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2024年11月26日 [動物のこと]

タコの腕

お疲れ様です。院長です。

11月26日の火曜日でございます。

今日はいい風呂の日でございます。

では元気にネタいきましょう。

なんでも、高い知能を持つタコの腕の秘密を解明するべく、詳細な3Dマップが作られたそうなんです。

タコの8本の腕は非常に特殊で高性能です。

それぞれの腕にある吸盤で周囲にあるもの感触や味、匂いを感じ取ることができるだけでなく、全ての腕を自由自在に独立して動かすことができると言われています。

まるで各腕に脳があるかのようなつくりになっているそうです。

実際、そう考える方が自然だもあり、8つの脳をもつ生物というより、8本の手そのものが独立した生き物で、それが偶然、同じ胴体から生えていると考える研究者もいるくらいだそうです。

そこまで複雑なつくりをもつタコですが、それはいったいどのような仕組みで実現されているのでしょうか?

その謎を解明すべく、「タコの腕の3D解剖マップ」が作られたわけです。

米国サンフランシスコ州立大学の研究チームによる2つの研究では、DNA技術と電子顕微鏡を利用することで、タコの腕にある神経細胞や筋肉などがどのような構造をしているのか明らかにしています。

獲物を探すタコは、どこか意思を持った液体を思わせます。

骨がないおかげで、その筋肉は流れるように動き、それでいて強さと器用さのバランスは保たれています。

過去の研究では、タコの腕に3億5000万個の神経細胞があり、脳を経由しなくても情報を処理できることが明らかになっており、1本ずつの腕に脳があるとすら考える研究者も存在します。

このようにタコの腕とその神経ネットワークは、私たち人間のものとは大きく異なっています。

ですが問題はなぜ異なっているのか、がポイントとなるわけです。

タコも人間も複雑な神経ネットワークを持つという点では共通しています。

なのになぜ、両者はこれほどまでに違う進化を遂げたのでしょうか?

この疑問は複雑な神経の進化を考えるうえで非常に重要なことです。

今回、サンフランシスコ州立大学のロビン・クルーク氏を中心とするチームが公開したのは、そんな疑問の解明に役立つきわめて詳細な3D解剖マップです。

1つは、DNA技術を用いて、マダコの仲間(Octopus bocki)の各種神経細胞をタグ付けして見分けられるようにしたもの。

これによって、腕の根本から先端にかけて、各種神経細胞がどのように分布しているのか明らかになりました。

もう1つは、電子顕微鏡を利用したもので、神経細胞・筋肉・皮膚の構造を観察し、それらがつながり合う様子が描き出されました。

こちらでは、タコの皮質の驚くべきパターン、筋肉内の神経索(神経繊維の束)のつながり、吸盤の位置に対応する神経節や血管の構造などが明らかになっています。

こうしたタコの解剖マップは、独自の進化をたどってきた軟体動物の振る舞いを、それとは大きく違う私たち人間にとって理解しやすい方法で解明するための出発点に過ぎません。

「なぜきわめて複雑な神経系を持ちながらも、同様に複雑な人間などとは違うルールに則っている動物が存在するのでしょう?」と、クルーク氏はプレスリリースで問いかけています。

これについては、機能的な理由、タコの腕が根本的に異なる仕事を担っている、あるいはただの偶然であるなど、いくつもの仮説があるという話です。

だが本当のところは、タコ学者が一番知りたいと願っているはずです。

まだまだ未知な部分が多い、タコ。

その真相が明らかになる日は、来るんでしょうか…。

ではまた〜。





京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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