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2018年09月30日 [からだのこと]

(83)サンデーイルネス(仮)ライム病について

お疲れ様です。院長です。

9月30日のサンデーイルネスでございます。

あら。

もう明日から10月じゃないですか…。

てことは、今年も残り3ヶ月。

92日間で終了って事でございます。

早いもんですねぇ〜。

これからドンドン慌ただしさが増していきますが、冬には冬の楽しみがありますしね。

まだまだ秋ですが、急に寒くなりますから注意して下さいよ。

ってことで、今週もイルネス辞典に突入ですが、今日は「ライム病」について解説していきたいと思います。

ライム病…

なんか聞いたことあるなぁ〜?って人は、意外と多いかもしれません。

というのも、カナダのロック歌手アヴリル・ラヴィーンさんが患い、世界的に話題になりましたね。

彼女は5ヶ月ほど寝た切りで、死をも覚悟したと後日語っております。

では一体、どんな病気かと言いますと、ライム病はスピロヘータの一種であるボレリアの感染に起因する細菌感染症で、全身性の多様な症状を示します。

病原体を保菌しているマダニに刺されることによって感染します。

ヒトからヒトへの感染、動物からの直接感染はありません。

病原体を媒介するマダニは、日本の本州中部以北に分布するシュルツェマダニのほか、米国ではスカプラリスマダニ、ヨーロッパではリシヌスマダニなどが知られています。


潜伏期:マダニの刺咬より数日 - 数週間。

マダニは数日間吸血し続け、若虫では数 mm、成虫では1 cm 程度まで飽血する。

ボレリアのマダニからヒトへの伝播には、48時間以上の吸血が必要とされる。

ダニが刺した部位で菌が増殖し、3 - 32日間かけて周囲の皮膚へ広がる。


第1期:感染初期 (stage I)

マダニの咬着より数日から数週間後に、刺咬部を中心とした特徴的な遊走性紅斑を呈する。

この症状は、狭義の B. burgdorferi 以外による非典型的なライム病でもすべてに共通して発症するが、無症状な人も約25%いる。

リンパ節の腫張や、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ似の症状を伴うこともある。

体調の悪さと疲労感は数週間続くので、紅斑が出ない場合は特にインフルエンザやかぜと間違えられることがある。


第2期:播種期 (stage II)

体内循環によって病原体が全身に拡散することにより、皮膚症状、神経症状(髄膜炎や脊髄神経根炎、末梢性顔面神経麻痺)、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が現れる。

不整脈などの循環器症状、リンパ球腫などを呈することもある。


第3期:慢性期 (stage III)

感染から数か月から数年後に、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などを生ずる。

とまぁ、ツラツラ書いただけでもかなりの症状が登場します。

そして、罹患期間もかなり長いですし、症状が多様過ぎて治療法も、症状に合わせた抗菌薬を使う事くらいしかありません。

以上のように、罹っちゃったら面倒なライム病ですが、原因は明らかです。

そう、マダニに噛まれない事。

これだけなんですよ。

当然、国内にも媒介するマダニは存在します。

ですから、まずはキチンと予防することが大前提と言えるでしょう。

このマダニは野山に生息しています。

ですから特に、マダニの活動期(主に春から初夏、および秋)に野山へ出かける時には


(1)むやみに薮などに分け入らないこと

(2)マダニの衣服への付着が確認できる白っぽい服装をすること

(3)衣服のすそは靴下のなかに入れ、虫よけをし、マダニを体に近寄らせないこと


等を気をつけることが大切です。

でも、絶対ってことはありません。

万一刺された場合、ダニが身体に付着(正確に食いついて体内に侵入している)しています。

一見、ダニがひっついているだけに見えますが、身体の半分位までは皮膚に埋まりますから、自分でマダニを引きはがさず、病院の皮膚科で外科的切除を受けるようにしてください。

これは無理に虫体をはぎ取ることで感染が高まる危険性があるためです。

いかがでしたか?

このダニに噛まれる問題は、みなさん自身ももちろんですが、お子様やご家族にも十分注意してあげて下さい。

例えばわんぱく盛りの男の子なんて、近くにあれば野山を駆け回らないわけないですもん。

で、虫に噛まれてバリバリ掻きながら帰ってくるなんて普通にある日常の光景でしょ?

掻きむしってマダニを引き剥がしてしまうことが、感染のリスクを高めるわけですから、知っておいて損はないです。

まず知識を持つこと。

これだけで防げる疾患もたくさんありますからね。

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜




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京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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