2020年01月19日 [からだのこと]
(151)サンデーイルネス(仮)マロリーワイス症候群について
お疲れ様です。院長です。
1月19日のサンデーイルネスでございます。
気付けば1月ももう後半戦に突入じゃないですか。
やっと身体が元に戻ってきた感じで、さぁ頑張るぞ〜なんて感じですが、まぁあれだけ休めばねぇ(笑)
このサンデーイルネスも今年に入って、もう3回目なんですよね。
ボチボチ本気出さなきゃ院長(笑)
まぁ、歳を重ねるごとになんでもそうですが、元に戻るのに時間がかかるようになりましたよね。
勘が鈍るって言うか、どうもこれは加齢の要素が濃い気がします。
若い時はすぐに元に戻ったもんですがねぇ。
ま、これも慣れるしかないってことで、この慣れにも時間がかかるから、慣れる前に症状が悪化してって感じで、ドンドン老いていくんだなぁ(笑)
ってことで、本日のイルネス辞典でございますが、「マロリー・ワイス症候群」について解説していきたいと思います。
では、どんな病気かと言いますと、1929年、マロリーとワイスという2人の医師が飲酒後、嘔吐を繰り返すうちに吐血した患者さんを調べたところ、胃の噴門部(ふんもんぶ)に縦走する裂創(れっそう)からの出血であったことがわかり、これを報告しました。
それ以来、飲酒後、繰り返して嘔吐・出血し、検査で胃に縦走潰瘍を認める場合を、マロリー・ワイス症候群と呼んでいるわけです。
ただの飲み過ぎやんけって気もしますが、原因は何かといいますと、繰り返して嘔吐することで腹圧が上がり、食道の出口から胃の入口付近(食道胃接合部付近)に、胃軸に沿って左右に強い伸展力を受け、粘膜が縦方向に亀裂を起こし、その裂傷(潰瘍)から出血するというメカニズムです。
嘔吐の原因に飲酒が関与する割合は30〜50%と報告され、必ずしも飲酒が原因ではないんですね。
飲酒以外の原因には、食中毒、乗り物酔い、妊娠悪阻(にんしんおそ)(つわり)などもあります。
つまり、吐きまくってなるってことですな。
一方、マロリー・ワイス症候群による吐血は、上部消化管出血の10%前後にあたります。
11〜8対1で男性に多く、年齢は平均45〜50歳とされていますが、小児の報告もあります。
症状の現れ方としましては、繰り返す嘔吐後の吐血、下血、心窩部痛(しんかぶつう)(みぞおちあたりの痛み)、立ちくらみなどがあります。
痛みを伴う場合は、特発性食道破裂の可能性もあります。
出血量が多い場合は、ショック状態になることもあり、出血量は平均1000ml前後から2000mlとされ、輸血が必要な場合は10〜50%と報告されています。
1000ml〜2000ml…
なかなかの出血量ですやん。
これだけの出血となれば、ちょっと焦りますよね。
そして当然ながら、一般の血液検査で貧血の状態をみます。
潰瘍部分の判定には、以前は胃X線検査を行っていたのですが、潰瘍部が浅い場合はわからないため、現在は上部内視鏡検査(胃カメラ)を行います。
内視鏡検査では、どこから出血しているか、潰瘍の深さ、大きさ、出血がどのような形態か、すなわち動脈性か、じわじわとした出血か、すでに止まっているかなどを観察します。
マロリー・ワイス症候群の潰瘍を統計的に検討すると、潰瘍の部位は胃にあることが多く、潰瘍の数はひとつで、大きさは1pくらいまでのものが多くみられるそうです。
内視鏡検査で潰瘍から動脈性の出血が確認された場合は、ただちに内視鏡下に止血処置を行います。
出血が止まっていても、潰瘍に凝血塊が付着しているもの、露出血管のあるものは再出血する可能性が高いため、同様に内視鏡下で止血処置を行います。
止血処置には、潰瘍の露出している血管にクリップをかける方法、血管を電気焼灼(しょうしゃく)する方法などがあります。
処置後は、潰瘍の深さ、全身状態などによりますが、一般に潰瘍の深いものは入院し、絶食、輸液療法などの治療を行います。
潰瘍の治療として、H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬などの酸分泌抑制薬を服用します。
とまぁ、こういう症状なんですが要は機序がなんであれ、吐き過ぎたことによる胃の裂傷です。
そしてその機序が、飲み過ぎってんなら、これはもう、自業自得に近いですな。
わたくし院長も、毎日飲酒しますが幸いな事に、吐くことはほとんどないので、この病気の心配はなさそうですが、飲み過ぎて吐くってこと自体、アルコールの許容をこえてる証拠ですから、そこは自重すべきですね。
