2024年01月29日 [からだのこと]
他人行動
お疲れ様です。院長です。
1月29日の月曜日でございます
1月も残り3日となりましたね。
2月に入ると、さらに寒さが増しますし、しばらくは注意が必要ですな。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日はちょっと変わった人間の脳のお話しー。
何かをしている他人の姿を見たとき、それがごく予想通りのものなら、私たちの脳は目から入ってきた情報を無視するようになるんだとか…。
そんな奇妙な習性が明らかになったそうなんです。
高度に社会的な生き物である私たちにとって、他人が何をどうやっているのか観察するのはとても大切なことです。
ですが最新の研究によりますと、脳は目で見たものをそのまま見ているわけではないようなんですね。
日本の自治医科大学やオランダ神経科学研究所をはじめとするチームが明らかにしたのは、むしろ脳は頭の中でこうなると予測していることを見ているという事らしいんです。
私たち人間は社会的な生き物です。
ですから誰かが何かをやっている姿を目にすると、まるで自分がやってるかのように脳が活性化します。
これまでの研究からわかったのは、他人の行動を見ると、まず脳の「視覚」に関係している領域が活性化し、それから実際に「行動するときの領域」(頭頂部や運動前野)が活性化するということです。
こうした事実からは、視覚 > 行動という情報の流れが、他人の行動を理解する鍵であるらしいことがうかがえます。
ですが、ここで1つ気になることがあります。
それは、そうした実験が現実とはかなり違う状況で行われがちだということですな。
例えば、実験室の中で、人間やサルに誰かがナイフを手にする様子を見せるとします。
これは現実的なものと言えるでしょうか?
誰かが何の脈絡もなくナイフを手にする姿など、そうそう目にすることはないでしょう。
実際に目にするのは、例えば誰かが朝食のパンにバターを塗るため、ナイフを手に持つ。
と言う様な一連の動きがあります。
こうした現実の状況において、脳は研究室での実験と同じように働いているのか、それともそこには何か違いがあるでしょうか?
日本の自治医科大学とオランダ神経科学研究所をはじめとする研究チームは、てんかん患者の協力を仰ぎ、この疑問に答えようとしたわけです。
今回の実験に参加したのは、てんかんの治療のため、頭蓋骨の下に電極を埋め込んでいた人たちです。
これを利用することで、頭蓋骨の上からよりも、ずっと正確に脳の活動を観察することができます。
実験では、参加者に他人が何かをしている映像を見てもらい、その時の脳の活動を測定しました。
“何か”とは、朝食の準備やシャツをたたむといった、ごく日常的な作業風景です。
ただし、同じ作業を映したものでも映像には2パターンあったそうです。
1つはごく自然な順序で行われているもので、例えば、朝食を用意する場面では、ある人がまずパンを選び、ナイフを持ち、パンを切り、バターを塗るといった具合に、ごく自然な流れが映し出されます。
が、もう1つのパターンでは、そうした自然な流れが、ランダムに並べ替えられていました。
それを見ても、次に何が行われるのか予測することは難しい。
これを視聴した参加者からわかったのは、よく知っている行動の場合、人間の脳は目から入ってくる情報を無視し、自分の知識から次の行動を予測するようになるということでした。
作業の順序が並べ替えられ、次に何が起こるのかわからない映像を見たとき、脳の情報は、視覚野から行動をコントロールする頭頂部や運動前野へと流れていきました。
ですが、ごく自然の流れのとき、視覚野からの活動が抑制され、朝食の作り方を知っている運動前野から頭頂皮質へと情報の流れが変わったんですね。
「まるで目で見るのをやめて、自分だったらどうするかを見るようになったかのようです」と、研究チームの1人であるヴァレリア・ガッツォーラ氏は語っています。
この発見からは、脳がただ五感から入ってくる情報にだけ反応するわけではないことがうかがえます。
むしろ脳は次に何が起こるかをずっと予測し続けているんだと…。
そして、五感の情報が予想通りなら、己の情報に目を向けるようになります。
つまり、私たちは外側からではなく、内側から世界を見ているようなものなのだと言う事らしいです。
まぁ、何となく分からんでもないかなぁと…。
真剣に観察してれば別ですが、何となく誰かの行動を見ていた場合などは、次の行動を予測しながら見てるかもしれませんね…。
ま、その予測を瞬時に行う所がまた脳の凄いところなんでしょうけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月29日の月曜日でございます
