2019年07月12日 [動物のこと]
カタツムリ・グルー
お疲れ様です。院長です。
7月12日の金曜日でございます。
7月もこの時期になると、京都の街は祇園祭感でいっぱいになります。
中心街では、通りのそこここに「鉾」がたって準備に追われてはる感が、夏の訪れを感じさせますよ。
そろそろ梅雨明けってのが、例年なんですが、今年は異常気象やねぇ…。
九州の方はバカみたいに雨降ってたみたいですけど、近畿地方、梅雨らしい雨は降ってないですよね。
気候的には、湿度も高くジメジメしてるんですが、雨があんまり降らないねぇ…。
これではなかなか梅雨明けとはいかないんじゃないかなぁ…。
てな梅雨真っ盛りな12日ですが、今日は雨と言えばな「生き物」のお話を少し…
雨と言えばな「生き物」と言われれば何を思い浮かべるでしょう?
最近、めっきり見なくなりましたが、雨と言えば「カタツムリ」とかいかがでしょう。
わたくし院長の子供の頃は、雨が降るとどこからともなく、カタツムリって出てきてましたけど、ほんと近頃見ないですねぇ…。
で、カタツムリがどうしたかって言いますと、このカタツムリの粘液がヒントになって、成人男性の体重にも耐えられる程の、貼ってはがせる超強力な接着剤がアメリカで開発されたってお話です。
カタツムリの粘液…
確かに、彼らはゆっくり動くんですが、動いた後に跡が残るくらい、粘液を出してましたね。
で、この粘液がそんな強力な接着剤に、どう変身したのかって事ですわな。
しかもこの接着剤、ただ強力なだけではなく、簡単にはがすこともできるってのがまたスゴイじゃないの。
もちろん、これまでにも貼ってはがせる接着剤はありましたが、そうしたものは基本的な接着力が弱いという特徴がありました。
そりゃ、剥がせる前提ですから、くっ付き過ぎたら困るわね。
つまり、強力な接着力を求めるならば、そう簡単には剥がせないってのが、接着剤の常識だったわけですね。
で、今回そんな常識を覆す発明をしたのが、アメリカ・ペンシルバニア大学の科学者ヤン・シュウ氏で。彼は強力な接着力がありながらも簡単にはがせるという、ある意味矛盾した接着剤を作れないものだろうかと頭をひねっていたそうなんです。
そしてはたと気がついたのがカタツムリだったんだって。
カタツムリは乾燥から身を守るために、「エピフラム」という粘液を利用しています。
エピフラムは動き回るときにネバっとしていますが、乾燥すればがっちりと固形化する性質があります。
これによって殻の開口部にセロファンのような蓋をすることで、カタツムリは水分の喪失を防いでいるそうなんです。
しかもおあつらえなことに、そこには微細な穴が空いているために、殻の中に閉じこもっても窒息せずに済むらしいんですな。
これをヒントに開発された接着剤は、大量の水分を含むポリマーのネットワークのような構造をしたヒドロゲルから作られました。
ヒドロゲルは水分を含んだ状態では、接着面にあるごく小さな隙間や凹凸にも染み込むことができます。
ところが乾燥して固形化してしまえば、がっちりとその状態を維持し、強力な接着力を発揮するわけです。
ですが、今度はそこに再度水分を補給して柔らかくしてあげると、ゆっくりとはがれるってわけなんですよね。
なるほど…。
空気にさらしたり、熱を加えたりすると乾いて固形化し、水をかけると再び軟化すると…。
このカタツムリ接着剤は、エピフラムと同じく、デコボコと荒れた表面で一番効果を発揮するんですが、ガラスのようなツルッとした面にも使えるそうです。
これはミクロな視点から見れば、どんな面でもデコボコしているからなんだそうです。
ですが弱点としては、いくら強力とはいえ、水を使うとはがれてしまうので、当然ながら乾燥した環境でなければ使用することができないってトコですな。
で、この弱点を克服するために、ヤン氏は、水の代わりに熱や電気で軟化させられるような別の素材を探しているところだそうです。
ま、熱で軟化となれば、それはそれで暑くなる(熱くなる)場所では使えなかったりしますから、電気ってのはいいかもしれませんね。
わたくし院長、子供の頃にいわゆる「瞬間接着剤」ってやつが登場した時も、その接着力の高さに驚愕したのを覚えてます。
アロンアルファは衝撃的でしたよ。
それまでは接着剤と言っても、プラモデルについてるような「ボンド」しかなかったですしね。
この新しい、カタツムリの接着剤も、きっとそんな衝撃を与えてくれるんでしょうねぇ。
ぜひとも、わたくしの生きてるうちに完成させて下さい。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月12日の金曜日でございます。
7月もこの時期になると、京都の街は祇園祭感でいっぱいになります。
中心街では、通りのそこここに「鉾」がたって準備に追われてはる感が、夏の訪れを感じさせますよ。
そろそろ梅雨明けってのが、例年なんですが、今年は異常気象やねぇ…。
九州の方はバカみたいに雨降ってたみたいですけど、近畿地方、梅雨らしい雨は降ってないですよね。
気候的には、湿度も高くジメジメしてるんですが、雨があんまり降らないねぇ…。
これではなかなか梅雨明けとはいかないんじゃないかなぁ…。
てな梅雨真っ盛りな12日ですが、今日は雨と言えばな「生き物」のお話を少し…
雨と言えばな「生き物」と言われれば何を思い浮かべるでしょう?
