2019年12月30日 [動物のこと]
キメラの翼って最後は使わないよね。
お疲れ様です。院長です。
12月30日の月曜日でございます。
さぁ、令和元年。
明日で終わりです。
まぁ、令和自体がこないだ始まったばっかですし、まだ「令和」って言葉にも慣れてない感はあるんですが、もうすぐ令和二年ってことになります。
ほんと、生前退位って形やったのに、なんで後数か月待たへんかったんやろねぇ。
年明けからの令和元年って方がインパクトも強かったと思うんですがねぇ。
ま、とにかく12月30日ってことで、今日もネタにいってみましょう。
今日のネタも、なかなかなサイエンスホラーで、中国がまたやったな〜ってお話です。
なにをしたかと言いますと史上初のキメラを誕生させたんですね。
そのキメラとは、サルの細胞を宿したブタなんです。
こう書くと「キメラ」って何?って思ってた人もすぐ分かると思うんですが、「キメラ」とは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのような状態の個体のことを指します。
嵌合体(かんごうたい)という言い方もあるそうですな。
ま、もちろん、こんなもん倫理的に許されることではないはずなんですが、そういうことを平気でやっちゃうのが中国ってお国柄(笑)
今回は、ブタの体内に「カニクイザル」の細胞が混ざってるものが生まれました。
この技術が進化していけば、あらゆる動物を「合体」させることも可能ですよね。
例えばトラとライオンを合体させて最強の肉食獣を作るとか…。
ゾウとキリンを合体させてとんでもなくデカい草食獣を作るとか…。
ま、話は逸れましたが、今回の実験の最終目標としては、そういった合体生物ではなく、動物の体内で移植用の人間の臓器を育てることなんですね。
ですが、今回の結果を見るかぎり、その実現までにはまだまだ解決すべきことがたくさんあるようです。
今回作られた中で、キメラが確認できたのは10匹のうち2匹の子ブタだけでしたが、それでも研究チームは前進の手ごたえを感じてるようです。
研究チームらはまず、緑色蛍光タンパク質(GFP)を作り出すように遺伝子を改変したカニクイザルの細胞を培養しました。
こうすることで、ブタに組み込まれたサル細胞を追跡できるようになります。
次いで、この細胞から幹細胞を抽出し、それを受精から5日後のブタ胚に注入しました。
こうして作られた4000以上の胚がブタのメスに移植され、その結果、子ブタが10匹生まれ、キメラであることが確認されたのは、そのうちの2匹ってことです。
2匹のキメラの中のサルの細胞は、ブタの心臓、肝臓、脾臓、肺、皮膚で確認されました。
ただし、その割合は1対1000や1対10000と低いものだったそうです。
また、2匹のキメラを含め、このとき生まれた10匹の子ブタは全員が、1週間以内に死んでしまったという。
死亡した原因は不明だそうですが、キメラではない子ブタまで死んでしまったことから、キメラが死因なのではなく、体外受精に起因すると考えられるとのことです。
研究チームは現在、これまでよりもっと多くのサル細胞を持ちながら、それでいて健康なキメラの作成に取り掛かっています。
これに成功すれば、臓器単体が丸ごとサルの細胞でできているブタの作成に取り掛かるんだそうです。
まぁ、最終的な目的が移植用の人間の臓器を育てるってことで、「いいこと」のように聞こえる部分もなくはない気もしますが、これはやっぱりアカンやろ(笑)
人間の移植用臓器を、ほかの動物の体内で育てるなんて、発想自体がバチ当たりな気がします。
こんなことまでして、人類の寿命を延ばす必要があるのかどうか…。
倫理観という枠さえも越えた話の様で、逆に何とも言えませんな。
実はこの手の実験、マウスでなら成功事例があるそうなんです。
2010年、現スタンフォード大学の研究チームによって誕生したマウスの脾臓は、ラットの細胞で構成されていたんだそうです。
さらに2017年には、ソーク研究所で、人間の細胞を体に宿したブタが誕生しています。
とは言っても、倫理的な理由から、人間の細胞は10万個に1個の割合でしかなかったことにくわえ、ブタ-ヒトキメラ胚は1ヶ月が経過した時点で廃棄されたそうです。
それでも、このブタの脳は一部ではあっても人間だったかもしれず、物議をかもしたという前例がありました。
このため、今回の研究では、ヒトではなくサルの細胞を選んだのだという話です。
いや、ヒトでもサルでもアカンもんはアカンやろ(笑)
我々は、専門家でもないですからそう思うだけなのかもしれませんが、少なくとも生き物の命をこんなことに巻き込んじゃいけない気がするのは、正常な思考だと思いますよね。
これが、科学のため、人類のため、医学のためと理由は色々あるのは分かりますが、どんなものにも一線ってあるじゃないですか。
たしかに、ラットやマウスの実験を経て、人類の医学が発展してきたという歴史がある以上、すべてを否定するわけにはいかないとは思いますが…
今回のは越えてはならない一線をこえてんじゃないんですかと、わたくし院長は思いますけどね。
みなさんはどう思います?
