2020年07月05日 [からだのこと]
(175)サンデーイルネス(仮)内頸動脈狭窄症について
お疲れ様です。院長です。
7月5日のサンデーイルネスでございます。
梅雨の真っただ中ですが、熊本、鹿児島では大変な状況ですねぇ…。
近畿地方は、今年の梅雨はそこまで降ってない気もしますが、この時期にねぇ…。
いつも言ってますが、今年の夏はとにかくマスク付きですから、熱中症対策だけは万全にしとかないとエライ事になりますよ。
よく、熱中症を高齢者にかかりやすいもんだと勘違いされてる方もいらっしゃいますが、子供でも大人でも高齢者でも、老若男女問わず、罹りますからね。
ま、体力があれば重症化しにくいですが、激しい頭痛や吐き気に倦怠感など、いらんでしょ(笑)
マスクをしてみて分かったことですが、思いの外暑くて苦しいです。
もちろん、屋外でもマスクしてた方が良いんですが、さすがに炎天下では無理があると思いますんで、外せると気は外しましょう。
ですが、問題は駅の構内とかの、外気温は高いのに、人が密集しやすい場所ですよね。
普通に道を歩くってな話なら、マスクも外せますが、こういった人が密集しやすい場所だとさすがにねぇ…。
そして、電車の中は冷房もかかってるでしょうけど、駅の構内は普通に暑いし。
人も多いとなると、マスク外すのも怖いですよね。
今じゃ、県跨ぎの移動も解禁されてますし、どこにウイルスがあるか分かったもんじゃありません。
特にこれから夏にかけては、旅行者も増えるでしょうし結構危険だとは思います。
それだけに、マスクは必須ですもんねぇ…。
こうなったら、とにかく自衛するしかありませんから、マスクも着用し、さらに熱中症対策も講じないといけません。
熱中症に関しては、身体に熱がこもってしまうのが一番危険ですから、身体を冷やせるグッズなどは有効活用したいところですね。
水分補給だけでは不十分ですので、身体を冷やす工夫を考えてみて下さい。
なかなか難しいですけどね。
手間にはなると思いますが、濡れタオルを持参しているだけでもかなり違いますし、保冷剤なんか持ち歩けたら一番良いんですけど、すぐ溶けちゃうしねぇ…。
わたくし院長的には、濡れタオルが結構いいと思います。
駅なんかでもトイレとかでマメに濡らして絞れば、それなりに冷たいですし、顔や首筋を濡らすだけでもかなり体感温度は下がりますから、是非試してみて下さい。
ま、炎天下の下ではすぐに濡れタオルが暖かいおしぼりになっちゃいますんで、ダメですけどね(笑)
ってことで、今日も本題に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は、「内頸動脈狭窄症」について解説していきたいと思います。
まずどんな病気かと言いますと、頸動脈(左右2本あります)は、あごの下の高さで大脳に血流を送る内頸動脈と頭皮などに血流を送る外頸動脈に分かれます。
前者が動脈硬化により細くなるのが内頸動脈狭窄症です。
従来から日本では頭蓋内の脳血管が細くなったり詰まったりする人が多かったのですが、最近は食生活の欧米化(たとえば日本人の血清コレステロール値は米国人と同じレベルに増加しました)等により頭蓋外の内頸動脈の狭窄や閉塞が増えています。
内頸動脈が細くなり狭窄部に血栓が形成されると、血栓がはがれて脳に飛び、脳梗塞や一過性脳虚血発作(1日以内で症状が消失するもの)を引き起こします。
また内頸動脈がある程度以上細くなると大脳への血流が不足し、このために症状が出ることもあります。
主な症状は、左右どちらかの半身の運動障害や知覚障害、言語障害、顔面下半分の麻痺(まひ)です。
また、内頸動脈から分かれ網膜に血流を送る眼動脈に血栓が飛ぶと、一過性黒内障(いっかせいこくないしょう)といわれる患部側と同じ片方の眼の視力低下(視野がカーテンが下がるように欠ける)を来します。
診断はCTやMRI像で脳梗塞の有無、あるいは頸動脈の狭窄を調べることにより行われます。
脳血管造影や脳血流測定も行われます。狭窄が高度であれば聴診器で頸部の血管雑音が聴き取れます。
治療法は抗血小板薬の投与が基本ですが、狭窄が高度な場合には血栓内膜剥離術や、血管を広げるステント留置術が選択されます。
また動脈硬化の進行を防ぐために高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病のコントロールも重要です。
急性期には症状の進行や脳梗塞の再発が多いため、前述の症状に気づいた場合にはすぐに専門医(神経内科、脳神経外科)を受診することが重要です。
最近では脳ドックや他疾患の検査などの際に、症状が出る前に内頸動脈狭窄が発見されることも多くなりました(無症候性狭窄)。
無症候性狭窄の場合には生活習慣病のコントロールが基本になりますが、抗血小板薬が使用されることも多く、また狭窄が高度の場合には血栓内膜剥離術やステント留置術が行われることもあります。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月5日のサンデーイルネスでございます。
