2017年08月27日 [からだのこと]
(26)サンデーイルネス(仮)メニエール病について
お疲れ様です。院長です。
8月27日のサンデーイルネス(仮)でございます。
さぁ、夏もおわりが来ましたねぇ…。
まだまだ暑いですが、暑さもピークを過ぎて徐々にマシになってきてますかねぇ…
ってな夏の終わり感は、まだないな。
暑いもんは暑い。
ってことで、これから夏の終わり〜秋にかけてはさらに体調を崩しやすいんで、要注意でございます。
そんな体調不良のひとつに「めまい」ってのがあります。
一言でめまいといっても、船に揺られるようなクラクラするもの、立ち上がった瞬間目の前が真っ暗になるもの、安静にしていても目の前がグルグル回っているように感じるものなどさまざまです。
今日は、そんな「めまい」と言えばこの病気ってヤツ。
「メニエール病」を解説していきたいと思いますのことよ。
割と、めまい=メニエール病って勘違いしている方もいらっしゃるかとおもいますので、今日はキチンと勉強いたしましょう。
まず、メニエール病で起こるめまいはグルグル回る回転性のめまいで、同時に低音域の音が聞こえにくくなるというのが特徴です。
めまいを感じる期間はその時々で差があり、数時間で収まる場合や、半日以上続く場合もあったりします。
その上めまいが数日にわたって繰り返し襲ってきます。また、間隔も決まりはなく数週間で再度めまいを感じることもあれば、1年以上感じない場合もあるという、わりと分かりにくい系の病気です。
回転性のめまいのため、船酔いなどのように吐き気を伴うこともありますので、歩くことはもちろん、座っていてもグルグル回る感じが取れず、頭を動かすと大体悪化します。
この「メニエール病」は内耳に問題があるために起こります。
内耳(耳の中。外側より、外耳、鼓膜、中耳、内耳って感じ。つまりかなり耳の奥)は蝸牛・前庭・半規管という3つの器官から構成されています。
この中の半規管は、リンパの流れによって平衡感覚を維持します。
この半規管のリンパ液が過剰になると「内リンパ水腫」ってのが出来、リンパの流れが正常でなくなるために平衡感覚が失われ、めまいを起こすと考えられています。
つまり「メニエール病」とは難聴(特に低音域)を伴う回転性のめまいが主な症状として現れる「内リンパ水腫」のことを指すわけです。
「内リンパ水腫」ってのが分かりにくいですが、まぁイメージ的にパイプの中を水が流れてて、その水がなにかの理由で増水し、それが原因で水膨れ状態になるって感じですかね。
ですから、このメニエール病、正確には、難聴症状のみ、めまいのみ、またはその両方の症状があったとしてもこの「内リンパ水腫」がなければメニエール病とは診断されません。
という流れから、メニエール病と同じような症状が出るものの、リンパ水腫が認められない場合に、メニエール症候群という診断が下される場合があります。
詳しく調べていくと、ウイルス性内示障害、頸椎のゆがみや自律神経の乱れに起因するもの、内耳梅毒、中枢神経系の疾患などが見つかる場合があるので、耳鼻咽喉科で詳しく調べて原因を突き止めなければ正しい治療法が見つかりません。
そういう意味では結構ややこしい疾患と言えるでしょう。
では、治療なんですが、対症療法として吐制剤やステロイドを点滴することがあります。
これは単に、めまい発作時の吐き気のために、内服薬を投与しにくいためってことだけです。
また、内リンパ水腫を軽減させると症状の改善が期待できることから、強い浸透圧による脱水力があるイソソルビドという利尿剤の一種や、内耳の血液循環を改善する薬、炎症を抑えるステロイド剤などが使われます。
まぁこれも脱水させるための投薬なんで、根本治療とは呼べません。
というのも、この内リンパ水腫、発生する原因が分かっていません。
なので、当然、治療法も確立していないわけです。
ですので、重症例では手術によって内リンパ嚢を除去したり、前庭神経を切断したりすることもあります。
原因は分かっていませんが、先進国に生活する人に多く、発展途上国の人には少ないことから、ストレスがこの病気の発症に関係しているともいわれています。
以上がメニエール病についての解説なんですが、なにせ原因が不明なもんですから、根治難病ともいえるわけです。
ですが、メニエール病の場合、そこまでひどくなりにくということと、自然と症状が収まる場合も多いですので、メニエール病とキチンと診断されれば慌てることはありません。
逆に、そうではないめまいの方が、他の重篤な疾患の可能性がありますから、めまいがするなーと思ったら、ちゃんと診察をうけましょう。
いつも言ってますが、適当にこれはメニエール病とか判断しない事。
めまいや難聴があるからといって内リンパ水腫があるかないかなんて、分かるはずないんですから…
つまりは、メニエール病じゃない、他の疾患かもしれないわけですから、キチンとした知識をもってすぐに専門医に相談しましょ。
いかがでしたか?
