです。
ダルマガエル、ツチガエル、ヌマガエル、ニホンアマガエルなど、異なる種類の捕食者で実験してみても、同じ状況が観察されたそうです。
ちなみにマメガムシの足を動けないようにして捕食させたところ、生還したものはなかったらしいので、彼らは足を使って、消化管の間を移動しているであろうと推測できます。
とは言え、カエルの消化管の中は、極端な酸性で無酸素状態という過酷な環境のはずですから、マメガムシはその中で生きたまま通過できる身体的な適応力もあるんでしょうな。
普通は、丸のみされても消化されてまうからねぇ…。
虫の中には、捕食された後に毒性のものを放出して捕食者に吐き出させ、生還するものもいます。
ですが、捕食者の食道、胃、小腸、大腸を自分の意思で前進して、腸の蠕動(ぜんどう)運動をただ待つのではなく、自ら出口に急ぐマメガムシの行為は、完全に「脱出」ですわな。
まだまだ謎は多いようですが、これからの研究で全容は解明されるでしょう。
ま、そこまで知りたい情報でもないですけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院