2021年07月20日 [からだのこと]
オリンピックとペスト
お疲れ様です。院長です。
7月20日の火曜日でございます。
今週末にはオリンピックが開幕するって事で、徐々にですがオリンピックムードが高まってきてますな。
と同時に、新型コロナもここへきてまたもや盛り上がりを見せておるという残念な状況です。
東京オリンピックなのにもかかわらず、東京は緊急事態宣言中ですし、やってる場合かという声が聞こえるのは当然っちゃ当然ですわな。
ここでさらに感染拡大なんかさせちゃった日にゃ、オリンピックの責任にされちゃいますし、何としてもみなさん、オリンピック期間は自宅で家族とテレビ観戦しておいてくださいね。
何といっても、オリンピックなだけに世界中から人がやってきています。
中には、変異株が流行してる国からも人が来てるわけで、ここでさらにされらが混ざり合い、新株なんかが出ちゃったらもう、「オリンピック株」って呼ばれるのは目に見えてますからねぇ…。
そして、その「オリンピック株」を、日本に来ていた世界中の人たちが、自国へ持って帰ると…。
もう、目も当てられません。
ワクチンだけで防ぐのも限界がある気がしますし、もう次は薬を作ってもらうしかないですねぇ…。
ってことで、感染症の恐ろしさが身に染みてる昨今ですが、人類は過去、いくつもの伝染病に見舞われてきましたが、ペスト菌によって発病するペストは、古来より繰り返し世界的に大流行しており、その代表的なものでしょう。
病原菌やそれによる感染症は、人類に選択圧をくわえて特に免疫に関連した進化をうながします。
新たな研究によると、ペスト菌が免疫関連遺伝子に影響をもたらしていたことが、ドイツの古い共同墓地のDNA分析により明らかになったそうなんです。
ドイツの古い共同墓地…
なんかホラーな匂いしかしませんが、どんな研究なんでしょうか。
感染者の皮膚が内出血して紫黒色になるので黒死病とも呼ばれるペストは、人獣共通感染症かつ動物由来感染症であり、世界の歴史において古来、複数回の世界的大流行が記録されており、14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されています。
ヨーロッパもまた5000年にもわたりペストに苦しめられてきた地域です。
もし感染症が人の進化的適応に関係しているのなら、過去の犠牲者からその痕跡を発見することはできないだろうかと賢い人は考えたわけですね。
そこでドイツ、マックス・プランク研究所の研究グループは、16世紀から17世紀にかけてペストが大流行したエルヴァンゲン市の共同墓地に埋葬されていた遺体の内耳骨からDNAを採取し、それを現在の住人のDNAと比較してみたんだそづえす。
なんでまた内耳骨なんでしょう?
ま、それは良いとしてこのDNAから、488の免疫関連遺伝子を調査したところ、ペスト菌によっていくつかの変異が生じたことを示す証拠が発見されたというんですね。
「フィコリン」ならびに「NLRP14」という免疫タンパク質の変異に関係する「アレル頻度」(ある集団の中で各々の対立遺伝子が発現する割合)が変化していたんだそうです。
これはペスト菌にうながされた進化プロセスが、エルヴァンゲンの住人たちの免疫関連遺伝子を形成した可能性を示すはじめての証拠であるといいます。
それはこの街にとどまらず、ヨーロッパ中でいく世代にもわたって起きたことである可能性もあるとのことです。
そんな事まで分かるんかいなって気もしますが、それが遺伝子調査なんでしょうねぇ。
さらにこの研究でもう1つ示されているのは、どれほど危険なパンデミックであっても、必ず生存者がいるということです。
大勢の人が犠牲になったとしても、中には抵抗力を持つ人間がいるわけです。
そのために全員が病気で命を落とすようなことはなく、一時期的に人口が減少したとしてもいずれもとに戻るだろうと、研究グループのパウル・ノーマン博士は説明しています。
これがいわゆる生物における選択と淘汰ってやつなのかもしれませんね。
とはいえ何の手も打たなくてよいわけではありません。
その時代に応じた対策を行うことも「選択と淘汰」に含まれているわけです。
現代医学は淘汰が過剰に進むのを防ぐために必要不可欠なものです。
それも適応進化の一形態なんでしょう。
今まさに世界を巻き込んだコロナとの戦いを人類は強いられてるわけですが、我々の身体も、これから少しずつでも進化していくんでしょうかねぇ…。
ま、もちろん、進化するのは何代も先の話ですけどね。
わたくし院長なんかは、これからは退化していく一方ですがな(笑)
ですが、コロナとの戦いもまだ終わったわけではありません。
完全決着がつくまで油断せず、戦い抜きましょうぞ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月20日の火曜日でございます。
