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2019年04月05日 [動物のこと]

再生能力について。

お疲れ様です。院長です。

4月5日の金曜日でございます。

ボチボチ桜も見頃だねぇ〜。

明日明後日あたりは、人も賑わうことでしょう。

そして、来週いっぱいくらいがピークでしょうか…。

後は天気次第ってとこですな。

しばらく降らなきゃいいんやけどねぇ…。

桜の木というと、アメリカ初代大統領、ジョージワシントンの桜の木を切っちゃう逸話が有名ですが、桜の木って切られたら傷口から枯れこんで、腐敗や病気になるんだそうな…

ですんで、酔っぱらって桜の枝を折ったりするとダメなんですなぁ…。

毎年、桜を折ったり切ったりする人がニュースになってたりしますが、その勝手な行動が、桜を木ごと枯らしちゃうかもしれないわけですからね。

みなさん気をつけましょうね。

ってことで、お花見気分で今日のネタに突入ですが、今日のネタは桜の木も、枝を折られると再生しないってことから、再生をテーマにお届けしたいと思います。

生物の中には、例えばトカゲの尻尾みたいに、切られてもまた再生する能力がある種が存在します。

その中でも凄まじい再生能力を持つと言われてるのが、「メキシコサラマンダー」っていう一時日本でも大流行した「ウーパールーパー」の仲間で、こいつは手足はもちろん、尻尾、さらには脳や心臓、下あごの一部まで再生可能らしいんです。

ですが、大半の生物は、そういった能力はありませんから、再生されることはありません。

ですが、このたび、全身の再生を司る遺伝子を制御するDNAのスイッチが発見されたってことが、発表されました。

これにより、人類も欠損部が再生できるかもしれないってなことで、研究者達は賑わってるようです。

この遺伝子スイッチを発見したのは、ハーバード大学の研究者で、今回判明したのは、無腸動物類の非コードDNAが、初期増殖応答(EGR)のスイッチとなる「マスターコントロール遺伝子」の発動を制御しているということだそうです。

はい。

意味は分からなくても大丈夫(笑)

読んでりゃ何となく理解できます。

非コードDNAってのは、ジャンクDNAとも呼ばれてて、以前は役立たずであると考えられていたものですが、近年では大きな影響があることが認識されつつある部位なんだそうです。

ワーム(ミミズみたいの)が再生をする際、細胞の中にぎゅっとまとめられた非コードDNAがほどけて、新しい領域を活性化させるんですが、ところがそこが働かないと、それに連なる下流の遺伝子のすべてが発動しないってことが分かったそうなんです。

つまり再生しないってことなんですね。

この遺伝子の活動を抑えると、EGRを発動させる能力(再生)があっても、何も起きない、つまり再生しなくなることが分かったそうなんです。

てことは、この遺伝子をいじることで、人間なんかでも再生能力がでるんじゃないか〜なんて考えるのが学者さんってもんですよね。

重要なのは人間もまたEGRを持っていて、細胞がストレスにさらされたり、修復する必要がある場合にそれが作られるということなんですね。

でもなぜだか、ほかの動物のような手足が生え変わったりといった大規模な再生は生じません。

あくまで、壊れたDNAの一部を修復するってレベルまでしか出来ないわけです。

その原因については、再生能力を持つほかの動物と人間では、マスター遺伝子の作りが異なるためだと考えられています。

ですから、この辺を解明して人間にも再生能力を持たせてしまおうって事に生涯をかけ、研究される学者さんがいるわけですねぇ…。

こういったとんでもなく難しそうな問題でも、今回発見されたことがきっかけで、スルスルとなぞが解けるなんてことも起こるかもしれません。

もし、人間に再生能力が備わったら…

これはワクワクするなぁ。

ではまた〜。

 


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