2018年09月27日 [からだのこと]
吸血で解決。とか
お疲れ様です。院長です。
9月27日の木曜日でございます。
今月も支払い週間が…
月末まで、色々大変な院長でございます。
最近、物忘れが激しいので、なんか忘れてないかといつも細心の注意を払うんですが、それでもなにか忘れちゃう(笑)
ほんと紙に書いて目につく場所に貼っておくとかしないと、手帳や携帯にメモしたってそれを見るのを忘れるんやからタチが悪い。
で、昨日ご報告した、若返りサプリ、何とか入手したいと本気で考えております。
ってことで、今日もネタに突入ですが、今日もついでだから若返りをテーマにいってみたいと思います。
ま、今日のはマジネタとは言い難いんですが、こんな話はなんとなく聞いたことないですか?
若者の血液を取り入れることで、自然治癒力がアップするとか、脳を若返らせるとかって話…
なんとなく聞いたことあるかもなぁ〜的な感じでしょうけど、これを真剣に研究している科学者も結構大勢いたりします。
そして最近、若者の血液を「飲む」ことで老化を防止できるという研究が発表されたとして話題となってるらしいんです。
まるで吸血鬼を連想させるアンチエイジング法ですが、それで本当に若返ることができるのかいな…
ことの発端は、2018年9月10日にサン紙やニューヨーク・ポスト紙などが「若者の血液が健康の秘訣」という見出しで、最近発表された研究を紹介したことから始まります。
その記事には、ある研究によると、若い人の血液を飲むと、寿命が延び、老化にともなう病気を予防することができるというものでした。
若い動物から抽出した血液因子が、歳をとってからの健康状態を改善することが明らかにされたと…
こんな記事が新聞に載れば、そりゃ信じる人も大勢いると思いますが、実はこの記事にはいくつかの点で誤りがあるんですな。
まず、論文では血液を「飲む」とは言ってなくて、注射することを前提とした話になっています。
次に、両紙が紹介した研究は、人間の寿命を延ばすための血液投与を調べたものではなく、寿命と加齢に関する分野の研究の一環として、動物の輸血についての議論を扱ったものだったそうです。
つまりこの研究は、「若い個体から得た血液因子が老齢にある動物の健康を改善する」と結論を出してるんです。
まぁ、この研究論文をみて、若い人の血を飲めば、若返るてな記事を書けた記者も記者やと思うんですが、それを実際に新聞に掲載させた人、それもすごいわ(笑)
で、実際この研究は「ヒト臍帯血漿タンパク質が高齢マウスの海馬機能を活性化する」というタイトルで、人間のへその緒からとった血液に含まれる物質が、マウスの認知機能の衰えを防ぐ可能性を示唆しているものでした。
この臍帯血ってのは、へその緒や胎盤に含まれる血液で、中に「幹細胞」が豊富に含まれているため、再生医療の分野等でも注目はされていますし、ブラックマーケットでも売買されてるとか聞いたことがあります。
実際に白血病をはじめ、色々な病気に臍帯血移植という形で役立ってます。
で、研究によると、ヒト臍帯血漿や若いマウスの血漿・海馬に豊富に含まれる物質を定期的に投与すると、年老いたマウスのシナプス可塑性や海馬に関連する認知機能を向上させるというものです。
したがって、ヒト臍帯血漿には脳を向上させるタンパク質が含まれており、それが老化にともない生じる海馬の衰えを食い止めるうえで有効かもしれない、というのがその研究のポイントです。
しかもこの研究で使われたマウスは、血を飲んだわけではなく、ヒト臍帯から抜き取った血液を2週間4日ごとにマウスに静脈注射したそうです。
ついでに言うと、採取したての血液をそのまま注射したわけでもなく、そこに含まれる特定の化学物質を抽出したものが注射されたということです。
っていう研究論文であったにも関わらず、サン紙とニューヨーク・ポスト紙は、この研究と他の研究を結び付け、紙面にのっけちゃったってことのようです。
まぁ、まったくデタラメってこともないでしょうけど、この研究から若者の血液を飲むと若返るとは言い難いですな。
実際に良いか悪いかは別として、若者の血液そのものを高齢者に与え、変化を観察する研究も行われています。
アンブロシアLLCという企業による別の研究では、16〜25歳のボランティアから集めた血漿(血液の主要な要素)を35歳以上の被験者70名に与えると、各種疾病の生体指標に改善が認められたと…。
で、この場合は血液を「飲む」ようですが、そもそも違う実験であり、この「飲む方」にはまだ科学的な実証はされてません。
にも、関わらずこのアンブロシアは現在10代の若者の血液を2.5リッターあたり8000ドル(約90万円)で提供しているんだそうです。
血って売ってもええんかいな…。
まぁ、スッポンの血とかも飲んだりしますし、基本動物の血液は栄養豊富っていいますからね。
飲んで小腸なりから吸収されて、なにに効果があるのかちょっと胡散臭いですが、こういった実験も繰り返していけば新たな発見があるでしょうしね。
医療の進化に伴い、寿命は飛躍的に延びてます。
つまり、人が死ににくくなってきてるわけで、そうなると健康寿命が重要になりますし、こういった若返りの手段があれこれ考えられるのも頷けますな。
でもまずは、サプリや生き血(笑)に頼るのではなく、日々の生活習慣の見直しであったり、継続的な運動とか、出来ることをやらないとね。
そして、さらにってんなら、まぁ血を飲むのもいいかもしれませんが、なかなか合法的には難しいんじゃないですかね…。
ってことで、この話も続きがあればお届けします。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月27日の木曜日でございます。
今月も支払い週間が…
月末まで、色々大変な院長でございます。
最近、物忘れが激しいので、なんか忘れてないかといつも細心の注意を払うんですが、それでもなにか忘れちゃう(笑)
ほんと紙に書いて目につく場所に貼っておくとかしないと、手帳や携帯にメモしたってそれを見るのを忘れるんやからタチが悪い。
で、昨日ご報告した、若返りサプリ、何とか入手したいと本気で考えております。
ってことで、今日もネタに突入ですが、今日もついでだから若返りをテーマにいってみたいと思います。
ま、今日のはマジネタとは言い難いんですが、こんな話はなんとなく聞いたことないですか?
