2021年01月17日 [からだのこと]
(203)サンデーイルネス(仮)新生児肺炎について
お疲れ様です。院長です。
1月17日のサンデーイルネスでございます。
早いもんで、1月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入です。
寒さも徐々に本格的になってきましたね〜。
ここからの1ヶ月間は、一番寒い時期ですから、今年は特に風邪には注意しないとね。
コロナも相変らずですが、緊急事態宣言の出てる都市もありますし、この1ヶ月を凌いだら少しは好転するはず。
はず(笑)
なんか、このコロナ対策というか政策と言うか、政府の意見と、各自治体の意見が食い違ったりして、一般市民には歯がゆい時がありますよね。
経済を回すのももちろん大事ですけど、ある程度我慢してまずはもう少し落ち着くまで皆が自粛しても良いんじゃないですかねぇ…。
このままでは、ダラダラと経済も落ち込んだままですし、いつになってもって気もします。
ですが、政治家の方にとっても初めての体験でしょうし、正解なんて分からないもんねぇ…。
ま、我々一般人は、気軽にああしろこうしろ、ああでもないこうでもないって言えますけどね。
とにかく今は、個々が出来るカギ路の感染症対策を行うってことが大事です。
ってことで、今日も本題にいきましょう。
本日のイルネス辞典は、「新生児肺炎」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってトコですが、新生児肺炎について明確な定義はありません。
おおまかに新生児期に発症する先天的、または後天的な肺の感染症を総称しています。
全出生児の約2%が肺炎にかかるとか、新生時期に積極的治療を必要とする感染症の10〜20%が肺炎であるともいわれています。
原因になっている細菌やウイルスおよび感染経路などを確認することは必ずしも簡単ではありませんが、一般的には以下のようなものが知られています。
(1)経胎盤感染
原因になる細菌やウイルスが母親の血液のなかを流れ、胎盤を経由して胎児肺に侵入し肺炎を引き起こします。
梅毒(ばいどく)、リステリア菌、風疹(ふうしん)、サイトメガロウイルス、トキソプラズマなどが原因として知られています。
先天性肺炎の場合、出生直後から数時間以内に発症します。
(2)上行性羊水(じょうこうせいようすい)感染
腟から子宮方向への上行感染により胎児の周囲にある絨毛(じゅうもう)や羊膜に炎症を起こし、汚染された羊水を吸い込むことにより肺炎を発症します。
B群溶血性連鎖(ようけつせいれんさ)球菌、大腸菌、腸球菌、インフルエンザ桿菌(かんきん)、リステリア菌、ウレアプラズマなどが原因として知られています。
分娩予定日よりも数週間以上早く生まれたり、破水が早い時期に起きたり、分娩が長引いたりすることが危険因子になるといわれています。
(3)経産道(けいさんどう)感染
分娩時に腟に存在するB群溶血性連鎖球菌、大腸菌、クラミジア、ヘルペスウイルス、カンジダなどの細菌・ウイルス・真菌に接触したり、吸い込んだりすることにより生後数時間から数日以内に発症します。
(4)出生後の水平感染
分娩に関係しない出生後の感染で、黄色ブドウ球菌(メチシリン耐性(たいせい)黄色ブドウ球菌を含む)、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌など)、大腸菌、緑膿菌(りょくのうきん)、セラチア菌など、施設により菌種は異なります。
低出生体重、長期入院、人工呼吸器などのライン留置、重い基礎疾患などが危険因子になります(人工呼吸器管理をされている新生児が肺炎を発症する頻度は約20〜30%とされている)。
症状の現れ方としましては、多呼吸・呻吟(しんぎん)(うなり声)・陥没呼吸(息を吸い込む時に助骨の間や胸骨の下がへこむ呼吸)などの努力性呼吸、無呼吸、チアノーゼ、頻脈(ひんみゃく)、哺乳不良、腹部膨満(ぼうまん)、手足の血液のめぐりが悪くなる、アシドーシス(コラム)、低体温、出血傾向(新生児出血傾向)などがあります。
いずれも肺炎だけに特有なものではないため、その他のさまざまな疾患と区別する必要があり、それが発見を遅らせる部分でもあります。
それだけに、新生児肺炎をひとつだけの検査で断定することはできません。
臨床症状と白血球の異常増加または減少、CRP(炎症を示す反応)の上昇、血小板の減少、胸部X線検査などを組み合わせて診断します。
治療の方法としては、適切な抗生剤、抗ウイルス薬、抗真菌薬の投与と補助療法としての呼吸器管理、循環管理、交換輸血などがあります。
