2021年04月08日 [色々なこと]
安楽死(自殺幇助)について
お疲れ様です。院長です。
4月8日の木曜日でございます。
4月も2週目に入り、春感満載、春爛漫でございますね。
桜は早かったですが、急に寒くなったり、暖かかったり、風が強かったりと春は天候が気まぐれですな。
ですが、今日のように朝から快晴だと気分も良いですよね。
そんな浮かれ気分な春ですが、実は4月って一番、自殺が多い月って言われてるんですよね。
急に、そんなディープな話かいって感じですが、これはデータが物語っていて何故か男性では、70歳代だけ6月〜8月がピークなんだそうです。
まぁ、春になにかに絶望するって感じも、分からなくはないですが、死ななくてもねぇ〜とはいつも思います。
ですが、今日のテーマはこの自殺も、ひょっとすると必要なのかもしれないと思われる、いわゆる「安楽死」についてのお話しです。
スペインで、安楽死(医師による自殺幇助)が合法となったそうなんです。
治る見込みのない病気をかかえ、耐えがたい苦しみを抱えながら延命され続けることは、人間の尊厳を保っているといえるのでしょうか?
終末期患者に対する安楽死の是非を巡っては様々な見解があります。
特に他人の手を借りて薬物の服用や投与を行う積極的安楽死(自殺幇助)の扱いは難しいです。
現在、一部の国や州で積極的安楽死が合法化されていますが、スペインでも積極的安楽死が合法化されることとなりました。
宗教団体や極右グループの強い反対にもかかわらず、スペイン議会はこのたび、「回復の見込みがなく、耐えがたい苦痛を伴う深刻な慢性疾患」に苦しむ患者が望んだ場合に限り、安楽死と自殺幇助を合法化しました。
以下、スペインのペドロ・サンチェス首相はツイート
「今日、私たちはより人間らしく、より公正で、より自由になりました。社会から広く求められていた安楽死法がついに、現実のものとなったのです
長きにわたり戦いを続けてきたすべての人たちのおかげで、ここスペインで尊厳をもって死ぬ権利が認められたのです」
賛成202票、反対141票、棄権2票で、この法案が下院議会で可決されたとき、万雷の拍手が鳴り響いたそうです。
これまでスペインでは、安楽死を望む人の自殺を医師が幇助した場合、犯罪者となり、10年の懲役が科せられていました。
この法律は、スペイン国民および、スペイン国内に合法的に居住している29万人のイギリス人を含む外国人に適用され、3ヶ月以内に施行されるそうです。
地域委員会が提出された安楽死要望書を精査することになります。
投票が行われている間、マドリード議会の外では、安楽死賛成派、反対派のグループがデモを行っていました。
反対派であるキリスト教弁護士協会のポロニア・カステヤノス氏は「ナチスドイツが、最終的解決手段の一環として、最初に弱者に安楽死を行ったことを忘れてはならない」と語っております。
極右政党VOXは、憲法裁判所に異議を申し立てることになるだろうと主張しています。
しかし2019年の世論調査では、スペイン人のほぼ90%が、安楽死は罪に問われないことを支持していたそうです。
この法律は、"深刻かつ不治の病"あるいは、"慢性的な疾患で生活が成り立たない"状態にあるすべての人が、"耐えがたい苦痛"を避けるために死ぬ助けを要求することを可能にします。
安楽死を希望する患者は、要望を出す時点で完全に意識がしっかりしていて、15日間をはさんで二度、書類を提出しなくてはなりません。
条件が満たされていない場合、医師は要請を却下することができます。
また、第二の医師や評価機関によるダブルの承認も必要で、どの医師でも、自分の道義心を理由に安楽死に手を貸さないことができるようになっています。
現在、安楽死や自殺幇助を合法化している国は、スペイン以外には、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、カナダ、アメリカの一部の州などがあります。
昨年、ニュージーランドも自殺幇助法を承認しました。
もちろん、日本は認めていません。
ですが、この問題は多数決で決められるような問題でもないですし、本当に難しい話ですよね。
あくまで個人的な意見ですが、わたくし院長は「安楽死」に関しては容認すべきだと考えています。
もちろん、諸条件をクリアしていて、自分自身と、いるなら家族の承認が得られる場合の話ですが…。
不治なうえ、耐えがたい痛みなどある場合、生きることがすなわち苦しみになります。
その中で何かを見出すのは無理な話だと思いますしね。
これから、世界の色々な国で、この問題は議論されるかもしれませんが、「正解」はどこにもないでしょう。
因みに、ポルトガルでは、同様の法案が議会に提出されましたが、最高裁判所が違憲と判断し、差し止められているそうです。
日本でも、もっと向き合っていかなきゃいけない問題かもしれませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月8日の木曜日でございます。
4月も2週目に入り、春感満載、春爛漫でございますね。
桜は早かったですが、急に寒くなったり、暖かかったり、風が強かったりと春は天候が気まぐれですな。
ですが、今日のように朝から快晴だと気分も良いですよね。
そんな浮かれ気分な春ですが、実は4月って一番、自殺が多い月って言われてるんですよね。
急に、そんなディープな話かいって感じですが、これはデータが物語っていて何故か男性では、70歳代だけ6月〜8月がピークなんだそうです。
まぁ、春になにかに絶望するって感じも、分からなくはないですが、死ななくてもねぇ〜とはいつも思います。
ですが、今日のテーマはこの自殺も、ひょっとすると必要なのかもしれないと思われる、いわゆる「安楽死」についてのお話しです。
スペインで、安楽死(医師による自殺幇助)が合法となったそうなんです。
治る見込みのない病気をかかえ、耐えがたい苦しみを抱えながら延命され続けることは、人間の尊厳を保っているといえるのでしょうか?