若者の血液を取り入れることで、自然治癒力がアップするとか、脳を若返らせるとかって話…
なんとなく聞いたことあるかもなぁ〜的な感じでしょうけど、これを真剣に研究している科学者も結構大勢いたりします。
そして最近、若者の血液を「飲む」ことで老化を防止できるという研究が発表されたとして話題となってるらしいんです。
まるで吸血鬼を連想させるアンチエイジング法ですが、それで本当に若返ることができるのかいな…
ことの発端は、2018年9月10日にサン紙やニューヨーク・ポスト紙などが「若者の血液が健康の秘訣」という見出しで、最近発表された研究を紹介したことから始まります。
その記事には、ある研究によると、若い人の血液を飲むと、寿命が延び、老化にともなう病気を予防することができるというものでした。
若い動物から抽出した血液因子が、歳をとってからの健康状態を改善することが明らかにされたと…
こんな記事が新聞に載れば、そりゃ信じる人も大勢いると思いますが、実はこの記事にはいくつかの点で誤りがあるんですな。
まず、論文では血液を「飲む」とは言ってなくて、注射することを前提とした話になっています。
次に、両紙が紹介した研究は、人間の寿命を延ばすための血液投与を調べたものではなく、寿命と加齢に関する分野の研究の一環として、動物の輸血についての議論を扱ったものだったそうです。
つまりこの研究は、「若い個体から得た血液因子が老齢にある動物の健康を改善する」と結論を出してるんです。
まぁ、この研究論文をみて、若い人の血を飲めば、若返るてな記事を書けた記者も記者やと思うんですが、それを実際に新聞に掲載させた人、それもすごいわ(笑)
で、実際この研究は「ヒト臍帯血漿タンパク質が高齢マウスの海馬機能を活性化する」というタイトルで、人間のへその緒からとった血液に含まれる物質が、マウスの認知機能の衰えを防ぐ可能性を示唆しているものでした。
この臍帯血ってのは、へその緒や胎盤に含まれる血液で、中に「幹細胞」が豊富に含まれているため、再生医療の分野等でも注目はされていますし、ブラックマーケットでも売買されてるとか聞いたことがあります。
実際に白血病をはじめ、色々な病気に臍帯血移植という形で役立ってます。
で、研究によると、ヒト臍帯血漿や若いマウスの血漿・海馬に豊富に含まれる物質を定期的に投与すると、年老いたマウスのシナプス可塑性や海馬に関連する認知機能を向上させるというものです。
したがって、ヒト臍帯血漿には脳を向上させるタンパク質が含まれており、それが老化にともない生じる海馬の衰えを食い止めるうえで有効かもしれない、というのがその研究のポイントです。
しかもこの研究で使われたマウスは、血を飲んだわけではなく、ヒト臍帯から抜き取った血液を2週間4日ごとにマウスに静脈注射したそうです。
ついでに言うと、採取したての血液をそのまま注射したわけでもなく、そこに含まれる特定の化学物質を抽出したものが注射されたということです。
っていう研究論文であったにも関わらず、サン紙とニューヨーク・ポスト紙は、この研究と他の研究を結び付け、紙面にのっけちゃったってことのようです。
まぁ、まったくデタラメってこともないでしょうけど、この研究から若者の血液を飲むと若返るとは言い難いですな。
実際に良いか悪いかは別として、若者の血液そのものを高齢者に与え、変化を観察する研究も行われています。
アンブロシアLLCという企業による別の研究では、16〜25歳のボランティアから集めた血漿(血液の主要な要素)を35歳以上の被験者70名に与えると、各種疾病の生体指標に改善が認められたと…。
で、この場合は血液を「飲む」ようですが、そもそも違う実験であり、この「飲む方」にはまだ科学的な実証はされてません。
にも、関わらずこのアンブロシアは現在10代の若者の血液を2.5リッターあたり8000ドル(約90万円)で提供しているんだそうです。
血って売ってもええんかいな…。
まぁ、スッポンの血とかも飲んだりしますし、基本動物の血液は栄養豊富っていいますからね。
飲んで小腸なりから吸収されて、なにに効果があるのかちょっと胡散臭いですが、こういった実験も繰り返していけば新たな発見があるでしょうしね。
医療の進化に伴い、寿命は飛躍的に延びてます。
つまり、人が死ににくくなってきてるわけで、そうなると健康寿命が重要になりますし、こういった若返りの手段があれこれ考えられるのも頷けますな。
でもまずは、サプリや生き血(笑)に頼るのではなく、日々の生活習慣の見直しであったり、継続的な運動とか、出来ることをやらないとね。
そして、さらにってんなら、まぁ血を飲むのもいいかもしれませんが、なかなか合法的には難しいんじゃないですかね…。
ってことで、この話も続きがあればお届けします。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院