2021年06月30日 [色々なこと]
草遺伝子。
お疲れ様です。院長です。
6月30日の水曜日でございます。
明日からついに7月です。
まぁ、夏が近づくって事もあるんですが、1年で考えた場合、ちょうど折り返しとも言えますな。
つまり、2021年も半分終わったってことですね。
去年、今年と、なかなかな年でしたから、来年こそは良い年になって欲しいなぁ…。
ま、まだ半年ありますけどね(笑)
2021年、後半戦も頑張りましょう。
ってことで、今日のネタですが、今日は「遺伝子」に関するネタでございます。
遺伝子というものは、基本的に親から子へと受け継がれていきます。
そんなことなら誰でも知っているわけですが、先日このブログでもご紹介しましたが、時に血のつながりがない赤の他人、ましてや種が違う生物間でもそれが受け渡されることがあります。
こうした現象を「遺伝子の水平伝播」といいます。
これが知られるようになった当初、細菌に限られた現象とされていたこともありましたが、現在ではさまざまな動植物で確認されているそうなんです。
前回このブログで紹介した「水平伝播」は植物のDNAを体内に取り入れ、毒耐性を付ける昆虫のお話しでしたが、今日のは、他の草からDNAを奪い、自ら遺伝子組み換えを行っている植物のお話しです。
種が違う生物間で遺伝子が受け渡しされる「遺伝子の水平伝播」は、細菌の他、捕食されないよう菌類の赤い色素を合成するアブラムシ、向精神作用のある化合物をつくるための遺伝情報を共有するキノコ、植物の防衛機能を中和するためにその遺伝子を奪ったコナジラミなどで確認されていました。
そして今回、草にも遺伝子の水平伝播が行われていることが確認されたわけなんです。
普段見向きもしない草ですが、陸地の2〜4割が草原で占められており、米・トウモロコシ・小麦といった作物も含まれていることを考えれば非常に重要なグループです。
最新の研究では、英シェフィールド大学のグループが世界各地から集めた草17種の遺伝子をさかのぼり、その起源を探ってみました。
その結果、多くは親から子へと垂直に受け継がれたものでしたが、進化の歴史が異なるケースが100以上も特定されたのだそうです。
それはつまり、過去のどこかの時点で、その遺伝子が遠く離れた別種からもたらされたということになるんだそうです。
研究グループのルーク・ダニング氏によれば、自然が種の垣根を越えるのは案外たやすいのだといいます。
近縁種同士が交配すれば雑種が誕生します。
ですが遺伝子の水平伝播は交配によるものではありません。
それゆえに、より遠く離れた種の間でも遺伝子が移動できるようになるとも考えられるわけです。
草同士で水平伝搬された遺伝子は、エネルギー生産、ストレスへの抵抗力、病気への抵抗力などに関連しており、より大きく、高く、強く成長することで有利になる可能性があるものです。
まぁ、もちろんそうでなければ、違う種のDNAを取りこむ意味もないですからね。
ただし、それが一体どのようにして伝播したのかは不明だそうで、今後もわからないままかもしれないという話しです。
それを可能にする仕組みはいくつかあり、複数が関与している可能性もあるからなんだとか…。
ですがダニング氏によると、このところよく確認されているのは、地下に張り巡らされる根のような茎、すなわち「根茎」を介した水平伝播であるといいます。
根茎が地下で相手と接触したとき、そこに相手のDNAが進入すると…。
するとそこから無性生殖によってクローンが誕生し、その細胞の中で他種のDNAが複製されるわけです。
それはやがて「生殖細胞系列」にも伝わります。
するとクローンが花を咲かせ、種を実らせることで、普通に親から子へと受け継がれるようになるわけです。
ダニング氏によれば、このことは遺伝子組み換え作物について新しい視点をもたらすものなんだとか…。
遺伝子組み換え作物に反対する人たちが多いのは事実です。
ですがじつは人間が手を加えるまでもなく、ある意味、植物は自ら遺伝子組み換えを行っていたと考えられなくもないですね。
またこの研究は、遺伝子組み換え作物に組み込まれた遺伝子は、いずれはほかの植物にも自然に拡散されるということをも示唆しています。
こうした水平伝播の仕組みを解き明かすことができれば、自然なプロセスで植物を改変し、温暖化が進んだ世界にも強い作物をつくることができるかもしれないとのことです。
まぁ、考えは素晴らしいとは思いますけどねぇ…。
ですけど遺伝子組み換えはアカン気がします。
ましてや、温暖化に強い作物を作るとか、その前に温暖化をなんとかしないといけないでしょう。
今回の植物や昆虫なんかも、我々が地球を変化させてしまった事によって、やむなく「変わろう」とせざるを得なかったのかもしれませんしね。
まず地球をなんとかしましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月30日の水曜日でございます。
