2017年12月20日 [色々なこと]
ストレスと海馬
お疲れ様です。
院長です。
12月20日の水曜日でございます。
20って数字もちょっと違うよねぇ…。
何か、終盤って感じがさらに色濃く出ています。
今年も後11日っすから…。
そして今週は、23日が天皇誕生日ですから連休となります。
そして連休明けたらクリスマスで、そうなるともう後は秒読みですわ(笑)
そろそろ仕上げにかからないとね。
ってことで、今日も始まりましたが、きょうのお話はそんな焦りからくるストレスに因んだお話でもひとつ…。
アメリカ、ブラウン大学が、幼少時にストレスを受けることは脳の成長を過度に高めてしまうという研究を発表しました。
幼少期に受けるストレスは、大人になってからアルコール依存症やうつ病、将来的に脳卒中を起こすリスクを高めるなど、あまりいい事だとは考えられていませんでした。
ですが、今回の研究によれば、幼少期のストレスは脳の成長を高めているというお話なんですね。
その実験は、マウスを用いておこなわれました。
いつも大変なマウスくん達…。
時には、彼らにも感謝すべきですよね。ほんとに…。
で、生後四日目のマウスとその母親を、通常のケージから巣を作る材料が不十分なケージに移したそうです。
つまり、巣を作るに作業に対して、ストレスを与えたわけですね。
そのケージは食料も水分も充分にありますが、巣を作るための材料が不十分なため、母親は巣を作る材料を探して一日中せわしなく歩きまわり、子育てを充分に行わなかったそうです。
一週間後、子マウスと母親は通常のケージに戻され、その後、研究者は生後四日目から五十日目のマウスの海馬(大脳の一部で、記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。)を調べたそうです。
ケージを移されていたマウスは、パルブアルブミンと呼ばれるタンパク質の量が通常のマウスよりも一週間早く成熟し、学習に関わるレセプター受容体の発達が通常のマウスよりも九日早かったそうです。
つまり、ケージを移されていた子マウスは、通常のケージで過ごしていたマウスよりも海馬の成熟が早かったってことのようです。
で、ここでポイントなんですが、成熟と成長はちょっと違ってて、最終的にはストレスをうけた子マウスは、「成熟」するのは早くても他のマウスより海馬の成長自体は小さかったそうです。
んん…
ほなアカンやつやん。
まぁ、どちらにせよ、過度のストレスは身体に悪いんですが、今回の実験では成熟を早めるってとこがポイントなんですよね。
成熟が早いという事は、早く大人になるってニュアンスですよね。
で、この現象が何故起こるかという事を研究者は、自然淘汰に適応するためであると推測しているそうなんです。
幼少時からストレスを受ける環境では、長生きをすることが難しくなると脳が判断し、そのため、マウスの体は出来る限り子孫を早く残せるように素早く成熟しようとするんだって。
つまり、機能を先に成熟させてしまうわけなんですね。
でも、最終的な成長としては、ストレスを受けない方がよく成長するという事だそうですから、これは長寿の反対になる傾向なわけですわ。
早く成熟するという事は、当然早産みたいなもんで、機能としては十分でも、実際は時間的にも足りてないと…
つまりは寿命もはやく尽きてしまう可能性があるわけですね。
ですから、マウスの本能としては、寿命よりも子孫を残す行為に重きを置き、成熟を早めていると考えられるという事です。
ではこれが人間に当てはまるかというと、何とも言えません。
人間の場合、生殖活動が可能になるまで、早くても10年以上はかかります。
ネズミの場合ですと、種類にもよりますがわずか1ヶ月程度で、生殖活動に入れると言われています。
つまり、産れたての子ネズミっつっても、来月には子供産むんやね〜。
それで、一回に6〜8匹の子供を産むわけですから、とんでもない繁殖力やね。
ネズミ講とはよく言ったもんですわ(笑)
ほっといたら、無限に増えます。
ってまた脱線しましたが、人間の場合、ストレスが、成熟度を早めるかどうかは分かりませんが、ある種の「脳の活性」にはストレスも必要と言う研究結果はあるようです。
適度なストレスを与えて育てた方が、将来的に適応力が上がるとか言う論文を読んだことがある気がしますし、まぁ人にもよるでしょうが、刺激(ストレス)が多ければ、それに対応していく能力も上がりますしね。
一概には言えませんが、都心部で育った子の方が、当然いわゆる成熟は早いかもしれませんが、全体の成長(身体の大きさや運動能力も含め)で言うと逆になると考えると、何となく当てはまるよねぇ。
のびのび育つって言葉がありますが、成熟度が遅くなるというのならちょっと考えものかもしれません。
まぁ、いつか成熟するんだから、のびのびとってのは分かりますが、幼少期の成熟度の違いというのは、それだけで済まないものがあるでしょ?
