2019年09月17日 [色々なこと]
ワインレッドの心。的な。
お疲れ様です。院長です。
9月17日の火曜日でございます。
9月も折り返しに入りましたが、まだまだ暑い日がありますなぁ…。
ちょっと涼しい時もあった気がするんですが、やはり残暑厳しいですなぁ…。
それもこれもとにかく地球温暖化の影響ってことのようなんですが、まぁ、暑いだけなら最悪我慢も出来ますけどね。
その暑さが色んなとこに影響してるんで、今日もそんな悪影響のお話でもひとつ…。
近頃の農作物は、人の手によって生育環境が改良される事も少なくないですが、やはり作物が育つには自然の環境が良いに越したことはありません。
洪水や乾燥が続くと、作物の収穫に大きな影響が出るのはもちろんのこと、気候の変化に左右されやすい繊細な作物の栽培はより注意が必要となります。
ここ数十年、ワイン大国フランスは、地球温暖化に伴うブドウの品質の劣化が確認されているそうなんです。
ブドウは気候の変化に敏感なため、気温上昇によってその風味が落ち、高品質のワイン生産レベルが落ちてしまうってことのようです。
今回、研究者たちは6世紀半以上にわたるブドウの収穫に関する記録を公開し、気候変動が顕著に示された事実に驚きました。
フランス・ブルゴーニュ大学のトーマス・ラベー博士とスイス・ベルン大学のクリスチャン・フィスター教授は、東部ボーヌ周辺のブドウの収穫を調査するために、1354年に始まった史上最長とされるブドウ収穫日の記録を発表しました。
それは、ブドウの収穫者が直接書き留めたものや、彼らへの支払い明細記録、また評議会や新聞紙面での報告などを含む毎年の収穫のタイミングが詳細に記された、実に664年という長きにわたる記録です。
ラベー博士は、それらの収穫日を地元の気温記録と比較することで、暑く乾燥した夏のブドウは涼しく湿ったそれよりも早く収穫されることに気付いたそうです。
博士が発表した声明文によると、600年以上の間、ブドウの平均収穫日は9月28日でした。
ですが、1988年以降の平均収穫日は9月15日になっており、約2週間も早くなっていたことが分かりました。
1980年半ば以降の温暖化の加速傾向が、ブドウの収穫記録によって明確に際立ったわけですが、これらの記録を見る限り、1988年以降30年間の地球温暖化による影響は、誰の目に見ても明らかなものでした。
特に、ワインの産地として名高いフランスでは、温暖化により気温上昇が続けば、ブドウの収穫に大きな打撃を与え、高品質のワイン生産が困難になる可能性があると懸念されています。
繊細なブドウは、気温が上がると酸味が落ち、その分糖度が増します。
果物とすれば酸味が下がり糖度が増すなら良い気もしますが、ワインの場合、発酵によるアルコール度数が上がってしまい、ワイン全体の風味に大きく影響を及ぼすことになるそうなんです。
ワインと酸味は密接な関わりがありますし、ワイン用のブドウとしてはこれは一大事なわけですな。
こうなると近い将来、地球温暖化への対応としては、これまでブドウ栽培を一般化していなかった場所や国での生産がなされる可能性もあるようで、ワイン好きなら気になるところでしょう。
そりゃ、フランスがワインの名産になるには、ワイン用のブドウを収穫するのに適した気候が、当然その地方にあったわけで、それがなくなるとなると、きっと今までそれほどワインの栽培に適してなかった地方が、ハマったりする可能性がありますよね。
日本でも、この温暖化は色々な農作物に影響を与えていますし、逆に今まで適していなかった作物が適してくる可能性はありますよね。
ともあれ、今回の研究でラベー博士らは、ワインの収穫日が早まっていることが、地球温暖化が既に30年も続いているという更なる証拠になることを示唆しており、気候と降雨に非常に敏感なブドウの収穫日を、気候の研究の代用として十分使用できると述べています。
ま、一地方の作物の収穫ですべてが分かるわけではないでしょうけど、緻密なデータを紐解けば色々見えてくるものはあるでしょう。
ついにワインにまで影響を与えるようになってきた地球温暖化ですが、まだ具体的に阻止する方法は見つかっていません。
今は色んな分野の賢い学者さんや研究者の方も、この問題に最優先で取り組んで貰いたいもんですなぁ。
でないと、ほんまにそのうち手遅れになりまっせ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月17日の火曜日でございます。
