2024年02月04日 [からだのこと]
(362)サンデーイルネス(仮)老年期の心について
お疲れ様です。院長です。
2月4日のサンデーイルネスでございます。
ついに2月ですな。
まぁ、なにがついになのかはよく分かりませんが、1月はスゴイスピードで終わった気がします。
年が明けたばかりだったのに、もう1/12が過ぎてしまいました。
てことで、2月と言えば、特に何かあるわけではないですが、やはり年間通じて、一番寒いってイメージはありますな。
そして、もうすぐ春感が際立ってくる時期ですし、それを楽しみに寒さに耐えるって感じですね。
あと1ヶ月ですかね。
3月に入れば、まだ暖かくはなりませんが、それでも寒さのピークは過ぎてますし、徐々に寒さが和らいでいく感じはいいもんです。
そして、春が来たら、またクソ暑い夏が来ると…。
一年が早すぎる。
そして、この繰り返しを数十回繰り返し、やがて死ぬんですなぁ(笑)
まぁ、寿命がいつまで続くかは神のみぞ知るですが、与えられた天命を全うするには、やはり全てにおいて「健康」であることが大事です。
この健康、身体や心だけでなく、人間関係も仕事全般もすべてに関わってきますからね。
てことで、今日は「老年期の心」について解説していきたいと思います。
老化に伴う心の変化を知能、人格・心理的側面からみると、以下のようにまとめられます。
(1)知能
かつては年をとると知能が衰えると考えられていました。
しかし現在では、知能は20代以降も発達し続け、少なくとも80歳くらいまでは社会生活に必要、かつ十分な機能が維持できることが証明されています。
高齢者でとくに問題になるのは記銘力(きめいりょく) (ものを覚える力)の低下です。
記銘力の低下は聞いたことをすぐ忘れる、同じことを何度も聞くなどの症状により気づきます。
それに比べて、古い記憶は高齢になっても比較的よく保たれていますが、それも徐々に不正確になり、思い出せないことが多くなってきます。
したがって社会生活に支障を来すほどの記憶力の衰えが認められた時には、老年期認知症(ろうねんきにんちしょう)などの疾患が疑われます。
人の知能は流動性知能(りゅうどうせいちのう)(記銘力、計算能力など)と結晶性知能(けっしょうせいちのう)(判断力、総合力)の2つに大別されます。
一般に流動性知能は30歳以降、ほぼ直線的に低下しますが、結晶性知能は高齢になっても低下しません。
若い時には理解できなかったことが年をとって初めて理解できる、ということはしばしば経験されることです。
年をとったら皆ぼけるというのは大きな間違いで、老年期認知症の患者さんは65歳以上の高齢者の5〜6%にすぎないのです。
高齢者でも結晶性知能にますます磨きがかかり、各分野でリーダーとして活躍している人が大勢います。
高齢者のなかには知的資産家とも呼ぶべき、若い人とは異質の知能をもった人が大勢いるのです。
(2)人格・心理的側面
昔から高齢者の性格の特徴として、がんこ、利己的、愚痴っぽい、疑い深い、心気的(いらいらしがち)であるなどがあげられています。
しかし、従来いわれてきたがんこさは認知症によることが多く、また抑うつ傾向はうつ病によるものと考えられており、このような病的状態でみられる特徴と、正常な高齢者の人格の変化が混同されている場合が多くあります。
人の人格は成人期〜老年期を通じて比較的安定していて、青年期までにつくり上げられた人格の基本的な部分は変わらず、加齢的変化よりも世代の違いや性差の影響のほうが大きいといわれています。
60歳以上の人で多く認められる性格としては、保守性、あきらめ、義理堅さ、依存的などで、従来多いとされていた嫉妬(しっと)、不満、懐疑心(かいぎしん)などは多くなかったとの調査結果があります。
ただし、75歳以上の高齢者では活動性の減退・身体的不自由に関する不安、不満、短気などの訴えが多いようです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月4日のサンデーイルネスでございます。
ついに2月ですな。
まぁ、なにがついになのかはよく分かりませんが、1月はスゴイスピードで終わった気がします。
年が明けたばかりだったのに、もう1/12が過ぎてしまいました。
てことで、2月と言えば、特に何かあるわけではないですが、やはり年間通じて、一番寒いってイメージはありますな。
そして、もうすぐ春感が際立ってくる時期ですし、それを楽しみに寒さに耐えるって感じですね。
あと1ヶ月ですかね。
3月に入れば、まだ暖かくはなりませんが、それでも寒さのピークは過ぎてますし、徐々に寒さが和らいでいく感じはいいもんです。
そして、春が来たら、またクソ暑い夏が来ると…。
一年が早すぎる。
そして、この繰り返しを数十回繰り返し、やがて死ぬんですなぁ(笑)
まぁ、寿命がいつまで続くかは神のみぞ知るですが、与えられた天命を全うするには、やはり全てにおいて「健康」であることが大事です。
この健康、身体や心だけでなく、人間関係も仕事全般もすべてに関わってきますからね。
てことで、今日は「老年期の心」について解説していきたいと思います。
老化に伴う心の変化を知能、人格・心理的側面からみると、以下のようにまとめられます。
(1)知能
かつては年をとると知能が衰えると考えられていました。
しかし現在では、知能は20代以降も発達し続け、少なくとも80歳くらいまでは社会生活に必要、かつ十分な機能が維持できることが証明されています。
高齢者でとくに問題になるのは記銘力(きめいりょく) (ものを覚える力)の低下です。
記銘力の低下は聞いたことをすぐ忘れる、同じことを何度も聞くなどの症状により気づきます。
それに比べて、古い記憶は高齢になっても比較的よく保たれていますが、それも徐々に不正確になり、思い出せないことが多くなってきます。
したがって社会生活に支障を来すほどの記憶力の衰えが認められた時には、老年期認知症(ろうねんきにんちしょう)などの疾患が疑われます。
人の知能は流動性知能(りゅうどうせいちのう)(記銘力、計算能力など)と結晶性知能(けっしょうせいちのう)(判断力、総合力)の2つに大別されます。
一般に流動性知能は30歳以降、ほぼ直線的に低下しますが、結晶性知能は高齢になっても低下しません。
若い時には理解できなかったことが年をとって初めて理解できる、ということはしばしば経験されることです。
年をとったら皆ぼけるというのは大きな間違いで、老年期認知症の患者さんは65歳以上の高齢者の5〜6%にすぎないのです。
高齢者でも結晶性知能にますます磨きがかかり、各分野でリーダーとして活躍している人が大勢います。
高齢者のなかには知的資産家とも呼ぶべき、若い人とは異質の知能をもった人が大勢いるのです。
(2)人格・心理的側面
昔から高齢者の性格の特徴として、がんこ、利己的、愚痴っぽい、疑い深い、心気的(いらいらしがち)であるなどがあげられています。
しかし、従来いわれてきたがんこさは認知症によることが多く、また抑うつ傾向はうつ病によるものと考えられており、このような病的状態でみられる特徴と、正常な高齢者の人格の変化が混同されている場合が多くあります。
人の人格は成人期〜老年期を通じて比較的安定していて、青年期までにつくり上げられた人格の基本的な部分は変わらず、加齢的変化よりも世代の違いや性差の影響のほうが大きいといわれています。
60歳以上の人で多く認められる性格としては、保守性、あきらめ、義理堅さ、依存的などで、従来多いとされていた嫉妬(しっと)、不満、懐疑心(かいぎしん)などは多くなかったとの調査結果があります。
ただし、75歳以上の高齢者では活動性の減退・身体的不自由に関する不安、不満、短気などの訴えが多いようです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院