終末期患者に対する安楽死の是非を巡っては様々な見解があります。
特に他人の手を借りて薬物の服用や投与を行う積極的安楽死(自殺幇助)の扱いは難しいです。
現在、一部の国や州で積極的安楽死が合法化されていますが、スペインでも積極的安楽死が合法化されることとなりました。
宗教団体や極右グループの強い反対にもかかわらず、スペイン議会はこのたび、「回復の見込みがなく、耐えがたい苦痛を伴う深刻な慢性疾患」に苦しむ患者が望んだ場合に限り、安楽死と自殺幇助を合法化しました。
以下、スペインのペドロ・サンチェス首相はツイート
「今日、私たちはより人間らしく、より公正で、より自由になりました。社会から広く求められていた安楽死法がついに、現実のものとなったのです
長きにわたり戦いを続けてきたすべての人たちのおかげで、ここスペインで尊厳をもって死ぬ権利が認められたのです」
賛成202票、反対141票、棄権2票で、この法案が下院議会で可決されたとき、万雷の拍手が鳴り響いたそうです。
これまでスペインでは、安楽死を望む人の自殺を医師が幇助した場合、犯罪者となり、10年の懲役が科せられていました。
この法律は、スペイン国民および、スペイン国内に合法的に居住している29万人のイギリス人を含む外国人に適用され、3ヶ月以内に施行されるそうです。
地域委員会が提出された安楽死要望書を精査することになります。
投票が行われている間、マドリード議会の外では、安楽死賛成派、反対派のグループがデモを行っていました。
反対派であるキリスト教弁護士協会のポロニア・カステヤノス氏は「ナチスドイツが、最終的解決手段の一環として、最初に弱者に安楽死を行ったことを忘れてはならない」と語っております。
極右政党VOXは、憲法裁判所に異議を申し立てることになるだろうと主張しています。
しかし2019年の世論調査では、スペイン人のほぼ90%が、安楽死は罪に問われないことを支持していたそうです。
この法律は、"深刻かつ不治の病"あるいは、"慢性的な疾患で生活が成り立たない"状態にあるすべての人が、"耐えがたい苦痛"を避けるために死ぬ助けを要求することを可能にします。
安楽死を希望する患者は、要望を出す時点で完全に意識がしっかりしていて、15日間をはさんで二度、書類を提出しなくてはなりません。
条件が満たされていない場合、医師は要請を却下することができます。
また、第二の医師や評価機関によるダブルの承認も必要で、どの医師でも、自分の道義心を理由に安楽死に手を貸さないことができるようになっています。
現在、安楽死や自殺幇助を合法化している国は、スペイン以外には、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、カナダ、アメリカの一部の州などがあります。
昨年、ニュージーランドも自殺幇助法を承認しました。
もちろん、日本は認めていません。
ですが、この問題は多数決で決められるような問題でもないですし、本当に難しい話ですよね。
あくまで個人的な意見ですが、わたくし院長は「安楽死」に関しては容認すべきだと考えています。
もちろん、諸条件をクリアしていて、自分自身と、いるなら家族の承認が得られる場合の話ですが…。
不治なうえ、耐えがたい痛みなどある場合、生きることがすなわち苦しみになります。
その中で何かを見出すのは無理な話だと思いますしね。
これから、世界の色々な国で、この問題は議論されるかもしれませんが、「正解」はどこにもないでしょう。
因みに、ポルトガルでは、同様の法案が議会に提出されましたが、最高裁判所が違憲と判断し、差し止められているそうです。
日本でも、もっと向き合っていかなきゃいけない問題かもしれませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院