2018年12月02日 [からだのこと]
(92)サンデーイルネス(仮)顔面神経麻痺(ベル麻痺)について
お疲れ様です。院長です。
12月2日のサンデーイルネスでございます。
つーいに12月。
後29日で今年も終わり。
後22日でクリスマスイブ。
あー楽し(笑)
まぁ、クリスマス〜お正月までのあのウキウキ感は、幾つになっても楽しさ満開ですが、まず12月たるものそれ以前にやっとかなきゃいけん事が多すぎます。
ですが、まぁ楽しみがあるとそこまで苦じゃなくなったりするのも不思議ですなぁ…。
「病は気から」なんて言葉もありますし、気持ちの持ちようは大事ですね。
ってことで、12月最初のイルネス辞典は「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、顔面神経麻痺は、顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺です。
急性あるいは亜急性に発症します。原因疾患が明らかな症候性(しょうこうせい)顔面麻痺と、原因不明な特発性(とくはつせい)顔面神経麻痺(ベル麻痺)とに分けられます。
症候性の顔面麻痺の場合、その原因疾患を治療していけば改善の見込みもありますが、問題は特発性のベル麻痺と呼ばれるものです。
今日は、原因疾患があり顔面筋が麻痺するものではなく、原因が特定出来ず麻痺するいわゆるベル麻痺について解説していこうと思っております。
顔面神経は、運動神経以外にも舌の前3分の2の味覚を伝達したり、アブミ骨筋という音量を調節する小さな筋を支配してたりします。
原因不明のベル麻痺ですが考えられる可能性としては、寒冷曝露(かんれいばくろ)、アレルギー、局所浮腫、ウイルス感染などがあります。
いずれにしても、顔面神経は顔面神経管と呼ばれる骨で取り囲まれた狭いトンネルを通って脳から外に出ますが、何らかの原因で顔面神経がはれる(浮腫)と顔面神経が圧迫され麻痺が現れると考えられています。
ベル麻痺の典型的な症状は、男女差、年齢層に関係なく、突然始まる片側顔面筋の運動麻痺が主な症状です。
その結果、額にしわを寄せられない、眼を閉じられない、口角が垂れ下がる、口を尖らせて口笛がふけなくなる、口角からよだれが垂れる、などの症状が起こります。
また、麻痺側の耳が過敏になり、音が大きく響くように感じることがあったり、麻痺側の舌の前方3分の2の味覚障害を伴うことがあります。
眼が閉じにくいため、眼を涙で潤すことができず、眼が乾燥してしまいます。
治癒が完全でない場合には、顔面麻痺が残ることがあります。
また再生した顔面神経が本来の支配先と異なった筋を支配してしまった場合には、口を閉じると眼が一緒に閉じたり、熱いものや冷たいものを食べた時に涙が出たりする異常連合運動が起こることがあります。
こうなるともう、大変です。
では、治療の方法ですが、基本的には外来で治療可能な場合が多いのですが、検査が必要な場合、診断がはっきりしない場合、顔面神経麻痺の程度が強い場合などでは、入院が必要です。
副腎皮質ステロイド療法が効果的と考えられていますが、糖尿病や感染症を悪化させる可能性があるので、それらの病気がある場合には慎重な対処が必要になります。
そのほかに、ビタミンB12やビタミンEなどの製剤が神経修復の促進に使われます。
明らかなヘルペスウイルス感染の証拠がない場合でも、抗ウイルス薬の投与で顔面神経麻痺が改善するという報告が最近あり、同時に抗ウイルス薬が投与されることがあります。
また、眼が閉じにくい場合、人工涙液(じんこうるいえき)を点眼して角膜を保護することが必要です。
リハビリテーション療法も重要で、麻痺した筋肉をゆっくりとマッサージすることや、顔面の筋肉をはたらかせるために百面相の練習をすることが有効です。
この病気は顔に出てしまいますから、非常に目立ちますし、症状以上に患者さんの負担は大きくなります。
それだけに特発性、つまり原因不明と言われている部分の研究が進めばいいんですけどねぇ…