明日からついに7月です。
まぁ、夏が近づくって事もあるんですが、1年で考えた場合、ちょうど折り返しとも言えますな。
つまり、2021年も半分終わったってことですね。
去年、今年と、なかなかな年でしたから、来年こそは良い年になって欲しいなぁ…。
ま、まだ半年ありますけどね(笑)
2021年、後半戦も頑張りましょう。
ってことで、今日のネタですが、今日は「遺伝子」に関するネタでございます。
遺伝子というものは、基本的に親から子へと受け継がれていきます。
そんなことなら誰でも知っているわけですが、先日このブログでもご紹介しましたが、時に血のつながりがない赤の他人、ましてや種が違う生物間でもそれが受け渡されることがあります。
こうした現象を「遺伝子の水平伝播」といいます。
これが知られるようになった当初、細菌に限られた現象とされていたこともありましたが、現在ではさまざまな動植物で確認されているそうなんです。
前回このブログで紹介した「水平伝播」は植物のDNAを体内に取り入れ、毒耐性を付ける昆虫のお話しでしたが、今日のは、他の草からDNAを奪い、自ら遺伝子組み換えを行っている植物のお話しです。
種が違う生物間で遺伝子が受け渡しされる「遺伝子の水平伝播」は、細菌の他、捕食されないよう菌類の赤い色素を合成するアブラムシ、向精神作用のある化合物をつくるための遺伝情報を共有するキノコ、植物の防衛機能を中和するためにその遺伝子を奪ったコナジラミなどで確認されていました。
そして今回、草にも遺伝子の水平伝播が行われていることが確認されたわけなんです。
普段見向きもしない草ですが、陸地の2〜4割が草原で占められており、米・トウモロコシ・小麦といった作物も含まれていることを考えれば非常に重要なグループです。
最新の研究では、英シェフィールド大学のグループが世界各地から集めた草17種の遺伝子をさかのぼり、その起源を探ってみました。
その結果、多くは親から子へと垂直に受け継がれたものでしたが、進化の歴史が異なるケースが100以上も特定されたのだそうです。
それはつまり、過去のどこかの時点で、その遺伝子が遠く離れた別種からもたらされたということになるんだそうです。
研究グループのルーク・ダニング氏によれば、自然が種の垣根を越えるのは案外たやすいのだといいます。
近縁種同士が交配すれば雑種が誕生します。
ですが遺伝子の水平伝播は交配によるものではありません。
それゆえに、より遠く離れた種の間でも遺伝子が移動できるようになるとも考えられるわけです。
草同士で水平伝搬された遺伝子は、エネルギー生産、ストレスへの抵抗力、病気への抵抗力などに関連しており、より大きく、高く、強く成長することで有利になる可能性があるものです。
まぁ、もちろんそうでなければ、違う種のDNAを取りこむ意味もないですからね。
ただし、それが一体どのようにして伝播したのかは不明だそうで、今後もわからないままかもしれないという話しです。
それを可能にする仕組みはいくつかあり、複数が関与している可能性もあるからなんだとか…。
ですがダニング氏によると、このところよく確認されているのは、地下に張り巡らされる根のような茎、すなわち「根茎」を介した水平伝播であるといいます。
根茎が地下で相手と接触したとき、そこに相手のDNAが進入すると…。
するとそこから無性生殖によってクローンが誕生し、その細胞の中で他種のDNAが複製されるわけです。
それはやがて「生殖細胞系列」にも伝わります。
するとクローンが花を咲かせ、種を実らせることで、普通に親から子へと受け継がれるようになるわけです。
ダニング氏によれば、このことは遺伝子組み換え作物について新しい視点をもたらすものなんだとか…。
遺伝子組み換え作物に反対する人たちが多いのは事実です。
ですがじつは人間が手を加えるまでもなく、ある意味、植物は自ら遺伝子組み換えを行っていたと考えられなくもないですね。
またこの研究は、遺伝子組み換え作物に組み込まれた遺伝子は、いずれはほかの植物にも自然に拡散されるということをも示唆しています。
こうした水平伝播の仕組みを解き明かすことができれば、自然なプロセスで植物を改変し、温暖化が進んだ世界にも強い作物をつくることができるかもしれないとのことです。
まぁ、考えは素晴らしいとは思いますけどねぇ…。
ですけど遺伝子組み換えはアカン気がします。
ましてや、温暖化に強い作物を作るとか、その前に温暖化をなんとかしないといけないでしょう。
今回の植物や昆虫なんかも、我々が地球を変化させてしまった事によって、やむなく「変わろう」とせざるを得なかったのかもしれませんしね。
まず地球をなんとかしましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院