2019年07月30日 [動物のこと]
キメラの翼は必要だけどねぇ…。
お疲れ様です。院長です。
7月30日の火曜日でございます。
7月もいよいよ明日で終わりでございます。
ついに夏だで。
今年の夏は、どん位暑くなるかある意味楽しみです。
ここ数年の猛暑から考えると、今年もかなり暑くなるんでないの。
熱中症、脱水には十分注意して下さい。
ってことで、今日もネタ突入ですが、昨日脳の電脳化ってなハイテクなお話をしましたが、今日もそっち方向のもうすこし込み入ったお話でも一つ…。
今日のネタは、サルの脳のお話でございます。
「ヒトの脳を持つサルをつかった研究はどこまで許されるのか?」
こんなテーマでお話ししたいと思いますのことよ。
ヒトの脳を持つサル?
こういったヒトと動物のハイブリッドを「キメラ」なんて呼んだりしますが、キメラとは同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのような状態の個体のことを指します。
かねてから人間と動物のキメラに内在する倫理的な問題が懸念されていましたが、今回は、アルツハイマー病の研究にヒトとサルのキメラを作りだす研究分野から提起された問題です。
ヒト-サルキメラは、アルツハイマー病をはじめとする脳の病気の治療法開発を前進させるのではと期待されています。
痴呆症の原因となる進行性の変性疾患であるアルツハイマー病は、脳にβアミロイドというタンパク質が蓄積され、それが神経細胞を殺してしまうことが原因と考えられています。
大勢が苦しむこの病気の治療法を開発するために、これまで膨大な研究費が投じられてきたわけですが、これといった有効な治療は見つかっておらず、西洋諸国では依然として主要な死因であり続けているわけです。
目下、アルツハイマー病治療の研究はラットによる動物実験で進められていますが、当然ヒトとネズミの脳には違いがあるため、このやり方には自ずと限界が生じます。
そりゃネズミとヒトではねぇ…。
そこで先端の科学者たちは、もっとヒトに近いサルの脳を使って研究を行なっているわけです。
つまり、サルの脳に病気を引き起こすβアミロイドを注入し、そのときの脳の様子を観察するわけですね。
しかし、この方法でも、サルの脳がどの程度アルツハイマー病の影響を受けているのかはっきりとしないですし、根本的にヒトとサルの脳に違いがあるのも事実です。
確実なものにするには、やはりヒトの脳が必要ってことになりますよね。
そこで、さらに一歩進め、ヒトとサルのキメラを作ろうというアイデアが提唱されているわけなんです。
つまり、海馬など、一部が完全にヒトに由来する脳を持つサルでならば、直接アルツハイマー病の研究が可能であるし、有望な治療法を試すこともできるだろうと…。
そして今年4月、中国科学院昆明動物研究所の研究者が、ヒト脳の発達のカギを握ると遺伝子をサルの胚に注入したと発表しました。
これに対しては多方面から批判が寄せられてるんですが、人間の知能に関連する遺伝子を注入するなど、今後も実験は続けられる見通しのようです。
まぁ、批判されるわな(笑)
例え、医学の進歩のためでも、キメラってのはいかがなもんですかね…。
しかも、簡単に言うと、ヒトの脳をもったサルを作って、そのサルの脳を病気にして実験するってことですからねぇ…。
まぁ、医学の進歩と動物実験に関しては、論じればキリがないほど両者の意見は相反するところにあると思われますが、サルはねぇ…。
じゃ、ネズミなら殺してよくて、サルならだめなんか?って論議も出てくるでしょうし、これはもう誰かが結論を出せるもんじゃない気もします。
ですがこうしたキメラ研究を後押ししているのが、患者のニーズであることも確かな事実で、ずっと苦しんでおられる患者さんもいるわけです。
それゆえに、研究を禁止するだけの切実な倫理的理由があるかどうか、特に人道的目的を上回るような理由があるかを判断するガイドラインが必要となってきます。
はたしてこんなガイドラインが作れるもんなんですかね。
わたくしは、もう「創る」って時点で、アウトな気がします。
それが例えマウスのキメラでもサルのキメラでも…。
キメラって時点で、もうそれはマウスでもサルでもない、新種の生き物になってるわけで、こいつらがまかり間違って繁殖したらもう、その先は未知の世界やしね。
医学の進歩ももちろん大事ですが、ヒトのみに与えられた知性をこんな形で使っちゃダメな気がしますね。
ま、わたくしがどんだけ反対しても、そのうち誕生しますよ。
ヒトの脳を持ったサル…
アカンやろ(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月30日の火曜日でございます。
7月もいよいよ明日で終わりでございます。
ついに夏だで。
今年の夏は、どん位暑くなるかある意味楽しみです。
ここ数年の猛暑から考えると、今年もかなり暑くなるんでないの。
熱中症、脱水には十分注意して下さい。
ってことで、今日もネタ突入ですが、昨日脳の電脳化ってなハイテクなお話をしましたが、今日もそっち方向のもうすこし込み入ったお話でも一つ…。
今日のネタは、サルの脳のお話でございます。
「ヒトの脳を持つサルをつかった研究はどこまで許されるのか?」
こんなテーマでお話ししたいと思いますのことよ。
ヒトの脳を持つサル?
