2020年02月23日 [からだのこと]
(156)サンデーイルネス(仮)流行性耳下腺炎について
お疲れ様です。院長です。
2月23日のサンデーイルネスでございます。
2月も残り1週間となりましたねぇ。
今月は29日までで、29日が土曜日ですから28日が月末支払日なんですよ。
この月末の支払い週間、普通なら25日位から徐々に始まり、27日に一回さっと片付いて、最後に月末にドンって感じなんですよ。
ですが、今月は27日からの翌日月末ですからねぇ…。
やっぱ短いなぁ…
12月の年末休み、1月の正月休み、2月の短さとこの3か月は日数的に苦しい3か月でしたが、もうすぐ3月ですよ。
まだまだ春のうららのってな気候ではないですが、今年の冬は暖かかったですよね。
わたくし院長的には、かなり暖かくて真冬の服装をしていません。
院内のエアコンも、例年なら何日かはマックスの設定温度で暖めてたんですが、今年はそれもなかったですしね。
そして暖冬だったおかげか、周りでも風邪やインフルエンザは比較的流行ってなかった気がしますね。
まぁ、そのかわり新型コロナ肺炎が大流行してるようですが、これはまだまだ収束とはいかないようですねぇ。
このまま感染者が広がればどうなっちゃうんでしょうね。
ジリジリ広がりだしてきて、だんだん不安になってきましたよね。
早いとこなんとかなってください。
ってことで、本題に突入ですが今日のイルネス辞典は、「流行性耳下腺炎」について解説していきたいと思います。
「流行性耳下腺炎」と聞けばピンとこない方も多いかと思いますが、これはいわゆる「おたふくかぜ」のことでございます。
流行性って位ですから、罹った方も多いかと思いますが、唾液をつくる耳下腺(耳の前〜下)、顎下腺(がくかせん)(あごの下)がはれて痛む発熱性の病気です。
ま、この耳下腺と顎下腺が晴れることにより、「おたふく」のような顔になることから、俗称として「おたふくかぜ」とよばれてるわけですね。
正式名称は「流行性耳下腺炎」で、これの原因はムンプスってウイルスで、飛沫(ひまつ)感染し、潜伏期間は2〜3週間となってます。
症状としては、突然の発熱、両側あるいは片側の耳下腺のはれと痛みで始まります。
2〜3日以内に対側の腫脹(しゅちょう)がみられ、顎下腺にも広がることがあります。
ひとつの唾液腺のはれは3〜5日で引くことが多く、7〜10日で治ります。
一度下がった熱が再発し、腹痛、頭痛、あるいは精巣(せいそう)のはれを起こした場合には、無菌性髄膜炎(ずいまくえん)、膵炎(すいえん)、精巣炎(せいそうえん)などの合併症が起きた可能性があります。
聴覚障害の合併は1万人に1人程度とされていましたが、最近の研究では千人に1人という報告があります。
症状から、診断は容易です。
耳下腺炎(じかせんえん)であるか否かは尿中アミラーゼの測定で診断できますが、ムンプスの診断にはウイルスの検出か抗体検査が必要です。
片側の場合には診断は困難で、ワクチン接種後の発病、化膿性(かのうせい)唾液腺炎、唾液腺の結石(けっせき)、反復性唾液腺炎などとの区別が必要になります。
有効な治療薬はありません。
ワクチン接種による予防が第一で、発熱や痛みに対してはアセトアミノフェンの内服・坐薬が使われますが、感染症では解熱薬は使用しないほうが免疫系のはたらきも良いと言われています。
頭痛、嘔吐などが強い無菌性髄膜炎を合併した場合には、腰椎穿刺(せんし)(背骨のなかに針を刺す)で脳脊髄液を排液して脳圧を下げます。
膵炎の場合にはその程度に合わせて抗菌薬、酵素阻害薬を使います。
年長児、成人では精巣炎の合併頻度が高いのですが、片側性の場合は不妊の原因になることはまれです。
難聴を合併した場合には、治療法がなく、聴力の回復はほとんど期待できません。
通常は精巣炎と同様に片側性です。
痛みが軽くがまんできるようであれば、自宅で安静にしていても大丈夫ですか、痛みが強い、あるいは頭痛、嘔吐を伴うようでしたら病院へ行きましょう。
強い腹痛、嘔吐(おうと)を伴う場合には重症膵炎の場合があるので、ただちに入院施設のある病院を受診してください。
ムンプスワクチンは麻疹(ましん)、風疹(ふうしん)のような定期接種には入っていませんが、90%以上の陽転率で、予防効果も優れているといわれています。
ま、罹っちゃったら仕方ありませんが、まずはキッチリ予防することが大事です。
いかがでしたか。
