2021年03月01日 [からだのこと]
ケタミンの効果
お疲れ様です。院長です。
3月1日の月曜日でございます。
いよいよ3月に突入でございます。
3月に入れば、やはり冬って感じは少なくなり、春が近付いてくる気がします。
まぁ、気温的にはまだまだ寒いんですが、それでも確実に暖かくはなっていきますよね。
コロナもワクチン接種が始まりだしてますし、このまま良い感じで効果が出てくれたら良いんですけどね。
これから暖かく、そして暑くなっていったら、感染力も多少は低下するでしょうし、この機会になんとか撲滅しちゃいたいトコですね。
この新型コロナウイルス、経済面の影響だけでなく、精神面にもかなり影響が出てるようです。
世界的にうつの症状を訴える人が急増しており、日本では2020年の自殺者数が11年ぶりに増加したそうなんです。
なんとか自殺者を思いとどめることはできないものかと、世界各国で様々な取り組みが行われているわけなんですが、ある麻酔薬が自殺願望を抑える効果があるという研究結果がオーストラリアから報告されました。
その麻酔薬は「ケタミン」といい、これまでの研究でうつ病に効果があることは報告されていましたが、今回の研究でうつ病患者の3分の2の自殺願望が抑えられたそうなんです。
ですが、ケタミンは1956年に発見された少し不思議な作用がある麻酔薬なんですね。
その初期の実験では、被験者から死んでしまったような感覚や、手足がなくなってしまったかのような感覚が報告されています。
そのために解離性麻酔薬と呼ばれるようになったそうなんです。
麻酔薬なんですが幻覚作用があり、若者たちによる乱用が問題になったこともあるそうです。
ですがここ最近では、ケタミンに再評価の兆しが現れています。
それというのも、重いうつ病など、心を病んでしまった人たちに改善効果があるらしいことが分かってきたからなんですね。
また、いつまでも消えることのない死にたいという思い「希死念慮(きしねんりょ):具体的な理由はないが漠然と死を願う状態」をケタミンが和らげてくれることも明らかになっています。
これは従来の抗うつ剤ではなかなか得られなかった効果なんだそうです。
希死念慮の緩和効果についての研究のほとんどは、静脈注射で投与した場合の効果を確かめたものでした。
ですが静脈注射はコストがかかりますし、体に針を刺さねばなりません。
また中には合併症を引き起こしやすい人もいたりします。
そこでオーストラリア、サンシャイン・コースト大学の研究グループは、もっと安価かつ手軽に薬を投与する方法として、経口でケタミンを投薬したときの治療効果を調べてみることにしました。
慢性的な希死念慮にとらわれた成人患者32名に参加してもらった実験では、オレンジジュースに混ぜられた麻酔効果が微弱にしか発揮されない程度のケタミンを、少しずつ量を増やしながら経口で6週間にわたり飲んでもらいました。
参加者の自殺願望は、すぐに命を絶ってしまうほどひどいものではありませんでしたが、かなり長い間続いており、ほとんどの人は回復するという希望など捨てていた状態だったそうです。
また中には、気分障害、不安神経症、人格障害といった心の病気を併発している人もいました。
しかしケタミンは速やかに効果を発揮し、3分の2の患者は、死にたいという願望が薄れはじめ、症状が緩和されたとのことなんですね。
ですが、ケタミンの投与をやめ、実験が終了してから4週間後に再検査をしたところ、また死にたいという願望が沸き上がってくる患者もいたとのこと。
このことからケタミンの投薬を止めれば、いずれその効果が弱まるだろうと推測できます。
とは言っても、再検査の時点での自殺願望は、投薬前の半分のレベルだったそうなので、緩和効果はしばらく続くようなんですね。
また一時的な軽い副作用がでた患者もいたそうです。
倦怠感やイライラ感、不安、めまいといったもので、投薬開始から早い段階で現れることが多かったそうです。
まぁ、これはすべての薬に言えることですが、その効果には個人差があり、また長期間の薬剤の投与が及ぼす副作用は多かれ少なかれ出てしまいますしね。
ケタミンが自殺行動に与える影響については更なる研究を進めていく必要がありますが、人生に絶望し、精神的に追い詰められた人々を救うことができるなら、この研究もいつか役に立つでしょう。
まぁ投薬をやめると元に戻るってんなら、長期の投与って事になるでしょうし、効果と副作用のバランスが大事ですからその辺をキッチリ研究してもらいたいトコですな。
コロナが世界に与えた影響は本当に多岐にわたります。
一日も早く、元の生活を取り戻したいですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月1日の月曜日でございます。