9月も折り返しに入りましたが、まだまだ暑い日がありますなぁ…。
ちょっと涼しい時もあった気がするんですが、やはり残暑厳しいですなぁ…。
それもこれもとにかく地球温暖化の影響ってことのようなんですが、まぁ、暑いだけなら最悪我慢も出来ますけどね。
その暑さが色んなとこに影響してるんで、今日もそんな悪影響のお話でもひとつ…。
近頃の農作物は、人の手によって生育環境が改良される事も少なくないですが、やはり作物が育つには自然の環境が良いに越したことはありません。
洪水や乾燥が続くと、作物の収穫に大きな影響が出るのはもちろんのこと、気候の変化に左右されやすい繊細な作物の栽培はより注意が必要となります。
ここ数十年、ワイン大国フランスは、地球温暖化に伴うブドウの品質の劣化が確認されているそうなんです。
ブドウは気候の変化に敏感なため、気温上昇によってその風味が落ち、高品質のワイン生産レベルが落ちてしまうってことのようです。
今回、研究者たちは6世紀半以上にわたるブドウの収穫に関する記録を公開し、気候変動が顕著に示された事実に驚きました。
フランス・ブルゴーニュ大学のトーマス・ラベー博士とスイス・ベルン大学のクリスチャン・フィスター教授は、東部ボーヌ周辺のブドウの収穫を調査するために、1354年に始まった史上最長とされるブドウ収穫日の記録を発表しました。
それは、ブドウの収穫者が直接書き留めたものや、彼らへの支払い明細記録、また評議会や新聞紙面での報告などを含む毎年の収穫のタイミングが詳細に記された、実に664年という長きにわたる記録です。
ラベー博士は、それらの収穫日を地元の気温記録と比較することで、暑く乾燥した夏のブドウは涼しく湿ったそれよりも早く収穫されることに気付いたそうです。
博士が発表した声明文によると、600年以上の間、ブドウの平均収穫日は9月28日でした。
ですが、1988年以降の平均収穫日は9月15日になっており、約2週間も早くなっていたことが分かりました。
1980年半ば以降の温暖化の加速傾向が、ブドウの収穫記録によって明確に際立ったわけですが、これらの記録を見る限り、1988年以降30年間の地球温暖化による影響は、誰の目に見ても明らかなものでした。
特に、ワインの産地として名高いフランスでは、温暖化により気温上昇が続けば、ブドウの収穫に大きな打撃を与え、高品質のワイン生産が困難になる可能性があると懸念されています。
繊細なブドウは、気温が上がると酸味が落ち、その分糖度が増します。
果物とすれば酸味が下がり糖度が増すなら良い気もしますが、ワインの場合、発酵によるアルコール度数が上がってしまい、ワイン全体の風味に大きく影響を及ぼすことになるそうなんです。
ワインと酸味は密接な関わりがありますし、ワイン用のブドウとしてはこれは一大事なわけですな。
こうなると近い将来、地球温暖化への対応としては、これまでブドウ栽培を一般化していなかった場所や国での生産がなされる可能性もあるようで、ワイン好きなら気になるところでしょう。
そりゃ、フランスがワインの名産になるには、ワイン用のブドウを収穫するのに適した気候が、当然その地方にあったわけで、それがなくなるとなると、きっと今までそれほどワインの栽培に適してなかった地方が、ハマったりする可能性がありますよね。
日本でも、この温暖化は色々な農作物に影響を与えていますし、逆に今まで適していなかった作物が適してくる可能性はありますよね。
ともあれ、今回の研究でラベー博士らは、ワインの収穫日が早まっていることが、地球温暖化が既に30年も続いているという更なる証拠になることを示唆しており、気候と降雨に非常に敏感なブドウの収穫日を、気候の研究の代用として十分使用できると述べています。
ま、一地方の作物の収穫ですべてが分かるわけではないでしょうけど、緻密なデータを紐解けば色々見えてくるものはあるでしょう。
ついにワインにまで影響を与えるようになってきた地球温暖化ですが、まだ具体的に阻止する方法は見つかっていません。
今は色んな分野の賢い学者さんや研究者の方も、この問題に最優先で取り組んで貰いたいもんですなぁ。
でないと、ほんまにそのうち手遅れになりまっせ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院