では次週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月23日のサンデーイルネスでございます。
2月も残り1週間となりましたねぇ。
今月は29日までで、29日が土曜日ですから28日が月末支払日なんですよ。
この月末の支払い週間、普通なら25日位から徐々に始まり、27日に一回さっと片付いて、最後に月末にドンって感じなんですよ。
ですが、今月は27日からの翌日月末ですからねぇ…。
やっぱ短いなぁ…
12月の年末休み、1月の正月休み、2月の短さとこの3か月は日数的に苦しい3か月でしたが、もうすぐ3月ですよ。
まだまだ春のうららのってな気候ではないですが、今年の冬は暖かかったですよね。
わたくし院長的には、かなり暖かくて真冬の服装をしていません。
院内のエアコンも、例年なら何日かはマックスの設定温度で暖めてたんですが、今年はそれもなかったですしね。
そして暖冬だったおかげか、周りでも風邪やインフルエンザは比較的流行ってなかった気がしますね。
まぁ、そのかわり新型コロナ肺炎が大流行してるようですが、これはまだまだ収束とはいかないようですねぇ。
このまま感染者が広がればどうなっちゃうんでしょうね。
ジリジリ広がりだしてきて、だんだん不安になってきましたよね。
早いとこなんとかなってください。
ってことで、本題に突入ですが今日のイルネス辞典は、「流行性耳下腺炎」について解説していきたいと思います。
「流行性耳下腺炎」と聞けばピンとこない方も多いかと思いますが、これはいわゆる「おたふくかぜ」のことでございます。
流行性って位ですから、罹った方も多いかと思いますが、唾液をつくる耳下腺(耳の前〜下)、顎下腺(がくかせん)(あごの下)がはれて痛む発熱性の病気です。
ま、この耳下腺と顎下腺が晴れることにより、「おたふく」のような顔になることから、俗称として「おたふくかぜ」とよばれてるわけですね。
正式名称は「流行性耳下腺炎」で、これの原因はムンプスってウイルスで、飛沫(ひまつ)感染し、潜伏期間は2〜3週間となってます。
症状としては、突然の発熱、両側あるいは片側の耳下腺のはれと痛みで始まります。
2〜3日以内に対側の腫脹(しゅちょう)がみられ、顎下腺にも広がることがあります。
ひとつの唾液腺のはれは3〜5日で引くことが多く、7〜10日で治ります。
一度下がった熱が再発し、腹痛、頭痛、あるいは精巣(せいそう)のはれを起こした場合には、無菌性髄膜炎(ずいまくえん)、膵炎(すいえん)、精巣炎(せいそうえん)などの合併症が起きた可能性があります。
聴覚障害の合併は1万人に1人程度とされていましたが、最近の研究では千人に1人という報告があります。
症状から、診断は容易です。
耳下腺炎(じかせんえん)であるか否かは尿中アミラーゼの測定で診断できますが、ムンプスの診断にはウイルスの検出か抗体検査が必要です。
片側の場合には診断は困難で、ワクチン接種後の発病、化膿性(かのうせい)唾液腺炎、唾液腺の結石(けっせき)、反復性唾液腺炎などとの区別が必要になります。
有効な治療薬はありません。
ワクチン接種による予防が第一で、発熱や痛みに対してはアセトアミノフェンの内服・坐薬が使われますが、感染症では解熱薬は使用しないほうが免疫系のはたらきも良いと言われています。
頭痛、嘔吐などが強い無菌性髄膜炎を合併した場合には、腰椎穿刺(せんし)(背骨のなかに針を刺す)で脳脊髄液を排液して脳圧を下げます。
膵炎の場合にはその程度に合わせて抗菌薬、酵素阻害薬を使います。
年長児、成人では精巣炎の合併頻度が高いのですが、片側性の場合は不妊の原因になることはまれです。
難聴を合併した場合には、治療法がなく、聴力の回復はほとんど期待できません。
通常は精巣炎と同様に片側性です。
痛みが軽くがまんできるようであれば、自宅で安静にしていても大丈夫ですか、痛みが強い、あるいは頭痛、嘔吐を伴うようでしたら病院へ行きましょう。
強い腹痛、嘔吐(おうと)を伴う場合には重症膵炎の場合があるので、ただちに入院施設のある病院を受診してください。
ムンプスワクチンは麻疹(ましん)、風疹(ふうしん)のような定期接種には入っていませんが、90%以上の陽転率で、予防効果も優れているといわれています。
ま、罹っちゃったら仕方ありませんが、まずはキッチリ予防することが大事です。
いかがでしたか。
では次週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院