こういったヒトと動物のハイブリッドを「キメラ」なんて呼んだりしますが、キメラとは同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのような状態の個体のことを指します。
かねてから人間と動物のキメラに内在する倫理的な問題が懸念されていましたが、今回は、アルツハイマー病の研究にヒトとサルのキメラを作りだす研究分野から提起された問題です。
ヒト-サルキメラは、アルツハイマー病をはじめとする脳の病気の治療法開発を前進させるのではと期待されています。
痴呆症の原因となる進行性の変性疾患であるアルツハイマー病は、脳にβアミロイドというタンパク質が蓄積され、それが神経細胞を殺してしまうことが原因と考えられています。
大勢が苦しむこの病気の治療法を開発するために、これまで膨大な研究費が投じられてきたわけですが、これといった有効な治療は見つかっておらず、西洋諸国では依然として主要な死因であり続けているわけです。
目下、アルツハイマー病治療の研究はラットによる動物実験で進められていますが、当然ヒトとネズミの脳には違いがあるため、このやり方には自ずと限界が生じます。
そりゃネズミとヒトではねぇ…。
そこで先端の科学者たちは、もっとヒトに近いサルの脳を使って研究を行なっているわけです。
つまり、サルの脳に病気を引き起こすβアミロイドを注入し、そのときの脳の様子を観察するわけですね。
しかし、この方法でも、サルの脳がどの程度アルツハイマー病の影響を受けているのかはっきりとしないですし、根本的にヒトとサルの脳に違いがあるのも事実です。
確実なものにするには、やはりヒトの脳が必要ってことになりますよね。
そこで、さらに一歩進め、ヒトとサルのキメラを作ろうというアイデアが提唱されているわけなんです。
つまり、海馬など、一部が完全にヒトに由来する脳を持つサルでならば、直接アルツハイマー病の研究が可能であるし、有望な治療法を試すこともできるだろうと…。
そして今年4月、中国科学院昆明動物研究所の研究者が、ヒト脳の発達のカギを握ると遺伝子をサルの胚に注入したと発表しました。
これに対しては多方面から批判が寄せられてるんですが、人間の知能に関連する遺伝子を注入するなど、今後も実験は続けられる見通しのようです。
まぁ、批判されるわな(笑)
例え、医学の進歩のためでも、キメラってのはいかがなもんですかね…。
しかも、簡単に言うと、ヒトの脳をもったサルを作って、そのサルの脳を病気にして実験するってことですからねぇ…。
まぁ、医学の進歩と動物実験に関しては、論じればキリがないほど両者の意見は相反するところにあると思われますが、サルはねぇ…。
じゃ、ネズミなら殺してよくて、サルならだめなんか?って論議も出てくるでしょうし、これはもう誰かが結論を出せるもんじゃない気もします。
ですがこうしたキメラ研究を後押ししているのが、患者のニーズであることも確かな事実で、ずっと苦しんでおられる患者さんもいるわけです。
それゆえに、研究を禁止するだけの切実な倫理的理由があるかどうか、特に人道的目的を上回るような理由があるかを判断するガイドラインが必要となってきます。
はたしてこんなガイドラインが作れるもんなんですかね。
わたくしは、もう「創る」って時点で、アウトな気がします。
それが例えマウスのキメラでもサルのキメラでも…。
キメラって時点で、もうそれはマウスでもサルでもない、新種の生き物になってるわけで、こいつらがまかり間違って繁殖したらもう、その先は未知の世界やしね。
医学の進歩ももちろん大事ですが、ヒトのみに与えられた知性をこんな形で使っちゃダメな気がしますね。
ま、わたくしがどんだけ反対しても、そのうち誕生しますよ。
ヒトの脳を持ったサル…
アカンやろ(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院