2019年04月14日 [からだのこと]
(111)サンデーイルネス(仮)副甲状腺機能亢進症について
お疲れ様です。院長です。
4月14日のサンデーイルネスでございます。
4月もほぼほぼ折り返し。
はええもんだよ。
桜もスッカリ散り散りで、もう遅咲きのところが残ってる位ですね。
また来年って感じです。
ですが、春って事に関しては、これからますます深まり、気温もドンドン上昇しますから、春爛漫ってのはまだこれからですからね。
暑くなり過ぎてジメってくる梅雨前までは、快適に過ごせますから春を満喫しちゃいましょう。
ってことで、今日もイルネス辞典に突入ですが、今日は「副甲状腺機能亢進症」について解説したいと思います。
原発性(げんぱつせい)副甲状腺機能亢進症とは、副甲状腺が腫大(しゅだい)し「副甲状腺ホルモン」(パラソルモン PTH)が過剰に分泌されることにより、高カルシウム血症、低リン血症、骨粗鬆症、尿路結石(にょうろけっせき)、腎障害などを来す病気です。
PTHは、血液中のカルシウム(正常値8.6〜10.4r/dl)を調節する最も大切なホルモンで、ほかの原因で低カルシウム血症になった場合には、それを是正しようとするためにPTHの分泌が高まります。
この場合は二次性副甲状腺機能亢進症として、副甲状腺の病気である原発性とは区別します。
こういう医学用語ってほんとにややこしいですよねぇ…。
まず、「副甲状腺ホルモン」(パラソルモン PTH)ってのが何かって話からですが、これは血液のカルシウムの濃度を増加させるように働くホルモンなんです。
ですから単純に、「副甲状腺機能亢進症」といえば、このホルモンが出すぎてしまうわけで、血中カルシウム濃度が、異常に上がってしまうわけですな。
その結果高カルシウム血症、低リン血症、骨粗鬆症、尿路結石(にょうろけっせき)、腎障害などをおこすってわけです。
ここで、なんで骨粗鬆症?ってことですが、血中にカルシウムを増加させようとするあまり、骨からカルシウムを奪うわけなんですね。
ですから、骨は栄養を取られスカスカになっていっちゃうって病気なんです。
では原因は何かってことですが、原発性副甲状腺機能亢進症の原因には、副甲状腺の腺腫(せんしゅ)、過形成(かけいせい)、がんがあります。
このうち8割以上は良性の腺腫で、この場合は4つある副甲状腺のうちひとつが腫大します。
過形成は4つの副甲状腺のすべてが異常になるもので、多発性内分泌腺腫症(たはつせいないぶんぴつせんしゅしょう)(MEN)という遺伝的な病気に合併して起こることがほとんどだと言われています。
がんの場合には副甲状腺が大きく腫大し、高カルシウム血症も高度であることが多く、予後は不良です。
では一番起こる「高カルシウム血症」ってのは、どんな症状が起こるかって事ですが、症状としては、倦怠感(けんたいかん)、食欲不振、吐き気、多尿、口の渇きなどがみられます。
ですが、カルシウム濃度の上昇が軽度(11〜12r/dl以下)の時にはほとんど無症状で経過します。
最近は、健康診断などで血中カルシウム濃度を測定する機会が増えたため、偶然、高カルシウム血症を発見されて診断に至る例が増えています。
しかしながらまれに、急速に病気が進行して高度のカルシウム血症(15r/dl以上)を来すと、意識障害などを伴った生命に関わる状態(高カルシウムクリーゼ)になり、緊急を要することもあります。
症状に乏しい場合でも、副甲状腺機能亢進症が長い間続くと、骨粗鬆症になったり、腎臓へのカルシウムの負荷が高まるために尿路結石や腎障害を生じることがあります。
また、この病気には胃潰瘍(いかいよう)、膵炎(すいえん)、高血圧などの合併もみられます。
治療の原則は、腫大した副甲状腺を摘除する手術です。
腺腫の場合には、通常ひとつの腺だけの異常なのでこれを摘出します。
見かけ上、ほかの3腺が正常でも、過形成であることもあるので、同じ側のもう1腺も組織を調べるために摘除します。
最近では、以前に比べてより体への負担が少なく、傷跡が目立たない新しい手術方法が行われるようになりつつあります。
過形成の場合には、4腺全部を摘出する必要があります。そのままでは低下症になってしまうので、通常、1腺の半分だけを上腕に自家(じか)移植します。
こうしておくと万が一機能亢進症が再発しても簡単に摘除することができます。
いかがでしたか?
因みにこの「副甲状腺機能亢進症」と真逆の「副工場施機能低下症」という病気もあり、こちらは「低カルシウム血症」」をきたします。
いかがでしたか?