最近、めっきり見なくなりましたが、雨と言えば「カタツムリ」とかいかがでしょう。
わたくし院長の子供の頃は、雨が降るとどこからともなく、カタツムリって出てきてましたけど、ほんと近頃見ないですねぇ…。
で、カタツムリがどうしたかって言いますと、このカタツムリの粘液がヒントになって、成人男性の体重にも耐えられる程の、貼ってはがせる超強力な接着剤がアメリカで開発されたってお話です。
カタツムリの粘液…
確かに、彼らはゆっくり動くんですが、動いた後に跡が残るくらい、粘液を出してましたね。
で、この粘液がそんな強力な接着剤に、どう変身したのかって事ですわな。
しかもこの接着剤、ただ強力なだけではなく、簡単にはがすこともできるってのがまたスゴイじゃないの。
もちろん、これまでにも貼ってはがせる接着剤はありましたが、そうしたものは基本的な接着力が弱いという特徴がありました。
そりゃ、剥がせる前提ですから、くっ付き過ぎたら困るわね。
つまり、強力な接着力を求めるならば、そう簡単には剥がせないってのが、接着剤の常識だったわけですね。
で、今回そんな常識を覆す発明をしたのが、アメリカ・ペンシルバニア大学の科学者ヤン・シュウ氏で。彼は強力な接着力がありながらも簡単にはがせるという、ある意味矛盾した接着剤を作れないものだろうかと頭をひねっていたそうなんです。
そしてはたと気がついたのがカタツムリだったんだって。
カタツムリは乾燥から身を守るために、「エピフラム」という粘液を利用しています。
エピフラムは動き回るときにネバっとしていますが、乾燥すればがっちりと固形化する性質があります。
これによって殻の開口部にセロファンのような蓋をすることで、カタツムリは水分の喪失を防いでいるそうなんです。
しかもおあつらえなことに、そこには微細な穴が空いているために、殻の中に閉じこもっても窒息せずに済むらしいんですな。
これをヒントに開発された接着剤は、大量の水分を含むポリマーのネットワークのような構造をしたヒドロゲルから作られました。
ヒドロゲルは水分を含んだ状態では、接着面にあるごく小さな隙間や凹凸にも染み込むことができます。
ところが乾燥して固形化してしまえば、がっちりとその状態を維持し、強力な接着力を発揮するわけです。
ですが、今度はそこに再度水分を補給して柔らかくしてあげると、ゆっくりとはがれるってわけなんですよね。
なるほど…。
空気にさらしたり、熱を加えたりすると乾いて固形化し、水をかけると再び軟化すると…。
このカタツムリ接着剤は、エピフラムと同じく、デコボコと荒れた表面で一番効果を発揮するんですが、ガラスのようなツルッとした面にも使えるそうです。
これはミクロな視点から見れば、どんな面でもデコボコしているからなんだそうです。
ですが弱点としては、いくら強力とはいえ、水を使うとはがれてしまうので、当然ながら乾燥した環境でなければ使用することができないってトコですな。
で、この弱点を克服するために、ヤン氏は、水の代わりに熱や電気で軟化させられるような別の素材を探しているところだそうです。
ま、熱で軟化となれば、それはそれで暑くなる(熱くなる)場所では使えなかったりしますから、電気ってのはいいかもしれませんね。
わたくし院長、子供の頃にいわゆる「瞬間接着剤」ってやつが登場した時も、その接着力の高さに驚愕したのを覚えてます。
アロンアルファは衝撃的でしたよ。
それまでは接着剤と言っても、プラモデルについてるような「ボンド」しかなかったですしね。
この新しい、カタツムリの接着剤も、きっとそんな衝撃を与えてくれるんでしょうねぇ。
ぜひとも、わたくしの生きてるうちに完成させて下さい。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院