弘泉堂ブログ
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2021年02月24日 [色々なこと]

世界一の悪臭

お疲れ様です。院長です。

2月24日の水曜日でございます。

昨日、「天皇誕生日」でお休みだったんですが、今日は当院の休診日ってことで、連休となっております。

連休サイコウ(笑)

今月、建国記念の日も木曜日でしたから、これも連休となり、なかなか休ませていただいております。

ですが、2月は日数が少ないですし、休んでる場合じゃないんですけどねぇ(笑)

もうすぐ3月ですから、徐々に春の足音的なものが聞こえてくるかと思います。

コロナもワクチン接種が始まりそうですし、感染者も一様に減ってきてますから、良い春になるといいね。

ってな爽やかな感じでで始まりましたが、今日のネタは全然爽やかではないヤツ、いってみたいと思います。

1月にこのブログで、腐った魚の臭いなんかを「いい匂い」と思ってしまう遺伝子の変異があるってなお話しをしましたが、今日もそんな「悪臭」のお話しです。

ホント、爽やかじゃないねぇ…。

ですが、今日ご紹介する「臭い」は、並みの匂いではなく、突き抜けて臭いらしく、人間を失神させるほどなんだとか。

その名は、「チオアセトン」という化学物質で、世界一臭いとのことなんです。

まぁ、匂いであれ、世界一となると話は違いますよね。

ですが、この化学物質、命に関わるような危険性はありませんし、発火性もありません。

ですが少し漏れ出ただけでも数百メートル先の人を嘔吐させ、最悪失神してしまうほど危険極まりないそうなんです。

こうなるともはや兵器やね(笑)

チオアセトンの悪臭の凄まじさを物語るのに、こんなエピソードをご紹介しましょう。

1889年、独フライベルクにあった工場で、チオアセトンを蒸留しようと試みられたことがありました。

しかしこれが大惨事を引き起こすことになるわけです。

工場から750メートルの範囲で失神する者や嘔吐する者などが現れ、中にはパニックを起こして避難する人までいたといいます。

またこんなエピソードもあります。

1967年、英オックスフォードにあったエッソの研究所で、新しいポリマーを開発するために、トリチオケトンの加熱分解実験(チオアセトンはこれによって生成される)が行われていました。

折の悪ことに、トリチオケトンの残りカスが入ったボトルの栓が、何かの拍子で外れてしまい、栓はすぐにしめられましたが、時すでに遅し。

たったそれだけのことで、そこから180メートル離れた建物で、人々が気分の悪さを訴え始めたそうなんです。

また実験していた2人の研究者がレストランへ行くと、敵意のこもった視線を浴びせられ、ウェイトレスから消臭剤のスプレーをかけられたんだとか(笑)

それは風下の無実の歩行者をよろめかせ、彼らの胃袋をつかみ、恐怖で逃げ惑わせる。

それは邪悪で超自然的な力を疑わせるほどの悪臭を放つ。

科学者からはこんな表現をされています。

面白いことに、チオアセトンは複雑な物質ではないにもかかわらず、なぜそんなにも臭いのかよく分かっていないそうなんです。

そこに結合している硫黄が犯人なのか、チオアセトンに限ってそこまで臭くなってしまう理由は定かではないうえ、あえてその謎の解明に挑む化学者もあまりいないんだそうです。

ですが、メルボルン大学大学院の学生ベンジャミン・アンドリコプロス氏によると、人間の進化と関係がある可能性があるようなんです。

我々の祖先の時代より、硫黄の臭いは腐った食べ物と関連づけられてきました。

そしてその臭いに敏感な者は、うまい具合に食中毒を避けることができたと…。

ですから、彼らの遺伝子は子孫に受け継がれてきました。

そのおかげで、オリンピック用水泳プールの水に混ざったティースプーン半分の砂糖に匹敵する、ごく微量の硫黄を含んだ物質からでさえ、その臭いを感知できるようになりました。

なお先ほどのエッソ研究所の実験では、ドラフトチャンバー(局所排気装置)に置かれた時計皿にトリチオアセトン結晶から抽出した母液をたった1滴垂らしただけで、数秒のうちに400メートル先まで臭いが漂ったそうです。

しかもタチが悪いことにチオアセトンはベトつくんだそうです。

そのためにほんのわずかでも臭いが付着してしまえば、数日間は臭いが取れないんだとか…。

怖いもの見たさで、ちょっと臭いを嗅いでみたい気はしますが、曰く、数日は人に会わないですむよう準備してからにするべきだという事らしいです。

きっと、この臭い匂いも、大丈夫って人が一定数いるんでしょうねぇ…。

わたくし院長、臭いものはなんでも嫌いです。

それが例え、進化に必要なものだとしても、この世から消えて欲しいと思います。

ではまた〜。


030224


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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