夏の終わり、疲れがドッと出るタイミングでもあります。
身体を労わりながら、残暑と戦いましょう〜
では、また来週のサンデーイルネス(仮)をお楽しみに〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月27日のサンデーイルネス(仮)でございます。
さぁ、夏もおわりが来ましたねぇ…。
まだまだ暑いですが、暑さもピークを過ぎて徐々にマシになってきてますかねぇ…
ってな夏の終わり感は、まだないな。
暑いもんは暑い。
ってことで、これから夏の終わり〜秋にかけてはさらに体調を崩しやすいんで、要注意でございます。
そんな体調不良のひとつに「めまい」ってのがあります。
一言でめまいといっても、船に揺られるようなクラクラするもの、立ち上がった瞬間目の前が真っ暗になるもの、安静にしていても目の前がグルグル回っているように感じるものなどさまざまです。
今日は、そんな「めまい」と言えばこの病気ってヤツ。
「メニエール病」を解説していきたいと思いますのことよ。
割と、めまい=メニエール病って勘違いしている方もいらっしゃるかとおもいますので、今日はキチンと勉強いたしましょう。
まず、メニエール病で起こるめまいはグルグル回る回転性のめまいで、同時に低音域の音が聞こえにくくなるというのが特徴です。
めまいを感じる期間はその時々で差があり、数時間で収まる場合や、半日以上続く場合もあったりします。
その上めまいが数日にわたって繰り返し襲ってきます。また、間隔も決まりはなく数週間で再度めまいを感じることもあれば、1年以上感じない場合もあるという、わりと分かりにくい系の病気です。
回転性のめまいのため、船酔いなどのように吐き気を伴うこともありますので、歩くことはもちろん、座っていてもグルグル回る感じが取れず、頭を動かすと大体悪化します。
この「メニエール病」は内耳に問題があるために起こります。
内耳(耳の中。外側より、外耳、鼓膜、中耳、内耳って感じ。つまりかなり耳の奥)は蝸牛・前庭・半規管という3つの器官から構成されています。
この中の半規管は、リンパの流れによって平衡感覚を維持します。
この半規管のリンパ液が過剰になると「内リンパ水腫」ってのが出来、リンパの流れが正常でなくなるために平衡感覚が失われ、めまいを起こすと考えられています。
つまり「メニエール病」とは難聴(特に低音域)を伴う回転性のめまいが主な症状として現れる「内リンパ水腫」のことを指すわけです。
「内リンパ水腫」ってのが分かりにくいですが、まぁイメージ的にパイプの中を水が流れてて、その水がなにかの理由で増水し、それが原因で水膨れ状態になるって感じですかね。
ですから、このメニエール病、正確には、難聴症状のみ、めまいのみ、またはその両方の症状があったとしてもこの「内リンパ水腫」がなければメニエール病とは診断されません。
という流れから、メニエール病と同じような症状が出るものの、リンパ水腫が認められない場合に、メニエール症候群という診断が下される場合があります。
詳しく調べていくと、ウイルス性内示障害、頸椎のゆがみや自律神経の乱れに起因するもの、内耳梅毒、中枢神経系の疾患などが見つかる場合があるので、耳鼻咽喉科で詳しく調べて原因を突き止めなければ正しい治療法が見つかりません。
そういう意味では結構ややこしい疾患と言えるでしょう。
では、治療なんですが、対症療法として吐制剤やステロイドを点滴することがあります。
これは単に、めまい発作時の吐き気のために、内服薬を投与しにくいためってことだけです。
また、内リンパ水腫を軽減させると症状の改善が期待できることから、強い浸透圧による脱水力があるイソソルビドという利尿剤の一種や、内耳の血液循環を改善する薬、炎症を抑えるステロイド剤などが使われます。
まぁこれも脱水させるための投薬なんで、根本治療とは呼べません。
というのも、この内リンパ水腫、発生する原因が分かっていません。
なので、当然、治療法も確立していないわけです。
ですので、重症例では手術によって内リンパ嚢を除去したり、前庭神経を切断したりすることもあります。
原因は分かっていませんが、先進国に生活する人に多く、発展途上国の人には少ないことから、ストレスがこの病気の発症に関係しているともいわれています。
以上がメニエール病についての解説なんですが、なにせ原因が不明なもんですから、根治難病ともいえるわけです。
ですが、メニエール病の場合、そこまでひどくなりにくということと、自然と症状が収まる場合も多いですので、メニエール病とキチンと診断されれば慌てることはありません。
逆に、そうではないめまいの方が、他の重篤な疾患の可能性がありますから、めまいがするなーと思ったら、ちゃんと診察をうけましょう。
いつも言ってますが、適当にこれはメニエール病とか判断しない事。
めまいや難聴があるからといって内リンパ水腫があるかないかなんて、分かるはずないんですから…
つまりは、メニエール病じゃない、他の疾患かもしれないわけですから、キチンとした知識をもってすぐに専門医に相談しましょ。
いかがでしたか?
夏の終わり、疲れがドッと出るタイミングでもあります。
身体を労わりながら、残暑と戦いましょう〜
では、また来週のサンデーイルネス(仮)をお楽しみに〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院