1月も残り3日となりましたね。
2月に入ると、さらに寒さが増しますし、しばらくは注意が必要ですな。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日はちょっと変わった人間の脳のお話しー。
何かをしている他人の姿を見たとき、それがごく予想通りのものなら、私たちの脳は目から入ってきた情報を無視するようになるんだとか…。
そんな奇妙な習性が明らかになったそうなんです。
高度に社会的な生き物である私たちにとって、他人が何をどうやっているのか観察するのはとても大切なことです。
ですが最新の研究によりますと、脳は目で見たものをそのまま見ているわけではないようなんですね。
日本の自治医科大学やオランダ神経科学研究所をはじめとするチームが明らかにしたのは、むしろ脳は頭の中でこうなると予測していることを見ているという事らしいんです。
私たち人間は社会的な生き物です。
ですから誰かが何かをやっている姿を目にすると、まるで自分がやってるかのように脳が活性化します。
これまでの研究からわかったのは、他人の行動を見ると、まず脳の「視覚」に関係している領域が活性化し、それから実際に「行動するときの領域」(頭頂部や運動前野)が活性化するということです。
こうした事実からは、視覚 > 行動という情報の流れが、他人の行動を理解する鍵であるらしいことがうかがえます。
ですが、ここで1つ気になることがあります。
それは、そうした実験が現実とはかなり違う状況で行われがちだということですな。
例えば、実験室の中で、人間やサルに誰かがナイフを手にする様子を見せるとします。
これは現実的なものと言えるでしょうか?
誰かが何の脈絡もなくナイフを手にする姿など、そうそう目にすることはないでしょう。
実際に目にするのは、例えば誰かが朝食のパンにバターを塗るため、ナイフを手に持つ。
と言う様な一連の動きがあります。
こうした現実の状況において、脳は研究室での実験と同じように働いているのか、それともそこには何か違いがあるでしょうか?
日本の自治医科大学とオランダ神経科学研究所をはじめとする研究チームは、てんかん患者の協力を仰ぎ、この疑問に答えようとしたわけです。
今回の実験に参加したのは、てんかんの治療のため、頭蓋骨の下に電極を埋め込んでいた人たちです。
これを利用することで、頭蓋骨の上からよりも、ずっと正確に脳の活動を観察することができます。
実験では、参加者に他人が何かをしている映像を見てもらい、その時の脳の活動を測定しました。
“何か”とは、朝食の準備やシャツをたたむといった、ごく日常的な作業風景です。
ただし、同じ作業を映したものでも映像には2パターンあったそうです。
1つはごく自然な順序で行われているもので、例えば、朝食を用意する場面では、ある人がまずパンを選び、ナイフを持ち、パンを切り、バターを塗るといった具合に、ごく自然な流れが映し出されます。
が、もう1つのパターンでは、そうした自然な流れが、ランダムに並べ替えられていました。
それを見ても、次に何が行われるのか予測することは難しい。
これを視聴した参加者からわかったのは、よく知っている行動の場合、人間の脳は目から入ってくる情報を無視し、自分の知識から次の行動を予測するようになるということでした。
作業の順序が並べ替えられ、次に何が起こるのかわからない映像を見たとき、脳の情報は、視覚野から行動をコントロールする頭頂部や運動前野へと流れていきました。
ですが、ごく自然の流れのとき、視覚野からの活動が抑制され、朝食の作り方を知っている運動前野から頭頂皮質へと情報の流れが変わったんですね。
「まるで目で見るのをやめて、自分だったらどうするかを見るようになったかのようです」と、研究チームの1人であるヴァレリア・ガッツォーラ氏は語っています。
この発見からは、脳がただ五感から入ってくる情報にだけ反応するわけではないことがうかがえます。
むしろ脳は次に何が起こるかをずっと予測し続けているんだと…。
そして、五感の情報が予想通りなら、己の情報に目を向けるようになります。
つまり、私たちは外側からではなく、内側から世界を見ているようなものなのだと言う事らしいです。
まぁ、何となく分からんでもないかなぁと…。
真剣に観察してれば別ですが、何となく誰かの行動を見ていた場合などは、次の行動を予測しながら見てるかもしれませんね…。
ま、その予測を瞬時に行う所がまた脳の凄いところなんでしょうけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院