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2021年08月19日 [色々なこと]

熱波49.5

お疲れ様です。院長です。

8月19日の木曜日でございます。

お盆あたりから雨が降り続いてますが、雨がやめばやっぱり暑いですな。

この長雨も、なんだかどうなってんの?って感じです。

そしてまだまだ暑いですし、なんだかな〜な毎日です。

今年の猛暑はただの猛暑ではないようですな。

停滞した高気圧が屋根のように大地を覆うヒートドーム現象による熱波が続き、気温は日に日に上昇を続けているようなんです。

特に深刻なのがカナダやアメリカの西部で、様々な生物に影響を与えています。

カナダの太平洋岸では10億匹以上の海洋生物が死滅しそうになっているそうなんです。

いわば暑い日に車の中に放置された子供や動物たちのようなもので、極端な高温に対応しきれずに死んでいるんだそうです。

そもそもヒートドーム現象とは、高気圧が半球形態の熱幕を作り、熱い空気を閉じ込めた状態のことで、このヒートドームが、カナダ西部やアメリカ北西部に居座りつづけ、海岸沿いの地域の気温を40℃まで上昇させ、長年の記録を塗り替えました。

ブリティッシュコロンビア州ではヒートドーム現象による被害が深刻で、同国の観測史上最高となる49.5℃の気温を記録、500人もの人が亡くなり、現在、この地域で発生している数多くの山火事の原因となったと言われています。

49.5℃って…

気温の数値とは思えませんな。

ブリティッシュコロンビア大学の海洋生物学者、クリストファー・ハーレイ氏は、この異常な熱波のせいで、最低でも10億匹の海洋生物が死んだ可能性があると算出しています。

バンクーバーの海岸を歩いてみると、熱波がもたらした被害の大きさがよくわかるそうです。

おびただしい数の中身のないムール貝の殻がいたるところに散乱していて、足の踏み場もないほどの異様な光景が広がっているそうなんです。

そうなると、死んだムール貝の腐敗臭もひどくなります。

巻貝、ヒトデ、二枚貝なども浅瀬で腐っており、フジツボやヤドカリ、ヒトデなどにも被害が及んでいるんだとか…。

ムール貝は丈夫な貝で、30℃を超える気温にも耐えられます。

数時間なら40℃半ばの気温でも生き残ることができる強い貝類もいますが、それ以上の温度になると生き残るのはさすがに無理です。

ムール貝や二枚貝は海を濾過し、太陽光が海底のアマモの生息地に届くほどの透明度を保ち、ほかの生物に棲みかを提供するのに役立っています。

そのため、貝の大量死は一時的とはいえ、水質にかなりの影響を与えるだろう、とハーレイ氏は話しております。

ムール貝がいる1平方メートル四方には、ほかにも数十から百種の生き物が生息している可能性があり、これらの生物も死滅した可能性が高いと…。

数が多ければ大きいほど、死骸の数もどんどん増えていきます。

ですが、これはムール貝だけの話ですので、もっと多くの海洋生物が死んでしまっていることでしょう。

ムール貝は2年で再生することができるそうなんですが、ヒトデや貝の多くは数十年生きるものも多く、再生する速度はもっと遅いため、数の回復にはもっと時間がかかるかもしれないそうです。

他にもイソギンチャク、メバルなどの岩礁魚やカキの死も報告されているそうです。

専門家たちは、気候変動の影響で、急激な熱波が今後も継続的に起こる可能性が高い現実に、州政府がなんとか対応するべきだと、警告しているそうです。

アメリカ西部とカナダ南西部は、今後も熱波が予想されていて、乾燥した厳しい夏の暑さが続くようです。

多くの生物は、こうした急激な変化のペースについていくことはできないでしょう。

生態系は、予想もできない方向へ変化するかもしれません。

当然ながらヒートドーム現象による熱波の影響は地上にも及んでいます。

オレゴン州では熱波から逃れるために、巣立ち前のハヤブサのヒナが数十羽が、地面に急降下したそうです。

彼らには暑さから逃れるため飛び降りる以外に選択肢はなかったようなんですね。

同様に飛ぶにはまだ若すぎる50羽近くのクーパーハイタカやアレチノスリが熱さから逃れるために飛び降りたという事例が報告されており、保護にあたっている野生生物リハビリセンターによると、そのうちの13羽は安楽死させなければならないほどの重傷を負っていたそうです。

他の地域でも同様のことが起きており、ブリティッシュコロンビア州でも巣から飛び出した約140羽の鳥のヒナが保護されているといいますから大変な状況ですな。

飛んでる鳥が地面に急降下って、これ、暑すぎて気を失っちゃってんじゃないですかね。

我々人間は、暑いと屋内に入り、しかも冷房という武器がありますから、なんとでもなりますが、屋外で生きる生物にはホント地獄ですよねぇ…。

この手のネタの時は必ず言うてますが、ホント世界規模で手を打たないと、このままでは地球上の生物すべてが死滅しないとも限りませんよ。

なんとか出来るのは、我々人間だけですからね。

ではまた〜。





京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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