出遅れるって言葉がありますが、小学生の時に成熟度が早いという事は、それだけ学習能力も上がると考えられますし、小、中学生時代に経験したことって性格形成も含めて、色んなことに影響しますから…。
とは言え、これは親の育て方や、環境によって大きく変わりますから考えても仕方ないけどね。
これから子育てをする方がもし読んでおられたら、こころの片隅にでも置いておいて下さい。
あと、大人になってからのストレスは、確実に寿命を縮めるみたいですから、できるだけストレスフリーで生きていきたいもんです。
ね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
院長です。
12月20日の水曜日でございます。
20って数字もちょっと違うよねぇ…。
何か、終盤って感じがさらに色濃く出ています。
今年も後11日っすから…。
そして今週は、23日が天皇誕生日ですから連休となります。
そして連休明けたらクリスマスで、そうなるともう後は秒読みですわ(笑)
そろそろ仕上げにかからないとね。
ってことで、今日も始まりましたが、きょうのお話はそんな焦りからくるストレスに因んだお話でもひとつ…。
アメリカ、ブラウン大学が、幼少時にストレスを受けることは脳の成長を過度に高めてしまうという研究を発表しました。
幼少期に受けるストレスは、大人になってからアルコール依存症やうつ病、将来的に脳卒中を起こすリスクを高めるなど、あまりいい事だとは考えられていませんでした。
ですが、今回の研究によれば、幼少期のストレスは脳の成長を高めているというお話なんですね。
その実験は、マウスを用いておこなわれました。
いつも大変なマウスくん達…。
時には、彼らにも感謝すべきですよね。ほんとに…。
で、生後四日目のマウスとその母親を、通常のケージから巣を作る材料が不十分なケージに移したそうです。
つまり、巣を作るに作業に対して、ストレスを与えたわけですね。
そのケージは食料も水分も充分にありますが、巣を作るための材料が不十分なため、母親は巣を作る材料を探して一日中せわしなく歩きまわり、子育てを充分に行わなかったそうです。
一週間後、子マウスと母親は通常のケージに戻され、その後、研究者は生後四日目から五十日目のマウスの海馬(大脳の一部で、記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。)を調べたそうです。
ケージを移されていたマウスは、パルブアルブミンと呼ばれるタンパク質の量が通常のマウスよりも一週間早く成熟し、学習に関わるレセプター受容体の発達が通常のマウスよりも九日早かったそうです。
つまり、ケージを移されていた子マウスは、通常のケージで過ごしていたマウスよりも海馬の成熟が早かったってことのようです。
で、ここでポイントなんですが、成熟と成長はちょっと違ってて、最終的にはストレスをうけた子マウスは、「成熟」するのは早くても他のマウスより海馬の成長自体は小さかったそうです。
んん…
ほなアカンやつやん。
まぁ、どちらにせよ、過度のストレスは身体に悪いんですが、今回の実験では成熟を早めるってとこがポイントなんですよね。
成熟が早いという事は、早く大人になるってニュアンスですよね。
で、この現象が何故起こるかという事を研究者は、自然淘汰に適応するためであると推測しているそうなんです。
幼少時からストレスを受ける環境では、長生きをすることが難しくなると脳が判断し、そのため、マウスの体は出来る限り子孫を早く残せるように素早く成熟しようとするんだって。
つまり、機能を先に成熟させてしまうわけなんですね。
でも、最終的な成長としては、ストレスを受けない方がよく成長するという事だそうですから、これは長寿の反対になる傾向なわけですわ。
早く成熟するという事は、当然早産みたいなもんで、機能としては十分でも、実際は時間的にも足りてないと…
つまりは寿命もはやく尽きてしまう可能性があるわけですね。
ですから、マウスの本能としては、寿命よりも子孫を残す行為に重きを置き、成熟を早めていると考えられるという事です。
ではこれが人間に当てはまるかというと、何とも言えません。
人間の場合、生殖活動が可能になるまで、早くても10年以上はかかります。
ネズミの場合ですと、種類にもよりますがわずか1ヶ月程度で、生殖活動に入れると言われています。
つまり、産れたての子ネズミっつっても、来月には子供産むんやね〜。
それで、一回に6〜8匹の子供を産むわけですから、とんでもない繁殖力やね。
ネズミ講とはよく言ったもんですわ(笑)
ほっといたら、無限に増えます。
ってまた脱線しましたが、人間の場合、ストレスが、成熟度を早めるかどうかは分かりませんが、ある種の「脳の活性」にはストレスも必要と言う研究結果はあるようです。
適度なストレスを与えて育てた方が、将来的に適応力が上がるとか言う論文を読んだことがある気がしますし、まぁ人にもよるでしょうが、刺激(ストレス)が多ければ、それに対応していく能力も上がりますしね。
一概には言えませんが、都心部で育った子の方が、当然いわゆる成熟は早いかもしれませんが、全体の成長(身体の大きさや運動能力も含め)で言うと逆になると考えると、何となく当てはまるよねぇ。
のびのび育つって言葉がありますが、成熟度が遅くなるというのならちょっと考えものかもしれません。
まぁ、いつか成熟するんだから、のびのびとってのは分かりますが、幼少期の成熟度の違いというのは、それだけで済まないものがあるでしょ?
出遅れるって言葉がありますが、小学生の時に成熟度が早いという事は、それだけ学習能力も上がると考えられますし、小、中学生時代に経験したことって性格形成も含めて、色んなことに影響しますから…。
とは言え、これは親の育て方や、環境によって大きく変わりますから考えても仕方ないけどね。
これから子育てをする方がもし読んでおられたら、こころの片隅にでも置いておいて下さい。
あと、大人になってからのストレスは、確実に寿命を縮めるみたいですから、できるだけストレスフリーで生きていきたいもんです。
ね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院