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月30日の月曜日でございます。
さぁ、令和元年。
明日で終わりです。
まぁ、令和自体がこないだ始まったばっかですし、まだ「令和」って言葉にも慣れてない感はあるんですが、もうすぐ令和二年ってことになります。
ほんと、生前退位って形やったのに、なんで後数か月待たへんかったんやろねぇ。
年明けからの令和元年って方がインパクトも強かったと思うんですがねぇ。
ま、とにかく12月30日ってことで、今日もネタにいってみましょう。
今日のネタも、なかなかなサイエンスホラーで、中国がまたやったな〜ってお話です。
なにをしたかと言いますと史上初のキメラを誕生させたんですね。
そのキメラとは、サルの細胞を宿したブタなんです。
こう書くと「キメラ」って何?って思ってた人もすぐ分かると思うんですが、「キメラ」とは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのような状態の個体のことを指します。
嵌合体(かんごうたい)という言い方もあるそうですな。
ま、もちろん、こんなもん倫理的に許されることではないはずなんですが、そういうことを平気でやっちゃうのが中国ってお国柄(笑)
今回は、ブタの体内に「カニクイザル」の細胞が混ざってるものが生まれました。
この技術が進化していけば、あらゆる動物を「合体」させることも可能ですよね。
例えばトラとライオンを合体させて最強の肉食獣を作るとか…。
ゾウとキリンを合体させてとんでもなくデカい草食獣を作るとか…。
ま、話は逸れましたが、今回の実験の最終目標としては、そういった合体生物ではなく、動物の体内で移植用の人間の臓器を育てることなんですね。
ですが、今回の結果を見るかぎり、その実現までにはまだまだ解決すべきことがたくさんあるようです。
今回作られた中で、キメラが確認できたのは10匹のうち2匹の子ブタだけでしたが、それでも研究チームは前進の手ごたえを感じてるようです。
研究チームらはまず、緑色蛍光タンパク質(GFP)を作り出すように遺伝子を改変したカニクイザルの細胞を培養しました。
こうすることで、ブタに組み込まれたサル細胞を追跡できるようになります。
次いで、この細胞から幹細胞を抽出し、それを受精から5日後のブタ胚に注入しました。
こうして作られた4000以上の胚がブタのメスに移植され、その結果、子ブタが10匹生まれ、キメラであることが確認されたのは、そのうちの2匹ってことです。
2匹のキメラの中のサルの細胞は、ブタの心臓、肝臓、脾臓、肺、皮膚で確認されました。
ただし、その割合は1対1000や1対10000と低いものだったそうです。
また、2匹のキメラを含め、このとき生まれた10匹の子ブタは全員が、1週間以内に死んでしまったという。
死亡した原因は不明だそうですが、キメラではない子ブタまで死んでしまったことから、キメラが死因なのではなく、体外受精に起因すると考えられるとのことです。
研究チームは現在、これまでよりもっと多くのサル細胞を持ちながら、それでいて健康なキメラの作成に取り掛かっています。
これに成功すれば、臓器単体が丸ごとサルの細胞でできているブタの作成に取り掛かるんだそうです。
まぁ、最終的な目的が移植用の人間の臓器を育てるってことで、「いいこと」のように聞こえる部分もなくはない気もしますが、これはやっぱりアカンやろ(笑)
人間の移植用臓器を、ほかの動物の体内で育てるなんて、発想自体がバチ当たりな気がします。
こんなことまでして、人類の寿命を延ばす必要があるのかどうか…。
倫理観という枠さえも越えた話の様で、逆に何とも言えませんな。
実はこの手の実験、マウスでなら成功事例があるそうなんです。
2010年、現スタンフォード大学の研究チームによって誕生したマウスの脾臓は、ラットの細胞で構成されていたんだそうです。
さらに2017年には、ソーク研究所で、人間の細胞を体に宿したブタが誕生しています。
とは言っても、倫理的な理由から、人間の細胞は10万個に1個の割合でしかなかったことにくわえ、ブタ-ヒトキメラ胚は1ヶ月が経過した時点で廃棄されたそうです。
それでも、このブタの脳は一部ではあっても人間だったかもしれず、物議をかもしたという前例がありました。
このため、今回の研究では、ヒトではなくサルの細胞を選んだのだという話です。
いや、ヒトでもサルでもアカンもんはアカンやろ(笑)
我々は、専門家でもないですからそう思うだけなのかもしれませんが、少なくとも生き物の命をこんなことに巻き込んじゃいけない気がするのは、正常な思考だと思いますよね。
これが、科学のため、人類のため、医学のためと理由は色々あるのは分かりますが、どんなものにも一線ってあるじゃないですか。
たしかに、ラットやマウスの実験を経て、人類の医学が発展してきたという歴史がある以上、すべてを否定するわけにはいかないとは思いますが…
今回のは越えてはならない一線をこえてんじゃないんですかと、わたくし院長は思いますけどね。
みなさんはどう思います?
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院