2020年02月09日 [からだのこと]
(154)サンデーイルネス(仮)網膜動脈閉塞症について
お疲れ様です。院長です。
2月9日のサンデーイルネスでございます。
2月も早、1/3が終了ですよ。
2月は日数も少ないですし、ボヤボヤしてたら3月ですわ。
3月ってなると、やはり少しは「春感」が出てきますよね。
気温的にはまだ寒いんですが、気分的には春っぽくなってきます。
卒業式とかあるもんね。
それが済んだら入学式でしょ?
入学式の頃には桜満開って感じですし、これから少しずつ心も身体も軽くなるってもんです。
とはいっても、もう少し先だな。
まだまだ寒いぜ。
そして世間では、新型コロナ肺炎ウィルスが猛威を振るっております。
これは、新型なだけにどうも後手後手に回ってるようで、中国ではウジャウジャ罹患者がいるようですな。
軽くパンデミックな状況ですが、もう何とか守るしかないんで、出来る限りの自衛手段をとりましょう。
とは言ってもどうやって防ぐんだってことですが、まずは外出時に限らず、人がいる場合は室内でもマスク着用は必須ですな。
それからうがい手洗いと、風邪予防と同じようにするしかないですが、これ、やるとやらないではかなり違うので、キッチリやりましょうね。
マスクも消毒液もそこいら中で品薄になってますから、入手から困難ってな状況にもありますが、それはもうどうすることもできへんしねぇ…。
かなり、切迫した状況ではありますが、あまり大騒ぎするのもよくはないですから、普通に風邪対策をキッチリするってことでいいと思いますよ。
ってことで、今日も本題に入っていきますが、今日のイルネス辞典は「網膜動脈閉塞症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、網膜動脈が詰まり、血液が網膜に行き渡らなくなる病気です。
血液の供給が途絶えた網膜の細胞は、酸素不足に陥(おちい)って死んでしまいます。眼の病気としては重いもののひとつですな。
詰まる部位によって中心動脈閉塞症(ちゅうしんどうみゃくへいそくしょう)と分枝動脈閉塞症(ぶんしどうみゃくへいそくしょう)があり、詰まり方には血栓(動脈のなかに血の塊ができる)と塞栓(そくせん)(他の部位から血の塊が流れてきて詰まる)があります。
では原因ですが、年齢が高いほど起こりやすくなるので、加齢による血管や血液の変化が基礎にあると思われます。
また、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)の人は起こる率が高くなることが知られています。
ですが、若い人にも起こることがあり、その場合の原因には膠原病(こうげんびょう)など自己免疫疾患、動脈の炎症、経口避妊薬(けいこうひにんやく)の内服などがあります。
血の通わなくなった網膜はすぐに機能を失うので、症状は突然現れます。
中心動脈閉塞症では視野全体が暗くなり、視力も大きく低下します。
分枝動脈閉塞症では、閉塞した部分に対応する視野が暗くなります。
視力は、閉塞した部分に網膜の中心が含まれるかどうかによって大きく変わり、中心が含まれれば視力は低下すますが、含まれなければ視力低下はありません。
一瞬、片方の眼が暗くなってしばらくして治るというような前駆症状が何回か起こり、その後本格的に発症することもあると言われています。
眼底検査でほとんど診断できます。
中心動脈閉塞症では網膜全体が白くにごり、中心だけが赤い斑点(桜実紅斑(さくらんぼこうはん)という)のように見えます。
分枝動脈閉塞症では閉塞した範囲の網膜が白くにごり、正常な網膜との境目がはっきりわかります。
蛍光(けいこう)造影検査(蛍光物質を肘(ひじ)の静脈から注射して網膜血管の血流を撮影する方法)を行えば、診断は確実になります。
では肝心の治療法ですが、血管を拡張する薬物や血栓を溶かす薬物、副腎皮質ステロイド薬の内服、点滴を行うのが一般的です。
角膜を切開して前房水(ぜんぼうすい)を排出することもあります。
これを前房穿刺(せんし)といい、眼圧を急激に下げて血管を拡張させるのが目的です。
視機能がもどるかどうかは、血管が詰まっていた時間の長さによります。
早い段階で血流が再開すればかなり見え方はもどりますが、長時間詰まっているともどりにくくなります。
つまりは、早期発見しないと予後が非常によろしくないので、まずはこの病気を知っておくことが大事です。
突然症状が現れることがほとんどなので、それらしい症状を感じたら、躊躇せず眼科を受診することがまず一番大事ですからね。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月9日のサンデーイルネスでございます。
2月も早、1/3が終了ですよ。
2月は日数も少ないですし、ボヤボヤしてたら3月ですわ。
3月ってなると、やはり少しは「春感」が出てきますよね。
気温的にはまだ寒いんですが、気分的には春っぽくなってきます。
卒業式とかあるもんね。
それが済んだら入学式でしょ?