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月2日のサンデーイルネスでございます。
つーいに12月。
後29日で今年も終わり。
後22日でクリスマスイブ。
あー楽し(笑)
まぁ、クリスマス〜お正月までのあのウキウキ感は、幾つになっても楽しさ満開ですが、まず12月たるものそれ以前にやっとかなきゃいけん事が多すぎます。
ですが、まぁ楽しみがあるとそこまで苦じゃなくなったりするのも不思議ですなぁ…。
「病は気から」なんて言葉もありますし、気持ちの持ちようは大事ですね。
ってことで、12月最初のイルネス辞典は「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、顔面神経麻痺は、顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺です。
急性あるいは亜急性に発症します。原因疾患が明らかな症候性(しょうこうせい)顔面麻痺と、原因不明な特発性(とくはつせい)顔面神経麻痺(ベル麻痺)とに分けられます。
症候性の顔面麻痺の場合、その原因疾患を治療していけば改善の見込みもありますが、問題は特発性のベル麻痺と呼ばれるものです。
今日は、原因疾患があり顔面筋が麻痺するものではなく、原因が特定出来ず麻痺するいわゆるベル麻痺について解説していこうと思っております。
顔面神経は、運動神経以外にも舌の前3分の2の味覚を伝達したり、アブミ骨筋という音量を調節する小さな筋を支配してたりします。
原因不明のベル麻痺ですが考えられる可能性としては、寒冷曝露(かんれいばくろ)、アレルギー、局所浮腫、ウイルス感染などがあります。
いずれにしても、顔面神経は顔面神経管と呼ばれる骨で取り囲まれた狭いトンネルを通って脳から外に出ますが、何らかの原因で顔面神経がはれる(浮腫)と顔面神経が圧迫され麻痺が現れると考えられています。
ベル麻痺の典型的な症状は、男女差、年齢層に関係なく、突然始まる片側顔面筋の運動麻痺が主な症状です。
その結果、額にしわを寄せられない、眼を閉じられない、口角が垂れ下がる、口を尖らせて口笛がふけなくなる、口角からよだれが垂れる、などの症状が起こります。
また、麻痺側の耳が過敏になり、音が大きく響くように感じることがあったり、麻痺側の舌の前方3分の2の味覚障害を伴うことがあります。
眼が閉じにくいため、眼を涙で潤すことができず、眼が乾燥してしまいます。
治癒が完全でない場合には、顔面麻痺が残ることがあります。
また再生した顔面神経が本来の支配先と異なった筋を支配してしまった場合には、口を閉じると眼が一緒に閉じたり、熱いものや冷たいものを食べた時に涙が出たりする異常連合運動が起こることがあります。
こうなるともう、大変です。
では、治療の方法ですが、基本的には外来で治療可能な場合が多いのですが、検査が必要な場合、診断がはっきりしない場合、顔面神経麻痺の程度が強い場合などでは、入院が必要です。
副腎皮質ステロイド療法が効果的と考えられていますが、糖尿病や感染症を悪化させる可能性があるので、それらの病気がある場合には慎重な対処が必要になります。
そのほかに、ビタミンB12やビタミンEなどの製剤が神経修復の促進に使われます。
明らかなヘルペスウイルス感染の証拠がない場合でも、抗ウイルス薬の投与で顔面神経麻痺が改善するという報告が最近あり、同時に抗ウイルス薬が投与されることがあります。
また、眼が閉じにくい場合、人工涙液(じんこうるいえき)を点眼して角膜を保護することが必要です。
リハビリテーション療法も重要で、麻痺した筋肉をゆっくりとマッサージすることや、顔面の筋肉をはたらかせるために百面相の練習をすることが有効です。
この病気は顔に出てしまいますから、非常に目立ちますし、症状以上に患者さんの負担は大きくなります。
それだけに特発性、つまり原因不明と言われている部分の研究が進めばいいんですけどねぇ…
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院