どんな病気でも早めの発見が、一番大事です。
健康診断はキチンとね。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月14日のサンデーイルネスでございます。
4月もほぼほぼ折り返し。
はええもんだよ。
桜もスッカリ散り散りで、もう遅咲きのところが残ってる位ですね。
また来年って感じです。
ですが、春って事に関しては、これからますます深まり、気温もドンドン上昇しますから、春爛漫ってのはまだこれからですからね。
暑くなり過ぎてジメってくる梅雨前までは、快適に過ごせますから春を満喫しちゃいましょう。
ってことで、今日もイルネス辞典に突入ですが、今日は「副甲状腺機能亢進症」について解説したいと思います。
原発性(げんぱつせい)副甲状腺機能亢進症とは、副甲状腺が腫大(しゅだい)し「副甲状腺ホルモン」(パラソルモン PTH)が過剰に分泌されることにより、高カルシウム血症、低リン血症、骨粗鬆症、尿路結石(にょうろけっせき)、腎障害などを来す病気です。
PTHは、血液中のカルシウム(正常値8.6〜10.4r/dl)を調節する最も大切なホルモンで、ほかの原因で低カルシウム血症になった場合には、それを是正しようとするためにPTHの分泌が高まります。
この場合は二次性副甲状腺機能亢進症として、副甲状腺の病気である原発性とは区別します。
こういう医学用語ってほんとにややこしいですよねぇ…。
まず、「副甲状腺ホルモン」(パラソルモン PTH)ってのが何かって話からですが、これは血液のカルシウムの濃度を増加させるように働くホルモンなんです。
ですから単純に、「副甲状腺機能亢進症」といえば、このホルモンが出すぎてしまうわけで、血中カルシウム濃度が、異常に上がってしまうわけですな。
その結果高カルシウム血症、低リン血症、骨粗鬆症、尿路結石(にょうろけっせき)、腎障害などをおこすってわけです。
ここで、なんで骨粗鬆症?ってことですが、血中にカルシウムを増加させようとするあまり、骨からカルシウムを奪うわけなんですね。
ですから、骨は栄養を取られスカスカになっていっちゃうって病気なんです。
では原因は何かってことですが、原発性副甲状腺機能亢進症の原因には、副甲状腺の腺腫(せんしゅ)、過形成(かけいせい)、がんがあります。
このうち8割以上は良性の腺腫で、この場合は4つある副甲状腺のうちひとつが腫大します。
過形成は4つの副甲状腺のすべてが異常になるもので、多発性内分泌腺腫症(たはつせいないぶんぴつせんしゅしょう)(MEN)という遺伝的な病気に合併して起こることがほとんどだと言われています。
がんの場合には副甲状腺が大きく腫大し、高カルシウム血症も高度であることが多く、予後は不良です。
では一番起こる「高カルシウム血症」ってのは、どんな症状が起こるかって事ですが、症状としては、倦怠感(けんたいかん)、食欲不振、吐き気、多尿、口の渇きなどがみられます。
ですが、カルシウム濃度の上昇が軽度(11〜12r/dl以下)の時にはほとんど無症状で経過します。
最近は、健康診断などで血中カルシウム濃度を測定する機会が増えたため、偶然、高カルシウム血症を発見されて診断に至る例が増えています。
しかしながらまれに、急速に病気が進行して高度のカルシウム血症(15r/dl以上)を来すと、意識障害などを伴った生命に関わる状態(高カルシウムクリーゼ)になり、緊急を要することもあります。
症状に乏しい場合でも、副甲状腺機能亢進症が長い間続くと、骨粗鬆症になったり、腎臓へのカルシウムの負荷が高まるために尿路結石や腎障害を生じることがあります。
また、この病気には胃潰瘍(いかいよう)、膵炎(すいえん)、高血圧などの合併もみられます。
治療の原則は、腫大した副甲状腺を摘除する手術です。
腺腫の場合には、通常ひとつの腺だけの異常なのでこれを摘出します。
見かけ上、ほかの3腺が正常でも、過形成であることもあるので、同じ側のもう1腺も組織を調べるために摘除します。
最近では、以前に比べてより体への負担が少なく、傷跡が目立たない新しい手術方法が行われるようになりつつあります。
過形成の場合には、4腺全部を摘出する必要があります。そのままでは低下症になってしまうので、通常、1腺の半分だけを上腕に自家(じか)移植します。
こうしておくと万が一機能亢進症が再発しても簡単に摘除することができます。
いかがでしたか?
因みにこの「副甲状腺機能亢進症」と真逆の「副工場施機能低下症」という病気もあり、こちらは「低カルシウム血症」」をきたします。
いかがでしたか?
どんな病気でも早めの発見が、一番大事です。
健康診断はキチンとね。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院