入学式の頃には桜満開って感じですし、これから少しずつ心も身体も軽くなるってもんです。
とはいっても、もう少し先だな。
まだまだ寒いぜ。
そして世間では、新型コロナ肺炎ウィルスが猛威を振るっております。
これは、新型なだけにどうも後手後手に回ってるようで、中国ではウジャウジャ罹患者がいるようですな。
軽くパンデミックな状況ですが、もう何とか守るしかないんで、出来る限りの自衛手段をとりましょう。
とは言ってもどうやって防ぐんだってことですが、まずは外出時に限らず、人がいる場合は室内でもマスク着用は必須ですな。
それからうがい手洗いと、風邪予防と同じようにするしかないですが、これ、やるとやらないではかなり違うので、キッチリやりましょうね。
マスクも消毒液もそこいら中で品薄になってますから、入手から困難ってな状況にもありますが、それはもうどうすることもできへんしねぇ…。
かなり、切迫した状況ではありますが、あまり大騒ぎするのもよくはないですから、普通に風邪対策をキッチリするってことでいいと思いますよ。
ってことで、今日も本題に入っていきますが、今日のイルネス辞典は「網膜動脈閉塞症」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、網膜動脈が詰まり、血液が網膜に行き渡らなくなる病気です。
血液の供給が途絶えた網膜の細胞は、酸素不足に陥(おちい)って死んでしまいます。眼の病気としては重いもののひとつですな。
詰まる部位によって中心動脈閉塞症(ちゅうしんどうみゃくへいそくしょう)と分枝動脈閉塞症(ぶんしどうみゃくへいそくしょう)があり、詰まり方には血栓(動脈のなかに血の塊ができる)と塞栓(そくせん)(他の部位から血の塊が流れてきて詰まる)があります。
では原因ですが、年齢が高いほど起こりやすくなるので、加齢による血管や血液の変化が基礎にあると思われます。
また、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)の人は起こる率が高くなることが知られています。
ですが、若い人にも起こることがあり、その場合の原因には膠原病(こうげんびょう)など自己免疫疾患、動脈の炎症、経口避妊薬(けいこうひにんやく)の内服などがあります。
血の通わなくなった網膜はすぐに機能を失うので、症状は突然現れます。
中心動脈閉塞症では視野全体が暗くなり、視力も大きく低下します。
分枝動脈閉塞症では、閉塞した部分に対応する視野が暗くなります。
視力は、閉塞した部分に網膜の中心が含まれるかどうかによって大きく変わり、中心が含まれれば視力は低下すますが、含まれなければ視力低下はありません。
一瞬、片方の眼が暗くなってしばらくして治るというような前駆症状が何回か起こり、その後本格的に発症することもあると言われています。
眼底検査でほとんど診断できます。
中心動脈閉塞症では網膜全体が白くにごり、中心だけが赤い斑点(桜実紅斑(さくらんぼこうはん)という)のように見えます。
分枝動脈閉塞症では閉塞した範囲の網膜が白くにごり、正常な網膜との境目がはっきりわかります。
蛍光(けいこう)造影検査(蛍光物質を肘(ひじ)の静脈から注射して網膜血管の血流を撮影する方法)を行えば、診断は確実になります。
では肝心の治療法ですが、血管を拡張する薬物や血栓を溶かす薬物、副腎皮質ステロイド薬の内服、点滴を行うのが一般的です。
角膜を切開して前房水(ぜんぼうすい)を排出することもあります。
これを前房穿刺(せんし)といい、眼圧を急激に下げて血管を拡張させるのが目的です。
視機能がもどるかどうかは、血管が詰まっていた時間の長さによります。
早い段階で血流が再開すればかなり見え方はもどりますが、長時間詰まっているともどりにくくなります。
つまりは、早期発見しないと予後が非常によろしくないので、まずはこの病気を知っておくことが大事です。
突然症状が現れることがほとんどなので、それらしい症状を感じたら、躊躇せず眼科を受診することがまず一番大事ですからね。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院