いかがでしたでしょうか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月19日のサンデーイルネスでございます。
気付けば1月ももう後半戦に突入じゃないですか。
やっと身体が元に戻ってきた感じで、さぁ頑張るぞ〜なんて感じですが、まぁあれだけ休めばねぇ(笑)
このサンデーイルネスも今年に入って、もう3回目なんですよね。
ボチボチ本気出さなきゃ院長(笑)
まぁ、歳を重ねるごとになんでもそうですが、元に戻るのに時間がかかるようになりましたよね。
勘が鈍るって言うか、どうもこれは加齢の要素が濃い気がします。
若い時はすぐに元に戻ったもんですがねぇ。
ま、これも慣れるしかないってことで、この慣れにも時間がかかるから、慣れる前に症状が悪化してって感じで、ドンドン老いていくんだなぁ(笑)
ってことで、本日のイルネス辞典でございますが、「マロリー・ワイス症候群」について解説していきたいと思います。
では、どんな病気かと言いますと、1929年、マロリーとワイスという2人の医師が飲酒後、嘔吐を繰り返すうちに吐血した患者さんを調べたところ、胃の噴門部(ふんもんぶ)に縦走する裂創(れっそう)からの出血であったことがわかり、これを報告しました。
それ以来、飲酒後、繰り返して嘔吐・出血し、検査で胃に縦走潰瘍を認める場合を、マロリー・ワイス症候群と呼んでいるわけです。
ただの飲み過ぎやんけって気もしますが、原因は何かといいますと、繰り返して嘔吐することで腹圧が上がり、食道の出口から胃の入口付近(食道胃接合部付近)に、胃軸に沿って左右に強い伸展力を受け、粘膜が縦方向に亀裂を起こし、その裂傷(潰瘍)から出血するというメカニズムです。
嘔吐の原因に飲酒が関与する割合は30〜50%と報告され、必ずしも飲酒が原因ではないんですね。
飲酒以外の原因には、食中毒、乗り物酔い、妊娠悪阻(にんしんおそ)(つわり)などもあります。
つまり、吐きまくってなるってことですな。
一方、マロリー・ワイス症候群による吐血は、上部消化管出血の10%前後にあたります。
11〜8対1で男性に多く、年齢は平均45〜50歳とされていますが、小児の報告もあります。
症状の現れ方としましては、繰り返す嘔吐後の吐血、下血、心窩部痛(しんかぶつう)(みぞおちあたりの痛み)、立ちくらみなどがあります。
痛みを伴う場合は、特発性食道破裂の可能性もあります。
出血量が多い場合は、ショック状態になることもあり、出血量は平均1000ml前後から2000mlとされ、輸血が必要な場合は10〜50%と報告されています。
1000ml〜2000ml…
なかなかの出血量ですやん。
これだけの出血となれば、ちょっと焦りますよね。
そして当然ながら、一般の血液検査で貧血の状態をみます。
潰瘍部分の判定には、以前は胃X線検査を行っていたのですが、潰瘍部が浅い場合はわからないため、現在は上部内視鏡検査(胃カメラ)を行います。
内視鏡検査では、どこから出血しているか、潰瘍の深さ、大きさ、出血がどのような形態か、すなわち動脈性か、じわじわとした出血か、すでに止まっているかなどを観察します。
マロリー・ワイス症候群の潰瘍を統計的に検討すると、潰瘍の部位は胃にあることが多く、潰瘍の数はひとつで、大きさは1pくらいまでのものが多くみられるそうです。
内視鏡検査で潰瘍から動脈性の出血が確認された場合は、ただちに内視鏡下に止血処置を行います。
出血が止まっていても、潰瘍に凝血塊が付着しているもの、露出血管のあるものは再出血する可能性が高いため、同様に内視鏡下で止血処置を行います。
止血処置には、潰瘍の露出している血管にクリップをかける方法、血管を電気焼灼(しょうしゃく)する方法などがあります。
処置後は、潰瘍の深さ、全身状態などによりますが、一般に潰瘍の深いものは入院し、絶食、輸液療法などの治療を行います。
潰瘍の治療として、H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬などの酸分泌抑制薬を服用します。
とまぁ、こういう症状なんですが要は機序がなんであれ、吐き過ぎたことによる胃の裂傷です。
そしてその機序が、飲み過ぎってんなら、これはもう、自業自得に近いですな。
わたくし院長も、毎日飲酒しますが幸いな事に、吐くことはほとんどないので、この病気の心配はなさそうですが、飲み過ぎて吐くってこと自体、アルコールの許容をこえてる証拠ですから、そこは自重すべきですね。
いかがでしたでしょうか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院