2021年01月19日 [からだのこと]
脳の勘違い
お疲れ様です。院長です。
1月19日の火曜日でございます。
だいぶ寒さが増してきましたなぁ…。
ここ数年間、暖冬が続いていたせいか、今年はメッチャ寒い気がします。
雪もチラホラ降ったりしてますしね。
なんか、真冬の寒さが久しぶりすぎて、身体が拒否反応を示してますよ。
と言うか、年々寒さがキツク感じるようになってきてますね〜。
それでも寒さには強い方だと思うんですが、これも年のせいなんでしょうか。
てな老化が気になる院長ですが、今日はそんな老化に関係するお話しー。
イギリスの研究で、老化した脳細胞に「自分はまだ若く柔らかい脳の中にいる」と勘違いさせると実際に若返る効果があるって事が分かったそうなんです。
勘違いってヤツ?(笑)
まぁ、勘違いでもなんでも、実際若くいれるならそれでもいいですよね。
実際、歳をとると頭が固くなるものです。
これは、考え方が頑固になるという意味だけではなく、物理的に脳細胞が硬くなってきて、それが脳機能の低下にもつながっているといわれています。
歳をとると筋肉も関節も硬くなるしね。
これは、色々理由がありますが、まぁ身体の水分、油分が抜けていくから当然と言えば当然です。
が、脳まで硬くなるとはねぇ…。
で、今日のお話しは、それならば細胞に「まだまだ脳は柔らかいぞ」と勘違いさせてみると、若返るんじゃないかと、英ケンブリッジ大学の研究チームは考えたわけです。
そして、老化して硬くなったラットの脳幹細胞に若く柔らかい脳の中にいると勘違いさせると、本当に若返ってしまったと報告しています。
ラットに勘違いさせる…
どうやったんでしょう(笑)
てなことは置いておいて、先ほども話した通り、体は老化が進むと、筋肉や関節が硬くなり、日常生活で行われる動作が徐々にやりにくくなってきます。
同じことが脳にもいえるわけで、今回の研究によると、老化による脳の硬化は脳幹細胞の機能に大きな影響を与えているのだそうです。
ケンブリッジ大学ウェルカムMRCケンブリッジ幹細胞研究所の学際的チームは、若いラットと高齢のラットの脳を研究して、老化による硬化がオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)の機能に与える影響を調査しました。
OPCは脳の幹細胞の一種で、脳の通常機能やミエリン鞘(神経をおおう脂肪質)の再生に重要な役割を担っています。
これらが損傷することで発症する難病のひとつに「多発性硬化症」があります。
ミエリン鞘が破壊されることで、脳・脊髄・視神経に異変が起きる厄介な病気です。
老化によってOPCが再生されなくなることが多発性硬化症の原因のひとつだといわれていますが、それだけでなく健康な人でも脳細胞の老化によって認知機能や運動機能が低下してしまいます。
研究チームは、老化したOPCの機能低下が可逆的(元の状態に戻すことができる)なものであるかどうか調べるために、老ラットから摘出した古いOPCを若いラットのスポンジのように柔らかい脳に移植しました。
すると驚いたことに、古いOPCは若返り、若く活発な細胞のように振舞い始めたそうなんです。
この現象をさらに詳しく調べるために、若い脳と老いた脳の硬さを再現した素材を作り出し、その上でOPCを培養してみました。
すると柔らかい素材の上で培養されたOPCはきちんと若い細胞として振る舞いましたが、硬い素材の上で培養されたものは再生機能を失ってしまったそうなんです。
さらに詳しく調べるべく、研究チームはOPCから「ピエゾ1」というタンパク質を取り除いてみました。
ピエゾ1は、OPCの表面に存在し、周囲の環境が柔らかいか硬いかを知らせるセンサーとしての役割があるものなんだそうです。
老化したOPCをピエゾ1を取り除いた上で硬い素材で培養してみると、なんと細胞が若返って、若い細胞と同じように再生を再開したそうなんです。
これについて研究をひきいたケビン・シャルー博士は、「細胞を若い環境にいると騙して、老化した細胞を若返らせ、再生機能を回復させることができました」と話しています。
なるほど。
勘違いさせると言ってもこういう意味ね。
わたしゃ、ラットにどんな暗示をかけるのかと思いましたが、脳本体を勘違いさせるわけですな。
多発性硬化症は寛解(完治ではないが症状が落ち着いて安定した状態)と再発を繰り返す苦しいもので、体の自由が利かなくなってしまいます。
進行を遅め、障害が積み重なることを防ぐ治療法の確立が切実に求められています。
脳幹細胞が老化する仕組みや、それを逆転させるプロセスに関する研究チームによる発見は、将来的な治療法の確立に大きな意味を持っていると考えられます。
なかなかスゴイ発見ですよね。
これからさらに研究されることで、いつかは脳を完全に若返らせることが出来るかもしれません。
例によって、わたくしの生きてるうちには無理でしょうけど…
今後に期待しましょう。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月19日の火曜日でございます。