いよいよ3月に突入でございます。
3月に入れば、やはり冬って感じは少なくなり、春が近付いてくる気がします。
まぁ、気温的にはまだまだ寒いんですが、それでも確実に暖かくはなっていきますよね。
コロナもワクチン接種が始まりだしてますし、このまま良い感じで効果が出てくれたら良いんですけどね。
これから暖かく、そして暑くなっていったら、感染力も多少は低下するでしょうし、この機会になんとか撲滅しちゃいたいトコですね。
この新型コロナウイルス、経済面の影響だけでなく、精神面にもかなり影響が出てるようです。
世界的にうつの症状を訴える人が急増しており、日本では2020年の自殺者数が11年ぶりに増加したそうなんです。
なんとか自殺者を思いとどめることはできないものかと、世界各国で様々な取り組みが行われているわけなんですが、ある麻酔薬が自殺願望を抑える効果があるという研究結果がオーストラリアから報告されました。
その麻酔薬は「ケタミン」といい、これまでの研究でうつ病に効果があることは報告されていましたが、今回の研究でうつ病患者の3分の2の自殺願望が抑えられたそうなんです。
ですが、ケタミンは1956年に発見された少し不思議な作用がある麻酔薬なんですね。
その初期の実験では、被験者から死んでしまったような感覚や、手足がなくなってしまったかのような感覚が報告されています。
そのために解離性麻酔薬と呼ばれるようになったそうなんです。
麻酔薬なんですが幻覚作用があり、若者たちによる乱用が問題になったこともあるそうです。
ですがここ最近では、ケタミンに再評価の兆しが現れています。
それというのも、重いうつ病など、心を病んでしまった人たちに改善効果があるらしいことが分かってきたからなんですね。
また、いつまでも消えることのない死にたいという思い「希死念慮(きしねんりょ):具体的な理由はないが漠然と死を願う状態」をケタミンが和らげてくれることも明らかになっています。
これは従来の抗うつ剤ではなかなか得られなかった効果なんだそうです。
希死念慮の緩和効果についての研究のほとんどは、静脈注射で投与した場合の効果を確かめたものでした。
ですが静脈注射はコストがかかりますし、体に針を刺さねばなりません。
また中には合併症を引き起こしやすい人もいたりします。
そこでオーストラリア、サンシャイン・コースト大学の研究グループは、もっと安価かつ手軽に薬を投与する方法として、経口でケタミンを投薬したときの治療効果を調べてみることにしました。
慢性的な希死念慮にとらわれた成人患者32名に参加してもらった実験では、オレンジジュースに混ぜられた麻酔効果が微弱にしか発揮されない程度のケタミンを、少しずつ量を増やしながら経口で6週間にわたり飲んでもらいました。
参加者の自殺願望は、すぐに命を絶ってしまうほどひどいものではありませんでしたが、かなり長い間続いており、ほとんどの人は回復するという希望など捨てていた状態だったそうです。
また中には、気分障害、不安神経症、人格障害といった心の病気を併発している人もいました。
しかしケタミンは速やかに効果を発揮し、3分の2の患者は、死にたいという願望が薄れはじめ、症状が緩和されたとのことなんですね。
ですが、ケタミンの投与をやめ、実験が終了してから4週間後に再検査をしたところ、また死にたいという願望が沸き上がってくる患者もいたとのこと。
このことからケタミンの投薬を止めれば、いずれその効果が弱まるだろうと推測できます。
とは言っても、再検査の時点での自殺願望は、投薬前の半分のレベルだったそうなので、緩和効果はしばらく続くようなんですね。
また一時的な軽い副作用がでた患者もいたそうです。
倦怠感やイライラ感、不安、めまいといったもので、投薬開始から早い段階で現れることが多かったそうです。
まぁ、これはすべての薬に言えることですが、その効果には個人差があり、また長期間の薬剤の投与が及ぼす副作用は多かれ少なかれ出てしまいますしね。
ケタミンが自殺行動に与える影響については更なる研究を進めていく必要がありますが、人生に絶望し、精神的に追い詰められた人々を救うことができるなら、この研究もいつか役に立つでしょう。
まぁ投薬をやめると元に戻るってんなら、長期の投与って事になるでしょうし、効果と副作用のバランスが大事ですからその辺をキッチリ研究してもらいたいトコですな。
コロナが世界に与えた影響は本当に多岐にわたります。
一日も早く、元の生活を取り戻したいですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院