2020年12月06日 [からだのこと]
(197)サンデーイルネス(仮)下垂体腺腫について
お疲れ様です。院長です。
12月6日のサンデーイルネスでございます。
12月初めてのサンデーイルネス、今年は後3回で終了でございますよ。
因みに、この回が第197回ってことで、今年最後のがちょうど200回記念になるって言う、良い感じの終わりです。
終わりよければなんて言いますし、いいんじゃないの〜。
この流れで、来年こそはいい年になって欲しいよねぇ。
今年はホントに散々でしたもんね。
今年最初は、オリンピックも開催されるし、楽しみな1年ですね〜とかハイテンションで言うてたんですよね。
実際、オリンピックは楽しみでしたしね。
今となっては、来年開催することに、手放しで賛成できないような状況ですもんね。
ホンマにやるんかなぁ…。
わたくし院長は個人的に、少しでも無理な状況であれば止めるべきなんじゃないかと思います。
強行する理由が、中止した時の経済的損出ってのなら尚更ですよ。
強行することによって、一人でも感染者が出て、1日でも長く収束に時間を要すならやるべきではないと思うんですが、間違ってますかねぇ。
もし、こんな意見を言う政治家がいて、その人に対して国民が非難を向けるなんてことありますかね?
強行することには、必ず非難が出るでしょうけど、止める決断を誰が非難しますかねぇ…。
ってことで、正しい決断をお願いしますよ。
では、今日も本題に入りましょう。
今日のイルネス辞典は、「下垂体腺腫」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、両眼の奥の、いろいろなホルモンを分泌する下垂体と呼ばれるところにできる良性の腫瘍(しゅよう)のことです。
脳腫瘍全体の16%を占めます。
成人に発生し、小児ではまれです。
その発生原因は不明です。
下垂体ホルモンをたくさんつくる腫瘍と、ホルモンをあまり多くつくらない腫瘍とがあります。
症状は、下垂体腺腫が大きくなりまわりの神経を圧迫することによる症状と、内分泌の症状との2つに分けられます。
腫瘍が大きくなると眼の奥や額に重い感じや鈍い痛みを感じることがあります。
腫瘍がさらに大きくなると、下垂体の上にある視神経と呼ばれる眼からの情報を脳に伝える神経が下から圧迫され、眼で見える範囲が狭くなります。
見えない範囲は、外側の上のほうから徐々に拡大してきます。
患者さんは、最近、斜め前から来る人にぶつかりやすくなった、赤信号で停止していたら後ろからクラクションを鳴らされ、信号を見上げると青になっていた、などの症状を訴えます。
また、眼科を受診することで初めて、下垂体腺腫を指摘されることも珍しくありません。
内分泌の症状には次のようなものがあります。
プロラクチンと呼ばれるホルモンが多くつくられると、月経異常、乳汁分泌、性欲減退、インポテンツなどが現れます。
成長ホルモンが多くつくられると、身長の異常な増加、指が太くなる、唇が厚くなる、あごが前に突き出る、高血圧、糖尿病などが現れます。
副腎皮質刺激ホルモンが多くつくられると、肥満、色素沈着、多毛、高血圧などが現れます。
そのほか、腫瘍の種類によっては、下垂体からのホルモンの生成が抑えられる症状を現すことがあります。
最初に月経異常や不妊症で産婦人科を訪れたり、高血圧や糖尿病で内科を受診したりして、そこから脳神経外科へ紹介される場合もあります。
下垂体腺腫の診断にはMRIが有効です。
下垂体のなかでどこにできたか、まわりの神経を圧迫しているかどうかなどが診断できます。
さらにMRIでは、下垂体の近くにできた腫瘍と下垂体との関係を診断することも可能で、下垂体腺腫以外の腫瘍も確定診断できます。
また、採血によって血中の下垂体ホルモンを測定する内分泌検査も重要です。
場合により入院して、早朝に下垂体ホルモンを刺激したり抑えるような薬物を投与して、その後連続して採血が行われることがあります。
注意が必要なのは、薬物の服用によりプロラクチンが高くなっている場合です。
この場合は、MRI検査でも下垂体腺腫が発見できません。
患者さんは、吐き気止めの薬(メトクロプラミド、ドンペリドン)、血圧を下げる薬(レセルピン、α(アルファ)‐メチルドパ)、精神を安定させる薬(クロルプロマジン)、胃潰瘍(いかいよう)の薬(スルピリド)、女性ホルモン(エストロゲン、ピル)などをのんでいることが多く、これらの薬を中止すればプロラクチンの値は正常になります。
治療の方法ですが、プロラクチンが多くつくられる腫瘍では、薬物療法が第一選択です。
これらの薬は服用を中止すると腫瘍が大きくなるので、かなり長期間の継続した内服が必要です。
小さな腫瘍、出血している腫瘍、腫瘍のまわりから髄液(ずいえき)がもれている場合などには、手術療法が優先されます。
成長ホルモンが多くつくられる腫瘍では、手術療法が第一選択です。
補助的に行われる薬物療法では、オクトレオチドの皮下注射またはブロモクリプチンの内服があります。
そのほか放射線治療が追加される場合があります。
その他のホルモンをつくる腫瘍やホルモンを分泌しない腫瘍では、手術により下垂体腺腫を摘出する方法が第一選択です。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月6日のサンデーイルネスでございます。
12月初めてのサンデーイルネス、今年は後3回で終了でございますよ。
因みに、この回が第197回ってことで、今年最後のがちょうど200回記念になるって言う、良い感じの終わりです。
終わりよければなんて言いますし、いいんじゃないの〜。
この流れで、来年こそはいい年になって欲しいよねぇ。
今年はホントに散々でしたもんね。
今年最初は、オリンピックも開催されるし、楽しみな1年ですね〜とかハイテンションで言うてたんですよね。
実際、オリンピックは楽しみでしたしね。
今となっては、来年開催することに、手放しで賛成できないような状況ですもんね。
ホンマにやるんかなぁ…。
わたくし院長は個人的に、少しでも無理な状況であれば止めるべきなんじゃないかと思います。
強行する理由が、中止した時の経済的損出ってのなら尚更ですよ。
強行することによって、一人でも感染者が出て、1日でも長く収束に時間を要すならやるべきではないと思うんですが、間違ってますかねぇ。
もし、こんな意見を言う政治家がいて、その人に対して国民が非難を向けるなんてことありますかね?