だいぶ寒さが増してきましたなぁ…。
ここ数年間、暖冬が続いていたせいか、今年はメッチャ寒い気がします。
雪もチラホラ降ったりしてますしね。
なんか、真冬の寒さが久しぶりすぎて、身体が拒否反応を示してますよ。
と言うか、年々寒さがキツク感じるようになってきてますね〜。
それでも寒さには強い方だと思うんですが、これも年のせいなんでしょうか。
てな老化が気になる院長ですが、今日はそんな老化に関係するお話しー。
イギリスの研究で、老化した脳細胞に「自分はまだ若く柔らかい脳の中にいる」と勘違いさせると実際に若返る効果があるって事が分かったそうなんです。
勘違いってヤツ?(笑)
まぁ、勘違いでもなんでも、実際若くいれるならそれでもいいですよね。
実際、歳をとると頭が固くなるものです。
これは、考え方が頑固になるという意味だけではなく、物理的に脳細胞が硬くなってきて、それが脳機能の低下にもつながっているといわれています。
歳をとると筋肉も関節も硬くなるしね。
これは、色々理由がありますが、まぁ身体の水分、油分が抜けていくから当然と言えば当然です。
が、脳まで硬くなるとはねぇ…。
で、今日のお話しは、それならば細胞に「まだまだ脳は柔らかいぞ」と勘違いさせてみると、若返るんじゃないかと、英ケンブリッジ大学の研究チームは考えたわけです。
そして、老化して硬くなったラットの脳幹細胞に若く柔らかい脳の中にいると勘違いさせると、本当に若返ってしまったと報告しています。
ラットに勘違いさせる…
どうやったんでしょう(笑)
てなことは置いておいて、先ほども話した通り、体は老化が進むと、筋肉や関節が硬くなり、日常生活で行われる動作が徐々にやりにくくなってきます。
同じことが脳にもいえるわけで、今回の研究によると、老化による脳の硬化は脳幹細胞の機能に大きな影響を与えているのだそうです。
ケンブリッジ大学ウェルカムMRCケンブリッジ幹細胞研究所の学際的チームは、若いラットと高齢のラットの脳を研究して、老化による硬化がオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)の機能に与える影響を調査しました。
OPCは脳の幹細胞の一種で、脳の通常機能やミエリン鞘(神経をおおう脂肪質)の再生に重要な役割を担っています。
これらが損傷することで発症する難病のひとつに「多発性硬化症」があります。
ミエリン鞘が破壊されることで、脳・脊髄・視神経に異変が起きる厄介な病気です。
老化によってOPCが再生されなくなることが多発性硬化症の原因のひとつだといわれていますが、それだけでなく健康な人でも脳細胞の老化によって認知機能や運動機能が低下してしまいます。
研究チームは、老化したOPCの機能低下が可逆的(元の状態に戻すことができる)なものであるかどうか調べるために、老ラットから摘出した古いOPCを若いラットのスポンジのように柔らかい脳に移植しました。
すると驚いたことに、古いOPCは若返り、若く活発な細胞のように振舞い始めたそうなんです。
この現象をさらに詳しく調べるために、若い脳と老いた脳の硬さを再現した素材を作り出し、その上でOPCを培養してみました。
すると柔らかい素材の上で培養されたOPCはきちんと若い細胞として振る舞いましたが、硬い素材の上で培養されたものは再生機能を失ってしまったそうなんです。
さらに詳しく調べるべく、研究チームはOPCから「ピエゾ1」というタンパク質を取り除いてみました。
ピエゾ1は、OPCの表面に存在し、周囲の環境が柔らかいか硬いかを知らせるセンサーとしての役割があるものなんだそうです。
老化したOPCをピエゾ1を取り除いた上で硬い素材で培養してみると、なんと細胞が若返って、若い細胞と同じように再生を再開したそうなんです。
これについて研究をひきいたケビン・シャルー博士は、「細胞を若い環境にいると騙して、老化した細胞を若返らせ、再生機能を回復させることができました」と話しています。
なるほど。
勘違いさせると言ってもこういう意味ね。
わたしゃ、ラットにどんな暗示をかけるのかと思いましたが、脳本体を勘違いさせるわけですな。
多発性硬化症は寛解(完治ではないが症状が落ち着いて安定した状態)と再発を繰り返す苦しいもので、体の自由が利かなくなってしまいます。
進行を遅め、障害が積み重なることを防ぐ治療法の確立が切実に求められています。
脳幹細胞が老化する仕組みや、それを逆転させるプロセスに関する研究チームによる発見は、将来的な治療法の確立に大きな意味を持っていると考えられます。
なかなかスゴイ発見ですよね。
これからさらに研究されることで、いつかは脳を完全に若返らせることが出来るかもしれません。
例によって、わたくしの生きてるうちには無理でしょうけど…
今後に期待しましょう。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院