2018年07月08日 [からだのこと]
(71)サンデーイルネス(仮)ネフローゼ症候群について
お疲れ様です。院長です。
7月8日のサンデーイルネスでございます。
7月ももう1週間すぎ、刻々と夏に近づいております。
来週は宵々山ですから、もう梅雨も今週いっぱいとかですかねぇ…
夏になったら、また熱中症だの脱水だの、特有の症状もありますし気をつけなければいけません。
ってことで、今週もお送りします、イルネス辞典ですが、今週は「ネフローゼ症候群」について解説していきたいと思います。
では、早速、どんな病気かと言いますと、「ネフローゼ症候群」とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、それに伴って血液中の蛋白質が減少するため、浮腫(ふしゅ)(むくみ)、血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。
この症候群は、いろいろな腎臓の病気によって起こり、原因疾患はひとつではありません。
腎臓自体に病気が起こりネフローゼ症候群となる一次性(原発性)ネフローゼ症候群と、その他の全身の病気の随伴症状としてネフローゼ症候群が起きる二次性(続発性)ネフローゼ症候群に分けられます。
15歳以下の多くは、微小変化型ネフローゼ症候群が原因となりますが、50歳以上になると膜性腎症が原因疾患としてあげられます。
では、原因は何かと言いますと、血液を濾過し尿を作る部分の障害により、本来もれ出ることのない高分子蛋白質(主としてアルブミン)が尿中にもれ出してしまう状態です。
蛋白尿により多くの蛋白質が体内から失われると、低蛋白(アルブミン)血症になります。
浮腫の原因としては、尿中に大量の蛋白質が失われることにより引き起こされる、血管内に水分を保つ力(血漿膠質(けっしょうこうしつ)浸透圧)の低下や循環血漿量の増加などが考えられます。
では、どんな症状が現れるかといいますと、顔や手足に、とにかくむくみが認められます。
時に全身浮腫が著しくなり、胸部や腹部に水がたまる(胸水、腹水)こともあります。
尿が出にくくなり、腎機能の障害や血圧の低下を認めることもあります。
また、ネフローゼ症候群の患者さんの血液は凝固しやすい状況になるので、腎静脈や下肢深部静脈に血栓症を起こすことがあります。
血液検査で、低蛋白血症、低アルブミン血症、高コレステロール血症などが認められます。腎機能は正常から低下例までさまざまです。
こんな病気ですが、治療の方法はと言いますと、入院安静が原則です。
食事療法では、浮腫に対して水分と塩分の制限を行います。また、蛋白摂取量の制限が推奨されています。
一次性ネフローゼ症候群での薬物療法としてはステロイド薬が用いられることが多いのですが、その反応性は病型や重症度によって異なります。
効果があっても、また再発することもあります。ステロイド薬の投与は長期間になることが多く、糖尿病、感染症、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、消化性潰瘍、高血圧、精神症状などの副作用に注意します。
難治性のネフローゼ症候群に対しては、免疫抑制薬を併用することがありますが、骨髄抑制、性腺障害、催腫瘍性(さいしゅようせい)などの副作用があり注意が必要です。
また、抗血小板薬や、蛋白尿減少作用が認められる降圧薬(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬)を投与します。
二次性ネフローゼ症候群では、基礎疾患に対する治療が優先されます。これには、糖尿病腎症、膠原病(こうげんびょう)、アミロイドーシスなどの全身の病気があります。
と、まぁ、こんな病気ですがこの病気は、体中がむくんだりして、非常に辛い病気と言われています。
そして悪化すると、腎機能が低下、または腎不全を起こすこともありますので、注意が必要です。
この病気も、まずは早く発見すること。
これにつきます。
毎回ですが、それには知識を持つことが大事ですので、こころの片隅にでも置いておきましょう。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月8日のサンデーイルネスでございます。
7月ももう1週間すぎ、刻々と夏に近づいております。
来週は宵々山ですから、もう梅雨も今週いっぱいとかですかねぇ…
夏になったら、また熱中症だの脱水だの、特有の症状もありますし気をつけなければいけません。
ってことで、今週もお送りします、イルネス辞典ですが、今週は「ネフローゼ症候群」について解説していきたいと思います。
では、早速、どんな病気かと言いますと、「ネフローゼ症候群」とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、それに伴って血液中の蛋白質が減少するため、浮腫(ふしゅ)(むくみ)、血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。
この症候群は、いろいろな腎臓の病気によって起こり、原因疾患はひとつではありません。
腎臓自体に病気が起こりネフローゼ症候群となる一次性(原発性)ネフローゼ症候群と、その他の全身の病気の随伴症状としてネフローゼ症候群が起きる二次性(続発性)ネフローゼ症候群に分けられます。
15歳以下の多くは、微小変化型ネフローゼ症候群が原因となりますが、50歳以上になると膜性腎症が原因疾患としてあげられます。
では、原因は何かと言いますと、血液を濾過し尿を作る部分の障害により、本来もれ出ることのない高分子蛋白質(主としてアルブミン)が尿中にもれ出してしまう状態です。
蛋白尿により多くの蛋白質が体内から失われると、低蛋白(アルブミン)血症になります。
浮腫の原因としては、尿中に大量の蛋白質が失われることにより引き起こされる、血管内に水分を保つ力(血漿膠質(けっしょうこうしつ)浸透圧)の低下や循環血漿量の増加などが考えられます。
では、どんな症状が現れるかといいますと、顔や手足に、とにかくむくみが認められます。
時に全身浮腫が著しくなり、胸部や腹部に水がたまる(胸水、腹水)こともあります。
尿が出にくくなり、腎機能の障害や血圧の低下を認めることもあります。
また、ネフローゼ症候群の患者さんの血液は凝固しやすい状況になるので、腎静脈や下肢深部静脈に血栓症を起こすことがあります。
血液検査で、低蛋白血症、低アルブミン血症、高コレステロール血症などが認められます。腎機能は正常から低下例までさまざまです。
こんな病気ですが、治療の方法はと言いますと、入院安静が原則です。
食事療法では、浮腫に対して水分と塩分の制限を行います。また、蛋白摂取量の制限が推奨されています。
一次性ネフローゼ症候群での薬物療法としてはステロイド薬が用いられることが多いのですが、その反応性は病型や重症度によって異なります。
効果があっても、また再発することもあります。ステロイド薬の投与は長期間になることが多く、糖尿病、感染症、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、消化性潰瘍、高血圧、精神症状などの副作用に注意します。
難治性のネフローゼ症候群に対しては、免疫抑制薬を併用することがありますが、骨髄抑制、性腺障害、催腫瘍性(さいしゅようせい)などの副作用があり注意が必要です。
また、抗血小板薬や、蛋白尿減少作用が認められる降圧薬(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬)を投与します。
二次性ネフローゼ症候群では、基礎疾患に対する治療が優先されます。これには、糖尿病腎症、膠原病(こうげんびょう)、アミロイドーシスなどの全身の病気があります。
と、まぁ、こんな病気ですがこの病気は、体中がむくんだりして、非常に辛い病気と言われています。
そして悪化すると、腎機能が低下、または腎不全を起こすこともありますので、注意が必要です。
この病気も、まずは早く発見すること。
これにつきます。
毎回ですが、それには知識を持つことが大事ですので、こころの片隅にでも置いておきましょう。
では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院