また、特殊な治療法として一酸化窒素吸入療法や膜型人工肺を必要とすることもあるそうです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月17日のサンデーイルネスでございます。
早いもんで、1月も折り返しを過ぎ、後半戦に突入です。
寒さも徐々に本格的になってきましたね〜。
ここからの1ヶ月間は、一番寒い時期ですから、今年は特に風邪には注意しないとね。
コロナも相変らずですが、緊急事態宣言の出てる都市もありますし、この1ヶ月を凌いだら少しは好転するはず。
はず(笑)
なんか、このコロナ対策というか政策と言うか、政府の意見と、各自治体の意見が食い違ったりして、一般市民には歯がゆい時がありますよね。
経済を回すのももちろん大事ですけど、ある程度我慢してまずはもう少し落ち着くまで皆が自粛しても良いんじゃないですかねぇ…。
このままでは、ダラダラと経済も落ち込んだままですし、いつになってもって気もします。
ですが、政治家の方にとっても初めての体験でしょうし、正解なんて分からないもんねぇ…。
ま、我々一般人は、気軽にああしろこうしろ、ああでもないこうでもないって言えますけどね。
とにかく今は、個々が出来るカギ路の感染症対策を行うってことが大事です。
ってことで、今日も本題にいきましょう。
本日のイルネス辞典は、「新生児肺炎」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってトコですが、新生児肺炎について明確な定義はありません。
おおまかに新生児期に発症する先天的、または後天的な肺の感染症を総称しています。
全出生児の約2%が肺炎にかかるとか、新生時期に積極的治療を必要とする感染症の10〜20%が肺炎であるともいわれています。
原因になっている細菌やウイルスおよび感染経路などを確認することは必ずしも簡単ではありませんが、一般的には以下のようなものが知られています。
(1)経胎盤感染
原因になる細菌やウイルスが母親の血液のなかを流れ、胎盤を経由して胎児肺に侵入し肺炎を引き起こします。
梅毒(ばいどく)、リステリア菌、風疹(ふうしん)、サイトメガロウイルス、トキソプラズマなどが原因として知られています。
先天性肺炎の場合、出生直後から数時間以内に発症します。
(2)上行性羊水(じょうこうせいようすい)感染
腟から子宮方向への上行感染により胎児の周囲にある絨毛(じゅうもう)や羊膜に炎症を起こし、汚染された羊水を吸い込むことにより肺炎を発症します。
B群溶血性連鎖(ようけつせいれんさ)球菌、大腸菌、腸球菌、インフルエンザ桿菌(かんきん)、リステリア菌、ウレアプラズマなどが原因として知られています。
分娩予定日よりも数週間以上早く生まれたり、破水が早い時期に起きたり、分娩が長引いたりすることが危険因子になるといわれています。
(3)経産道(けいさんどう)感染
分娩時に腟に存在するB群溶血性連鎖球菌、大腸菌、クラミジア、ヘルペスウイルス、カンジダなどの細菌・ウイルス・真菌に接触したり、吸い込んだりすることにより生後数時間から数日以内に発症します。
(4)出生後の水平感染
分娩に関係しない出生後の感染で、黄色ブドウ球菌(メチシリン耐性(たいせい)黄色ブドウ球菌を含む)、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌など)、大腸菌、緑膿菌(りょくのうきん)、セラチア菌など、施設により菌種は異なります。
低出生体重、長期入院、人工呼吸器などのライン留置、重い基礎疾患などが危険因子になります(人工呼吸器管理をされている新生児が肺炎を発症する頻度は約20〜30%とされている)。
症状の現れ方としましては、多呼吸・呻吟(しんぎん)(うなり声)・陥没呼吸(息を吸い込む時に助骨の間や胸骨の下がへこむ呼吸)などの努力性呼吸、無呼吸、チアノーゼ、頻脈(ひんみゃく)、哺乳不良、腹部膨満(ぼうまん)、手足の血液のめぐりが悪くなる、アシドーシス(コラム)、低体温、出血傾向(新生児出血傾向)などがあります。
いずれも肺炎だけに特有なものではないため、その他のさまざまな疾患と区別する必要があり、それが発見を遅らせる部分でもあります。
それだけに、新生児肺炎をひとつだけの検査で断定することはできません。
臨床症状と白血球の異常増加または減少、CRP(炎症を示す反応)の上昇、血小板の減少、胸部X線検査などを組み合わせて診断します。
治療の方法としては、適切な抗生剤、抗ウイルス薬、抗真菌薬の投与と補助療法としての呼吸器管理、循環管理、交換輸血などがあります。
また、特殊な治療法として一酸化窒素吸入療法や膜型人工肺を必要とすることもあるそうです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院