梅雨の真っただ中ですが、熊本、鹿児島では大変な状況ですねぇ…。
近畿地方は、今年の梅雨はそこまで降ってない気もしますが、この時期にねぇ…。
いつも言ってますが、今年の夏はとにかくマスク付きですから、熱中症対策だけは万全にしとかないとエライ事になりますよ。
よく、熱中症を高齢者にかかりやすいもんだと勘違いされてる方もいらっしゃいますが、子供でも大人でも高齢者でも、老若男女問わず、罹りますからね。
ま、体力があれば重症化しにくいですが、激しい頭痛や吐き気に倦怠感など、いらんでしょ(笑)
マスクをしてみて分かったことですが、思いの外暑くて苦しいです。
もちろん、屋外でもマスクしてた方が良いんですが、さすがに炎天下では無理があると思いますんで、外せると気は外しましょう。
ですが、問題は駅の構内とかの、外気温は高いのに、人が密集しやすい場所ですよね。
普通に道を歩くってな話なら、マスクも外せますが、こういった人が密集しやすい場所だとさすがにねぇ…。
そして、電車の中は冷房もかかってるでしょうけど、駅の構内は普通に暑いし。
人も多いとなると、マスク外すのも怖いですよね。
今じゃ、県跨ぎの移動も解禁されてますし、どこにウイルスがあるか分かったもんじゃありません。
特にこれから夏にかけては、旅行者も増えるでしょうし結構危険だとは思います。
それだけに、マスクは必須ですもんねぇ…。
こうなったら、とにかく自衛するしかありませんから、マスクも着用し、さらに熱中症対策も講じないといけません。
熱中症に関しては、身体に熱がこもってしまうのが一番危険ですから、身体を冷やせるグッズなどは有効活用したいところですね。
水分補給だけでは不十分ですので、身体を冷やす工夫を考えてみて下さい。
なかなか難しいですけどね。
手間にはなると思いますが、濡れタオルを持参しているだけでもかなり違いますし、保冷剤なんか持ち歩けたら一番良いんですけど、すぐ溶けちゃうしねぇ…。
わたくし院長的には、濡れタオルが結構いいと思います。
駅なんかでもトイレとかでマメに濡らして絞れば、それなりに冷たいですし、顔や首筋を濡らすだけでもかなり体感温度は下がりますから、是非試してみて下さい。
ま、炎天下の下ではすぐに濡れタオルが暖かいおしぼりになっちゃいますんで、ダメですけどね(笑)
ってことで、今日も本題に入っていきましょう。
今日のイルネス辞典は、「内頸動脈狭窄症」について解説していきたいと思います。
まずどんな病気かと言いますと、頸動脈(左右2本あります)は、あごの下の高さで大脳に血流を送る内頸動脈と頭皮などに血流を送る外頸動脈に分かれます。
前者が動脈硬化により細くなるのが内頸動脈狭窄症です。
従来から日本では頭蓋内の脳血管が細くなったり詰まったりする人が多かったのですが、最近は食生活の欧米化(たとえば日本人の血清コレステロール値は米国人と同じレベルに増加しました)等により頭蓋外の内頸動脈の狭窄や閉塞が増えています。
内頸動脈が細くなり狭窄部に血栓が形成されると、血栓がはがれて脳に飛び、脳梗塞や一過性脳虚血発作(1日以内で症状が消失するもの)を引き起こします。
また内頸動脈がある程度以上細くなると大脳への血流が不足し、このために症状が出ることもあります。
主な症状は、左右どちらかの半身の運動障害や知覚障害、言語障害、顔面下半分の麻痺(まひ)です。
また、内頸動脈から分かれ網膜に血流を送る眼動脈に血栓が飛ぶと、一過性黒内障(いっかせいこくないしょう)といわれる患部側と同じ片方の眼の視力低下(視野がカーテンが下がるように欠ける)を来します。
診断はCTやMRI像で脳梗塞の有無、あるいは頸動脈の狭窄を調べることにより行われます。
脳血管造影や脳血流測定も行われます。狭窄が高度であれば聴診器で頸部の血管雑音が聴き取れます。
治療法は抗血小板薬の投与が基本ですが、狭窄が高度な場合には血栓内膜剥離術や、血管を広げるステント留置術が選択されます。
また動脈硬化の進行を防ぐために高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病のコントロールも重要です。
急性期には症状の進行や脳梗塞の再発が多いため、前述の症状に気づいた場合にはすぐに専門医(神経内科、脳神経外科)を受診することが重要です。
最近では脳ドックや他疾患の検査などの際に、症状が出る前に内頸動脈狭窄が発見されることも多くなりました(無症候性狭窄)。
無症候性狭窄の場合には生活習慣病のコントロールが基本になりますが、抗血小板薬が使用されることも多く、また狭窄が高度の場合には血栓内膜剥離術やステント留置術が行われることもあります。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院