強行することには、必ず非難が出るでしょうけど、止める決断を誰が非難しますかねぇ…。
ってことで、正しい決断をお願いしますよ。
では、今日も本題に入りましょう。
今日のイルネス辞典は、「下垂体腺腫」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、両眼の奥の、いろいろなホルモンを分泌する下垂体と呼ばれるところにできる良性の腫瘍(しゅよう)のことです。
脳腫瘍全体の16%を占めます。
成人に発生し、小児ではまれです。
その発生原因は不明です。
下垂体ホルモンをたくさんつくる腫瘍と、ホルモンをあまり多くつくらない腫瘍とがあります。
症状は、下垂体腺腫が大きくなりまわりの神経を圧迫することによる症状と、内分泌の症状との2つに分けられます。
腫瘍が大きくなると眼の奥や額に重い感じや鈍い痛みを感じることがあります。
腫瘍がさらに大きくなると、下垂体の上にある視神経と呼ばれる眼からの情報を脳に伝える神経が下から圧迫され、眼で見える範囲が狭くなります。
見えない範囲は、外側の上のほうから徐々に拡大してきます。
患者さんは、最近、斜め前から来る人にぶつかりやすくなった、赤信号で停止していたら後ろからクラクションを鳴らされ、信号を見上げると青になっていた、などの症状を訴えます。
また、眼科を受診することで初めて、下垂体腺腫を指摘されることも珍しくありません。
内分泌の症状には次のようなものがあります。
プロラクチンと呼ばれるホルモンが多くつくられると、月経異常、乳汁分泌、性欲減退、インポテンツなどが現れます。
成長ホルモンが多くつくられると、身長の異常な増加、指が太くなる、唇が厚くなる、あごが前に突き出る、高血圧、糖尿病などが現れます。
副腎皮質刺激ホルモンが多くつくられると、肥満、色素沈着、多毛、高血圧などが現れます。
そのほか、腫瘍の種類によっては、下垂体からのホルモンの生成が抑えられる症状を現すことがあります。
最初に月経異常や不妊症で産婦人科を訪れたり、高血圧や糖尿病で内科を受診したりして、そこから脳神経外科へ紹介される場合もあります。
下垂体腺腫の診断にはMRIが有効です。
下垂体のなかでどこにできたか、まわりの神経を圧迫しているかどうかなどが診断できます。
さらにMRIでは、下垂体の近くにできた腫瘍と下垂体との関係を診断することも可能で、下垂体腺腫以外の腫瘍も確定診断できます。
また、採血によって血中の下垂体ホルモンを測定する内分泌検査も重要です。
場合により入院して、早朝に下垂体ホルモンを刺激したり抑えるような薬物を投与して、その後連続して採血が行われることがあります。
注意が必要なのは、薬物の服用によりプロラクチンが高くなっている場合です。
この場合は、MRI検査でも下垂体腺腫が発見できません。
患者さんは、吐き気止めの薬(メトクロプラミド、ドンペリドン)、血圧を下げる薬(レセルピン、α(アルファ)‐メチルドパ)、精神を安定させる薬(クロルプロマジン)、胃潰瘍(いかいよう)の薬(スルピリド)、女性ホルモン(エストロゲン、ピル)などをのんでいることが多く、これらの薬を中止すればプロラクチンの値は正常になります。
治療の方法ですが、プロラクチンが多くつくられる腫瘍では、薬物療法が第一選択です。
これらの薬は服用を中止すると腫瘍が大きくなるので、かなり長期間の継続した内服が必要です。
小さな腫瘍、出血している腫瘍、腫瘍のまわりから髄液(ずいえき)がもれている場合などには、手術療法が優先されます。
成長ホルモンが多くつくられる腫瘍では、手術療法が第一選択です。
補助的に行われる薬物療法では、オクトレオチドの皮下注射またはブロモクリプチンの内服があります。
そのほか放射線治療が追加される場合があります。
その他のホルモンをつくる腫瘍やホルモンを分泌しない腫瘍では、手術により下垂体腺腫を摘出する方法が第一選択です。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院