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2019年09月05日 [動物のこと]

デラウェアと言っても葡萄じゃないよ。

お疲れ様です。院長です。

9月5日の木曜日でございます。

やはし9月に入って、朝晩、特に朝は涼しくなりましたねぇ。

その分、昼間との寒暖差がまたややこしいんですが、確実に秋には近付いてる感じですな。

涼しくなると外に出る機会も増えますよね。

これからは良い季節になっていきますから、楽しみですなぁ。

ってことで、今日も元気にネタ突入といきましょう。

今日はこのブログでも、登場頻度の比較的高い、動物ネタをお送りしたいと思います。

動物ネタの中でも、保護活動については、定期的にお伝えしてるんですが、今日はアメリカのデラウェア州のお話をお送りしようと思っとります。

ペットの需要が高まる一方で、飼い主による飼育放棄が後を絶たず、動物保護施設に持ち込まれる犬猫の数は、世界的にみても年々増加しています。

特にアメリカでは、州によっては保護施設のスペースが足りないことから、犬猫を安楽死させる以外に選択肢がないという悲しい事実があり、去年だけでも73万3千匹もの犬猫が殺処分させられたんだそうです。

その中で、デラウェア州は、動物保護施設に預けられた犬猫たちの殺処分が最も少ない州となりました。

今後も長期にわたり、州全体が保護施設にいる犬猫の生存率を90%もしくはそれ以上に保つよう、積極的に取り組む姿勢を見せているんです。

アメリカ国内で、小さな海辺のデラウェア州が動物保護施設の犬猫たちの「ノーキル(殺処分しない)」を達成した最初の州になったのは、手厚い保護精神に取り組む福祉団体のサポートがあったからこそなんですね。

全国の保護施設と協力し、安楽死処分に頼らず動物の世話をしている非営利の動物福祉団体「Best Friends Animal Society」の報告では、「ノーキル州」指定の資格を得るためには、全ての州が保護施設の9割の犬猫の命を救う必要があるんだそうです。

生存率90%ということは、やはりそれだけたくさんの「里親」を見つける必要もありますし、そこに尽力するスタッフの数もかなり必要となってきます。

現在、1万4千匹以上の犬猫の世話をしている施設では、95%の高い確率で、施設内の犬猫が安楽死処分を受けずに、別の住処を見つけているという実績を持っているそうなんです。

こんな施設があれば安楽死も減らせますよね。

それだけ里親を見つけられてたら、施設に保護できる数も増えるわけですしね。

この施設ではデラウェア州内の60%以上にも上る犬猫を保護しています。

少しでも犬猫の殺処分率を減らすため、同施設ではこれまでにも大規模な養子縁組イベントや猫の去勢・避妊手術、低コストの動物病院での治療、教育プログラムおよび犬の行動訓練プログラムといった取り組みを行ってきたそうです。

それらはデラウェア州の動物保護への大きな貢献となっていて、ノーキル州になることは、国内の他の州に重要な影響を与えるわけですね。

なにせ、現在アメリカでは、毎日2千匹もの犬猫が安楽死処分されているといいますから、このデラウェアの功績は大きいですよねぇ。

それと、100%率を求めない理由というのがあり、時に犬猫が回復不能な病気や怪我を負っている場合、安楽死は依然として最も親切な選択肢であることが認められているためなんだそうです。

ですがこれは、シェルターのスペースを開けるための殺処分とはまったく意味が違いますしね。

デラウェアでは、このまま2025年までに、動物保護施設内の犬猫殺処分ゼロを目指すとさらに目標を掲げ、創意工夫していくとのことです。

こういった州をあげての目標とかは、本当にスゴイと思いますねぇ。

アメリカの場合、このデラウェア州の事例が、いいモデルケースになりますし、これを参考に他の州も、少しずつでも殺処分を減らしていければ、アメリカ中の殺処分が大幅に減るでしょう。

保護施設に収容される犬猫は、9割以上が元ペットです。

つまり、すべて人間の勝手で行われている事なんですから、殺処分ゼロは絶対可能ですし、また必ずそうしなくてはいけないと思います。

って、これはアメリカのお話…。

日本もアメリカより少ないとは言え、年間8万頭以上、殺処分されています。

これ位の数字なら、このデラウェア州の様に、各県、各自治体レベルで取り組めば、少なくとも半分以上は減らせるんじゃないでしょうか。

いきなりゼロはハードルが高いので、まずは前年数の半分を目標に、具体的な数字を挙げてやっていけばなんとかなるんじゃないですかね。

世界中から、殺処分がゼロになったら…

なんかそこら中に猫とか溢れそうですけどね(笑)

ではまた〜。




dera



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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