今週末にはオリンピックが開幕するって事で、徐々にですがオリンピックムードが高まってきてますな。
と同時に、新型コロナもここへきてまたもや盛り上がりを見せておるという残念な状況です。
東京オリンピックなのにもかかわらず、東京は緊急事態宣言中ですし、やってる場合かという声が聞こえるのは当然っちゃ当然ですわな。
ここでさらに感染拡大なんかさせちゃった日にゃ、オリンピックの責任にされちゃいますし、何としてもみなさん、オリンピック期間は自宅で家族とテレビ観戦しておいてくださいね。
何といっても、オリンピックなだけに世界中から人がやってきています。
中には、変異株が流行してる国からも人が来てるわけで、ここでさらにされらが混ざり合い、新株なんかが出ちゃったらもう、「オリンピック株」って呼ばれるのは目に見えてますからねぇ…。
そして、その「オリンピック株」を、日本に来ていた世界中の人たちが、自国へ持って帰ると…。
もう、目も当てられません。
ワクチンだけで防ぐのも限界がある気がしますし、もう次は薬を作ってもらうしかないですねぇ…。
ってことで、感染症の恐ろしさが身に染みてる昨今ですが、人類は過去、いくつもの伝染病に見舞われてきましたが、ペスト菌によって発病するペストは、古来より繰り返し世界的に大流行しており、その代表的なものでしょう。
病原菌やそれによる感染症は、人類に選択圧をくわえて特に免疫に関連した進化をうながします。
新たな研究によると、ペスト菌が免疫関連遺伝子に影響をもたらしていたことが、ドイツの古い共同墓地のDNA分析により明らかになったそうなんです。
ドイツの古い共同墓地…
なんかホラーな匂いしかしませんが、どんな研究なんでしょうか。
感染者の皮膚が内出血して紫黒色になるので黒死病とも呼ばれるペストは、人獣共通感染症かつ動物由来感染症であり、世界の歴史において古来、複数回の世界的大流行が記録されており、14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されています。
ヨーロッパもまた5000年にもわたりペストに苦しめられてきた地域です。
もし感染症が人の進化的適応に関係しているのなら、過去の犠牲者からその痕跡を発見することはできないだろうかと賢い人は考えたわけですね。
そこでドイツ、マックス・プランク研究所の研究グループは、16世紀から17世紀にかけてペストが大流行したエルヴァンゲン市の共同墓地に埋葬されていた遺体の内耳骨からDNAを採取し、それを現在の住人のDNAと比較してみたんだそづえす。
なんでまた内耳骨なんでしょう?
ま、それは良いとしてこのDNAから、488の免疫関連遺伝子を調査したところ、ペスト菌によっていくつかの変異が生じたことを示す証拠が発見されたというんですね。
「フィコリン」ならびに「NLRP14」という免疫タンパク質の変異に関係する「アレル頻度」(ある集団の中で各々の対立遺伝子が発現する割合)が変化していたんだそうです。
これはペスト菌にうながされた進化プロセスが、エルヴァンゲンの住人たちの免疫関連遺伝子を形成した可能性を示すはじめての証拠であるといいます。
それはこの街にとどまらず、ヨーロッパ中でいく世代にもわたって起きたことである可能性もあるとのことです。
そんな事まで分かるんかいなって気もしますが、それが遺伝子調査なんでしょうねぇ。
さらにこの研究でもう1つ示されているのは、どれほど危険なパンデミックであっても、必ず生存者がいるということです。
大勢の人が犠牲になったとしても、中には抵抗力を持つ人間がいるわけです。
そのために全員が病気で命を落とすようなことはなく、一時期的に人口が減少したとしてもいずれもとに戻るだろうと、研究グループのパウル・ノーマン博士は説明しています。
これがいわゆる生物における選択と淘汰ってやつなのかもしれませんね。
とはいえ何の手も打たなくてよいわけではありません。
その時代に応じた対策を行うことも「選択と淘汰」に含まれているわけです。
現代医学は淘汰が過剰に進むのを防ぐために必要不可欠なものです。
それも適応進化の一形態なんでしょう。
今まさに世界を巻き込んだコロナとの戦いを人類は強いられてるわけですが、我々の身体も、これから少しずつでも進化していくんでしょうかねぇ…。
ま、もちろん、進化するのは何代も先の話ですけどね。
わたくし院長なんかは、これからは退化していく一方ですがな(笑)
ですが、コロナとの戦いもまだ終わったわけではありません。
完全決着がつくまで油断せず、戦い抜きましょうぞ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院