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2017年11月05日 [からだのこと]

(36)サンデーイルネス(仮)レイノー病について

お疲れ様です。院長です。

11月5日のサンデーイルネスです。

11月に入り、ついに冬っぽくなってきましたねぇ…

今年は何だか暑かったせいもあり、ひょっとしたら暖かい冬かもとか思ってたんですが、やっぱり寒くなりそうですなぁ…。

ま、寒さの程度はあるでしょうけど、これからドンドン寒くなっていきますから、冬支度を始めないとねぇ…

わたくし院長は、寒さには比較的強くて、薄着で十分なんですが、ひとつ悩みというか困ったことがあるんです。

それは、手足の冷えなんですよね。

特に手が冷えてきて動きが悪くなるんですよ。

いわゆる、手が悴むってヤツです。

まぁ、血流を阻害している何かがあるんでしょうけど、こう言った症状を訴える患者さんはかなりおられます。

やはり女性が多いですが、中には男性もおられます。

で、今日のイルネス辞典は、そんな「手が冷たくなる」ってことが主症状となる疾患「レイノー病」ってのを解説していきたいと思います。

では、レイノー病とは、どんな病気かってことですが、人間の動脈は生活環境の変化に応じて、拡張や収縮を繰り返しています。

動脈の収縮が過剰に起こると、発作的に手足の指先の血流が減少し、冷感を感じたり皮膚の色調に変化が生じます。

これをレイノー現象と呼ぶんですが、そのレイノー現象のなかで原因となる疾患がないものがレイノー病ってことになります。

比較的、40歳以前の女性に多くみられ、一般的に予後は良好であり、緊急処置を要することはありません。

では、レイノー病の原因は何かってことですが、寒冷刺激や精神的ストレスで、四肢末端の小動脈に発作的に起こるけいれん(れん縮、スパスム)が原因となります。

なぜ小動脈に過度のけいれん発作が生じるのかは不明ですが、交感神経の刺激や副交感神経中枢の異常によると考えられています。

では、症状の現れ方ですが、症状はこれからの季節、秋から冬に多くみられ、症状が左右対称に起こります。

皮膚症状は、末梢循環障害が現れてから回復に至るまでに三相性の変化を示します。

突発的に手指が蒼白になり、次いで紫色に変色し、通常10〜30分の経過で赤色になり正常に回復します。

なかには蒼白のみを示したり、しびれ感や疼痛などを訴える場合もあります。

まれですが、重症な場合は指先の潰瘍やしびれも現れ、感覚がなくなったり、壊死を生ずることもあります。

はじめは冬季だけですが、進行すると季節に関係なくおこるようになります。

こんなレイノー病ですが、治療の方法としましては、軽症の場合には、防寒、禁煙、十分な睡眠などの予防が中心となります。

治療は対症療法が基本で、軽い鎮静薬や、さまざまな種類の血管拡張薬が用いられます。

重症の場合には、交感神経切除術が行われることもありますから、ただの冷えだと決めつけて放置するのは危険だと言えるでしょう。

そんなレイノー病ですが、発作時以外には臨床的な問題は特にありません。つまり、症状の繰り返しを避けるための予防に努めます。

手袋を着用するなど十分な防寒を行い、精神的なストレスを避け、禁煙を心がけます。喫煙すると血管を収縮させてしまう作用があるといわれているので、思い切ってやめてしまいましょう。

また抗ヒスタミン薬やカフェインも、症状を悪化させるの危険性があるので、注意が必要です。

原因となる基礎疾患があるレイノー症候群との区別が重要ですが、当初は基礎疾患が不明であっても、数年後に膠原病などの病気が明らかになることがあります。

つまり「膠原病」などの初期症状や、一部症状として、レイノー現象が長く起こっていた場合、のちに膠原病を発症してはじめて、レイノー病ではなく、膠原病性のレイノー現象だったとなるわけです。

ですから、対症療法で症状を軽減させながら、経過を追っていくことが必要となるわけです。

いかがでしょうか…。

今週の疾患も、何となく手が冷たくなるわ〜位なら誰でもありますし、もうとりあえず温めとこーってのが一般的ですよね。

まさか、そこに病気があるとは思いもしないはず。

ですから、知識ってのは本当に必要なんですよね。

このレイノー病は、基本これだけの症状が、発作的に起きて自然治癒するケースもありますから、まぁそこまでじゃないんですが…

先ほどからチョコチョコ登場している「膠原病」というやつ。

もしも、あなたの手の冷えが、この「膠原病」の初期症状だったとしたら、ちょっと大ごとになるかもしれませんから、知っておいて損はないはず。

では、今週はこの辺で終わりますが、来週からはこの「膠原病」について色々解説していきたいと思います。

来週からってことは、何週か続くんやなぁ〜って思われると思いますが、この「膠原病」って、実は病気の名前ではなく、「病気の考え方」といわれているものです。

ま、意味不明ですよね(笑)

とにかく、来週からこれらも分かりやすく解説していきます。

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜



reino



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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